「ハードルを下げる」という生き方

こんにちは。

プロインタビュアーの吉田豪さんが、著書『聞き出す力』(2014)で「人と接する上でハードルは限界まで下げておけ」と説いておられました。

大事なことだなと思いましたので、メモがてら記事にしておきます。

ハードルは限界まで下げろ

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該当の記述は、「聞き出す力 其の三十一」にあります。 ※下線は引用者

これはインタビューとかに限らず、人と接する上での基本だと思うが、自分からハードルを上げるのは損でしかない。(pp.138-139)

背景としては、

最近、アイドルグループが増えすぎて個性を出さなきゃ目立てなくなってきている

個性を作るために作ったはずの特殊なギミックがよそのグループと被(かぶ)りがちになっているから考えもの。

といった状況からの、

…それで「私たちってすごい変わってるんですよ!」と言われても困るし、「私たち普通のアイドルと違って、むしろ芸人に近いんですよ!」と面白アピールされるのも正直しんどい。

という流れでの話でした。

指原莉乃の戦略

「自分からハードルを上げると損」ということがちゃんとわかっている人として、吉田さんはHKT48の指原莉乃さんの名前を挙げ、こう論評されています。

あれだけバラエティへの対応力があってキッチリと結果を残しているのに、ボクが取材したら「私なんてホント普通ですよ!(略)本物のプロを見ていると、私なんかそういう人たちに面白くいじってもらってるだけですから」と謙遜しまくっていたし、こうやってハードルを下げた方が笑いは取りやすいのだ。(p.139)

指原は基本的に、(略)自分からひたすらハードルを下げまくるタイプ

これで、「私は芸人アイドルなんで、何でも話しますよ!」という姿勢だったら完全アウトなのである。

なるほどそういう戦略を取っているわけですね。

確かに、彼女の写真集(2013)のタイトルも、『猫に負けた』です。

ハードルを下げています。

類似した「OKライン」の話

似たような話は、こちらの本にも書いてありました。

やみくもに高い水準を求めず、まず「確実にできること」にまでOKラインを下げようと謳われていました。

OKラインは「自分が確実にできること」に設定しておくことが大切です。
確実にできることを積み重ねることで得られる「自己肯定感」によって、実力を発揮し続けることができるからです。

日々小さな「自分へのOK」をくり返して自分自身を肯定することが、中長期的にとても大事だとわかりました。

ポジティブシンキングを疑う、好著でした。

まとめ

これを受けて、私も対人的に自分のハードルをとことん下げた「低ハードル人間」を目指して生きることにします。

ということで、大した完成度でもない記事ですが、これでオッケーです。

私なんて人間の皮をかぶったウンコですから。

ウンコレベルなのに自分のブログを維持できて、あまつさえそれを読みに来てくれる方がいるというだけでもう、かたじけないです。

以上です。ご静聴ありがとうございました。

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