こんなエイプリルフールはイヤだ【2014反省会】

こんばんは、俵孝太郎です。ウソのうえ、古すぎ。

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記憶にあるうちに書いておきます。2014年度で最も早い(※当社比)「決算報告(速報値)」です。

今期の大赤字を反省し、来期の単年度黒字化をめざします。

「こんなエイプリルフールはイヤだ」一覧(2014年版)

2014年4月1日に僕のタイムラインで観察された「こんなエイプリルフールはイヤだ」事案集です。(順不同)

  • メルマガの文面を勝手に細工され怒り心頭
  • センスゼロ企業による横並び感満載のやるせなさ
  • 無害だが、全然面白くない嘘ツイート
  • 「これだけ準備したんです」とか無駄な苦労語り
  • 「去年の評判がよすぎてハードル上がった」とか無用の自粛表明
  • 例によって嘘ニュースに騙され拡散
  • エイプリルフールの嘘と判明後「本当にありそうだったので」とかアホすぎる言い訳
  • 【番外】なんでわざわざこの日?と勘ぐってしまう、理化学研究所の記者会見

「嘘」再論(1)

唐突ですが、ウソを別の言い方で述べるなら「意図的に間違えること」です。

嘘とは間違いの一種だと言えます。

早い話が損得勘定

人は通常、間違えないように行動します。ここでの「間違えないように」というのは、倫理的道徳的に正しくという意味ではなくて、当人にとってのプラスを志向し、マイナスを回避するといったほどの意味です。

早い話が損得勘定です。

大ざっぱに述べると、嘘による結果、嘘決算の黒字が予想されるとき、または決算の黒字をめざすために、人は嘘をつきます。ただ、その「勘定科目」があまりに多種多様で、ときに余人には理解しがたいものがあるだけのことです。

エイプリルフール2014は大赤字

以上をふまえて2014年のエイプリルフールを決算すれば、収益よりも損失が大きく上回っていました。エイプリルフール大赤字です。

問題はウソつきのセンスのなさ

このエイプリルフール大赤字をもたらしている原因は何でしょう。何が悪いのでしょうか。

一義的には、センスのないウソをついている輩が悪いに決まっています。

別件でですが、前に「被害予防より、もっと加害予防を」(2014/03/02)という記事も書きました。まず手を打つべきは、加害予防の対策です。

「嘘」再論(2)

先ほど、ウソを「意図的に間違えること」と定義し直しました。

しかし、ただ意図的に間違えても、なんにも面白くありません。

間違えるのにも、センスがいるのです。

付記:グッドプラクティス2014、2013

文句ばかり言ってるのもフェアでないので、「グッドプラクティス」も紹介しておきます。他になかったので自分としては「ベスト」ですが、知る限りの狭い話なので「グッド」としておきました。

2014年

ウソの直接の発信元ではなく、そこに乗っかっている間接的な形式ではありますが、こちらです。

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いまや飛ぶ梨汁も落とす勢いのふなっしー。勢いのあるところには、センスのある人間も集まるのでしょうか。

ウソの中に27.4%(推定)ほど含まれている真実の梨汁が、絶妙なブレンドなのであります。

2013年

2013年のナンバーワンはこれでした。

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これは逆に大傑作です。

なのに、heteml.jp/uso2014 になると逆に全然だめです。無害ですが逆にセンスもない。逆に言えば、センスのあるウソが逆に難しいことを逆に物語っています。

2015年黒字化へ向けての提言

総括してみれば、やはり2014年のエイプリルフールも、万年赤字体質から脱却できる気配がまるで見られませんでした。

ではどうすれば、来期の単年度エイプリルフール決算を黒字化できるのでしょうか。あるいは黒字化を果たせずとも、少なくとも今期よりも赤字幅の改善が目指せるのでしょうか。

