楽天カードマン「8秒に1人」のカラクリ

楽天カードマーン

むむ

YouTube:【楽天カード】楽天カードマン 年会費タダ篇15秒[公式]|RakutenOfficial(2014/04/10付)

川平慈英さんが「楽天カードマン」に扮するこのCMが、いわゆる「チャンピオンデータ」を使っていることを確認しておきます。

それがわかるのが、このシーンです。

2014-05-05_1215

好成績だった期間の切り取り

画面の右下に

※2013年9月~11月申込人数を3ヶ月間の秒数で計算

とあります。

つまり、3か月という縛りは付けているにせよ、成績のよかった(であろう)期間を切り取ったデータだということです。

人数の試算:ざっくり100万人ほど

人数をざっくり出しておきましょう。

「8秒に1人」ということは1分で7.5人、1時間(60分)450人、1日(1440分)10,800人の計算です。

9~11月は合計91日(30+31+30)ありますので、10,800×91=982,800人です。

同じ期間で仮に「7秒に1人」なら、1,123,200人になります。

そこまでは言えないということでしょうから、おおまかに言って100万人前後と見積もれます。

「カードマン誕生」のみ描写

もうひとつ、こちらが大事な点です。

「8秒に1人」というのは、申込みの人数です。

実際には審査がありますから、通過率がどの程度かは不明ながら、ひとつ確実に言えるのは

  • 申し込んだ全員が楽天カードマンにはなれない

ということです。

図式的に述べると、8秒に1人申し込んで、その都度審査があり、ある確率で楽天カードマンが増えたり増えなかったりします。それが正しい記述です。

しかるにCMでは、審査合格=楽天カードマン誕生のシーンしかありません。たぶん、増えたときに鳴るチャイムの音が、審査通過を表しているのでしょう。

確かにナレーションでも「申し込んでるんです」と言っていますし、画面にも「申込中」と明示されています。

しかし映像では、増えたケースの「チャンピオンデータ」しか示していません。まるで8秒に1人楽天カードマンが増えているかのような、ミスリーディングな表現です。

そこに嘘はないにしても、誠実さにもまた欠ける態度と評価せざるを得ません。

カードマン「10秒に1人」時代をふり返る

ではここで、楽天カードマンの登場当時をふり返っておきましょう。

YouTube:楽天カードCM『楽天カードマン 登場篇30秒』[公式]|RakutenOfficial(2013/10/03付)

申し込みは「10秒に1人」です。

※2013年2月~4月申込人数を3ヶ月間の秒数で計算

とあります。ちなみに、期間中の申込人数を同じように計算すると768,960~854,400人になります。

こちらに楽天カードマンが増える描写はありません。このレベルであれば、容認できる範疇です。

まとめ

「年会費タダ」篇の冒頭で、楽天カードマンはこう言っています。

おかげさまで楽天カードはスゴイことになってます。

スゴイことになっているのは、ミスリーディングなその広告手法です。

くーっ!

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