邦画限定「テンションの上がる映画音楽」で打線組んだ

こんにちは。ゴーゴー夕張です。

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Chiaki Kuriyama(2010) from commons.wikimedia.org

オリンピックの日本代表チームをイメージして、「日本の映画音楽」で打線を組んでみました。出場選手規定により邦画限定です。
参考:~で打線組んだ|ニコニコ大百科(仮)

アガる映画音楽・日本代表

選出メンバーは次のとおりです。

<メンバー表>

  1. 中:仁義なき戦い(津島利章)
  2. 二:地球を護る者(キース・エマーソン)
  3. 右:愛のバラード(大野雄二)
  4. 一:マルサの女(本多俊之)
  5. 三:Kids Return(久石譲)
  6. 遊:フリゲートマーチ(伊福部昭)
  7. 左:夜へ…(宇崎竜童)
  8. 補:男はつらいよ(山本直純)
  9. 投:新・仁義なき戦い(布袋寅泰)

作曲者1人あたり1作品までとしました。異論は認めます。

以下、順にメンバーを紹介します。

1.仁義なき戦い(津島利章, 1973)

仁義なき戦い M1 M2
津島利章
¥250

余計な説明のいらない、バラエティ番組の効果音に多用されるアレです。

2.地球を護る者(キース・エマーソン, 1983)

Challenge of the Psionic Fighter
キース・エマーソン
¥150

最初に映画館で聴いてそうきたかとびっくりして以来、ここのフレーズだけが妙に記憶に残っているので選びました。

この映画で「ハルマゲドン」という言葉を覚えました。

3.愛のバラード(大野雄二, 1976)

愛のバラード
大野雄二
¥250

テレビシリーズの「ルパン三世のテーマ」がおなじみの大野雄二さんですが、最高傑作なら断然こっちです。

予告編の動画も貼っておきます。

犬神家の一族(1976)|KadokawaPicturesJP(公開日:2012/09/20)

後世にも大きな影響を与えています。一例です。

恐ろしく作り込んだ映画であるため、タイポグラフィのみに着目した研究書が1冊書けるほどです。面白かった。

4.マルサの女(本多俊之, 1987)

アガる日本の映画音楽打線の中軸は、何よりこれです。

マルサの女
本多俊之
¥250

5拍子のリズムが醸し出す禍々しさに、テンションが上がります。

5.Kids Return(久石譲, 1996)

久石譲さんは数多く映画音楽を手がけていますが、「映像とストーリーを引き立て、かつ単体の音楽作品としても完成度が高い」という観点で選びました。

ミニマリズムの香りが強く残る名作です。これはアガる。

kids Return (Kids Return)
久石 譲
¥150

目を閉じて聴けば、そこに広がるのはキタノブルーです。

なお今回「作曲家1人あたり1作品まで」ルールのため、一連のジブリ作品は外れております。

6.フリゲートマーチ(伊福部昭, 1954)

ゴジラ(1954)で、この年発足したばかりの自衛隊の出動シーンに使用されました。

こちらの音源は、後年の「怪獣大戦争」からです。

『怪獣大戦争』 (1965) メインタイトル (M1)
伊福部昭
¥250

アゲアゲなマーチのリズムに短調のメロディーラインを乗っけるという技巧に、まるで出動したきり帰ってこなかったあまたの英霊たちによって、お腹の底をぐっと持ち上げられるかのような心地を覚えるのでした。

ゴジラのメインテーマも相当アガる名曲ですが、今回代表から漏らしました。放射能が漏れているためです。

『ゴジラ』 (1954) メインタイトル (M1)
伊福部昭
¥250

7.夜へ…(宇崎竜童, 1979)

元々映画とは結びついておらず、独立していた曲です。この来歴は、打線の中では唯一かも。

夜へ…
山口 百恵
¥250

監督した相米慎二のセンスなのか、本編での使いどころがめちゃくちゃうまくて、テンションが上がります。というか、この曲を使いたくてシーンを作っていった感じすらあります。

20年30年と、時が経つほど「わかってくる」タイプのこの映画は、自分がもっと早く、できれば高校生の頃に出会いたかった作品です。公開年(1985)からして年代的に叶いようのない願望なんですが。ともかく、いま自分が高校教師なら、特に男子には絶対観ておけと薦めたいほどです。学校では間違っても上映できませんので、ここはすべからくオンライン配信をば。

Google Playに「ラブホテル」ありました。R15+です。

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打線には入れてませんが、同様の経緯で使われている《赤いアンブレラ》もまた印象に残ります。

赤いアンブレラ(1980)
もんた&ブラザーズ
¥250

この辺のサウンドが若い人らにどう聞こえるのかにも興味があります。

8.男はつらいよ(山本直純, 1968)

少し迷いましたが起用しました。

男はつらいよ
渥美清
¥250

選考に際しては、アガるのか?に加え、元はテレビドラマシリーズであることも難点でした。しかしこと国際大会では、チームの精神的支柱となる存在も重要です。

シリーズで今あえて見ておきたいのは、1978年の泉ピン子さんです。


画像は小島瞳 第22作 泉ピン子|tora-san.jpより

完全に椎名林檎さんを先取りしています。


※勝訴ストリップ(2000)フォト&スコア 新装版(2004)、日出処(2014)

奇しくも椎名さんはシリーズ第22作「噂の寅次郎」公開と同じ1978年生まれ。帝釈天でではなかったでしょうけれど、ピン子さんの出演と同じ年に産湯を使っています。


ついでに思い出したので、司会の島田紳助さんをも卒倒させた伝説の名解答も一緒に貼っておきます。

「ヘキサゴンII クイズパレード」2008/01/09 OAより

※里田まいの画像 from yaplog.jp/sonimap/archive/2630

これほどの最強クイズ女王に、いったい誰が勝てますか?

そんな、ある意味男はつらいよ2連発でした。

9.新・仁義なき戦い(布袋寅泰, 2000)

最後はこちら。

新・仁義なき戦いのテーマ
布袋寅泰
¥250

この曲、映画名を答える「テーマ曲イントロクイズ」を出したらこっちで解答する人の方が多いのではないでしょうか。

バトル・ウィズアウト・オナー・オア・ヒューマニティ (『新・仁義なき戦い』テーマ)
London Music Works
¥250

私もタランティーノが入り口でした。

しかし実は邦画の「新・仁義なき戦い。」で先に使われていたのでした。

国内リーグから海外に飛び出して一躍名をあげた、まさにヒデオ・ノモのような存在です。

まとめ

以上、ゴーゴー夕張が選んだ(ウソ)「テンションの上がる邦画音楽」打線でした。

たとえばこんな「にんげんだ野茂 The Movie」で、本邦の国威も向上すれば幸いです。

おわり

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