それはひとえに練習しかありません。「ウソに騙されない練習」ではありません。一定水準の知性を備えた人なら、そんなことはとっくに習慣化されています。

まず何よりも求められるのは、ウソをつく側の練習です。センスのある、洗練されたウソをつくための練習です。

「学問に王道なし」です。嘘もそこは同じです。

ウソに王道なし

ふだん大した嘘つきでもない人が、エイプリルフールにだけ張りきってウソをつこうとするなど、愚の骨頂と言うほかありません。ふだん運動不足のくせに、運動会だけ変に張りきっちゃったあげく派手に転ぶお父さんと同じ轍を踏むのが関の山です。

なぜならエイプリルフールとは、1年で最も洗練された嘘が求められる時期だからです。越えようとするバーの設定が高すぎます。

それはあたかも、競技経験はおろか、運動経験すらろくにない人が、いきなりハイジャンプの世界記録を狙うようなものです。転ぶだけならまだしも、のちのちまで響くようなケガを負ってしまったら目もあてられません。

そうではなく、軽いウォーキング程度から運動を始めるように、まずは常日頃から言動に軽微な嘘をちょいちょいと混ぜていかなくてはなりません。

そうやってウォーキングレベルの軽いウソ習慣によりウソ経験を重ね、ウソの基礎体力、略してウソ体力を養う必要があります。

ちょうどツイッターなど、いい練習の場になるのではないでしょうか。

つけばわかる、嘘の難しさ

言動に嘘をちょいちょい混ぜていくと徐々にわかってくることですが、ウソとは非常にコントロールが難しい代物です。ウソは、ただつけばいいというものではありません。

記憶に新しい例だと、ウソをついて現代のベートーなんとかと名乗ったり、なんとか細胞の作製に成功したとか言い出しても、結局はほころびを見せるわけです。

確かに世の中には、息を吐くように嘘をつく、『平気でうそをつく人たち』も存在します。そんなタイトルの本もありました(1996, 2011)。こう言ってしまうとそれ以上の分析ができなくなってしまいますけれども、平気でうそがつけるのは、ある種の天賦の才です。

そんな人は一種の詐話師としてああ言えばじょうゆうしたり、頼まれもしないのにいろんな人のゴーストに成り代わって霊言を語ったりするわけです。

このようにして、プラスマイナスの方向性はともかく、ウソと嘘つきは社会に貢献しています。

おのれのウソ才能のなさ、ウソ体力のなさを恨んでもしかたありません。才気あふれた嘘つき達と同じ「ウソ」というジャンルで社会貢献を目指すなら、何より必要なのは日常における地道な積み重ねです。それ以外にウソによる自己実現、略してウソ実現などあり得ません。

まとめ:B’zの名言で救うエイプリルフールの大赤字

ここまでいろいろと書いてきましたが、

  • B’z《Liar! Liar!》(詞:稲葉浩志, 1997)

Liar!Liar!

既にこちらで、エイプリルフールをめぐる諸問題と解決へ向けての提言は、もはや言い尽くされているような気がします。

goo音楽のテキストをベースに、数々の「名言」をピックアップしてみます。

どこまでも 追い詰めても むなしいだけ

好きかキライか それだけじゃ甘いや
青くさいやつが おいてけぼりくらうよ

僕の知らないとこで とっくに ああ ナシがついてる
それってダンゴウ社会

うたぐり深いやつになっちゃったのは
週刊誌のせいじゃない オマエのせいでしょ

いいか悪いか それだけじゃないや
アレやコレやで 地球だって回らぁ

僕らのplace!けわしいspace! さぁ ハラくくろう

Oh, liar, liar だれもがliar
愛する人が ハッピーになりゃそれでいいや

こんな具合です。

既に1997年から、

でも真実を知ることが すべてじゃない

と、B’zの稲葉さんがとっくに論じ「オトナのパラダイス」を提唱していたわけです。

ハロー植田さんでも可。

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※画像はTwitter > @hello551130uedaより

参考資料

B’z / Liar! Liar!(一部)|YouTube(2013/03/24付)

<iTunesプレイリスト>

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