「母娘問題」テーマ読書・2014年の軌跡まとめ

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こんにちは。自分用メモと本の紹介を兼ねた記事です。

自分なりの関心テーマをぼんやりと持っていて、そこから読む本を選んでいくのが私の読書スタイルです。

そんな自身の関心テーマに今年2014年に加わったのが「母娘問題」でした。性別による「親・子」の組み合わせ4種類のうち、女同士の「母と娘」に特化した特定カテゴリーに属する問題であります。

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「母娘問題」探求の「パンくずリスト」

中間まとめとして、かつ、今後のナビゲーションを得られることもうっすらと望みつつ、未読のものを含めた関連書籍を、道のり順の「パンくずリスト」風味にまとめておきます。

    (1)モラル・ハラスメント関連

  • まっち~『夫からのモラル・ハラスメント』(2014)※未読
  • 熊谷早智子『家庭モラル・ハラスメント』(2008)
  • マリー=フランス・イルゴイエンヌ『モラル・ハラスメント』(高野優訳, 1999)
    (2)「母と娘」関連

  • 熊谷早智子『母を棄ててもいいですか?』(2009)※未読
  • 田房永子『母がしんどい』(2012)※未読
  • 斎藤環『母は娘の人生を支配する』(2008)
  • 田房永子『うちの母ってヘンですか?』(2014)
  • 熊谷真実・長川千佳子『青空、ついて来い!』(1998)

プロローグ:2014第1四半期を私的にふり返る

独居老人だった私の2014年1~3月は、こんなことになっていました。

  • 「歯医者に行く」と昨年(2013年)10月から実家に戻っていた嫁と、携帯電話・メールともまったく連絡がとれなくなったうえ、
  • 県の健康保険協会から、嫁が扶養家族を外れることになったから手続きしろという不可解な郵便が来たのが1月。
  • 義理の母妹とも、その期間仕事の都合で海外に行っていて当人の行方を知らないというので、上京して所轄署に捜索願を出したのが2月。
  • そして嫁の代理人を名乗る弁護士の法律事務所から、離婚届の用紙入りのA4版封筒が届いたのが、ことし3月のことでした。

別件で偶然知ったのですが、これはジョン・グリシャムのとある小説のプロローグで、服役中の主人公に起こったことと、ほとんど同じなのでした。

Eight months and six days after I began my time, I received a thick envelope.

(拙訳)
そこから8か月と6日が経って、私のもとに分厚い封筒が届いた。

It was from a law firm in Fairfax, Virginia, one that represented my wife, who, surprisingly, wanted a divorce.

封筒はバージニア州フェアファックスにある法律事務所から妻の代理で来たものだった。思いもよらなかったが、妻は離婚を望んでいたのだ。

John Grisham『The Racketeer』(2012)

1.「モラルハラスメント」の発見

そのころ立ち寄った書店でこちらの本の背表紙が目に入りました。

副題から「精神的イジメ」を「モラル・ハラスメント」と呼ぶことを知りました。

ただしこちらは未読です。ブログの書籍化版のようで、元の「モラルハラスメント・ブログ」からいくつかのエントリを拾い読みしました。業界?では、モラルハラスメントを略して「モラハラ」、モラハラする夫を縮めて「モラ夫」ということも知りました。

キーワードで関連書籍を探して何冊かまとめて読んだ中で、こちらの2冊を紹介しておきます。

『家庭モラル・ハラスメント』(2008)

モラ夫(モラルハラスメントをする夫)との結婚生活からの脱出記。変な言い方ですが、前半はホラー小説、後半は冒険小説的でもあります。

『モラル・ハラスメント』(1999)

モラルハラスメントの概念を提唱した、この分野の「古典」。ではあるものの、自身のテーマからは「必須」ではなく「いちおう」レベルの文献だったかなと思います。

小まとめ:「モラ夫」の自覚

これらから、なるほど身体に指一本触れなくても、暴力は行使できるんだなということがわかりました。

この観点からは、自分のかつての言動をDVと言われても、否定しきれないなあと考えを改めました。

2.「母娘問題」への到達

しかし一体全体なぜに、夫婦間でのモラルハラスメントが生まれてしまうのでしょうか。

ざっくりした切り口で言うならば、加害側である夫の性格傾向とあいまって、モラハラを受ける妻の側の「自尊心の低さ」がひとつの鍵になっているようです。

『家庭モラル・ハラスメント』の熊谷早智子さんがこのような著書も出されていることを知りました。ただし未読です。

妻側の「自尊心の低さ」の源流をたどっていくと、生育環境下での母との関係が大きく影響していそうなことが見えてきました。

「母娘問題」への到達です。

娘の目線から母を描いたものでよく話題に登るのはこちらのようです。

あいにくこれも未読です。嫁は読んだらしいですが。

蛇足ながら、田房さんのWebコラムは私もよく読んでいます。中でも、こちらのアナと雪の女王のストーリー分析は出色でした。

自己統合の物語としての「アナと雪の女王」|Love Piece Club(2014/06/16付)

『母は娘の人生を支配する』(2008)

当事者にはなりえない男性の立場から、俯瞰的かつ客観的な分析が加えられているように思います。

『うちの母ってヘンですか?』(2014)

田房永子さんの新刊だということで読みました。

コミックエッセイ一般のライトなイメージには似つかわしくない、強烈な母の事例が多数出てきます。苛酷な環境にいた「娘」がなんと多いことかと驚きます。

『青空、ついて来い!』(1998)

こちらのテレビ番組

水トク! 愛する母に贈る感謝状(TBS系 2014/11/26 OA)

■熊谷真実
どこへ行くにも一緒、“一卵性親子”と言われるほど仲の良かった母娘。そんな愛する母の知られざる闘病生活、そして、娘・真実が直面した壮絶な介護の日々。母の死後、今まで決して語られなかった母への溢れる想いを今回、初激白!

に関し、「これはホラーだ」という感想のツイートから、熊谷真実さんと母清子さん(1996年死去)とのエピソードを知りました。

番組自体を見ていませんでしたので、書籍がないかと探したらありました。しかしもう新刊では入手できないみたいで、図書館から借りてきて読みました。

通読して、熊谷真実さんの母親については、必ずしも業界??でいうところの「毒親」だという印象は受けませんでした。

ただ、熊谷さんご本人が同書の「あとがき」で、

…色々な所で母の話をした。その度に私は誉められてしまった。

何を話しても美談になってしまう。そして何よりも私が美談の主人公になってしまっている。

「本当のことを言わなくちゃ。エライのは私じゃなくて母だ。私を大人にしてくれた母なのに、このままじゃ自分がダメになる」

と述べられていたのには、少々引っかかりました。「自尊心の低い娘」の特徴が現れているようにも思えるからです。この記述をどう解していけばいいかを、いまだつかみかねています。

ここを深めるには、同書のテキストの検討に加えて、どちらの方向へ追加の情報を求めるのが最適か、そこを思案投げ首といった状況です。

まとめ

かじり始めて徐々にわかってきましたが、母娘問題は当初想像していた以上にあちこちやばいです。

別の事例など、研究を進めるにあたって適した文献をゆるーく募っておきます。

こちらからは以上です。

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