男女間における便座問題の平和的解決事例:「フタ」協定

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男と女のあいだには
深くて暗い 河がある
《黒の舟唄》(詞:能喜利人, 1971)

はじめに

ひとつ屋根の下に暮らしはじめた男と女のあいだに、かなりの確率で勃発する問題があります。下がっていない便座に女が怒るという「便座問題」です。

僕も結婚当初、便座が下がっていないことで嫁から文句を言われたことがあります。

あくまで自分たちの場合ですが、その際に当方より提示し、双方で合意に達することのできた(との認識でいる)解決策―「フタ」協定―をご紹介するのが、この記事の主旨です。

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なぜ女は「下がっていない便座」にキレるのか?

最近読んだ本に、こんなことが書いてありました。引用します。

どんな女でも、便座が下がっていないことに、最初からキレはしないでしょう。何度言っても便座を下げないから、「前にも言ったのになんで!?」とキレてしまう。

ジェーン・スー『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(2013)p.122

男の自分には、「何度言っても便座を下げない」ことが女にとって不快な出来事であるのは想像できるものの、キレてしまうほどの大問題であるという事実が、いまだ理解しかねるところであります。

もっと言えば、女の性格傾向が概ねこの記述どおりだとして、女は上がったままの「下がっていない便座」に最初に遭遇した時点で、キレはしないまでも宿怨を募らせ始めていることになります。そこもまた、理解に苦しむ点であります。

というのも、男の自分の場合、ここでの女と同じ立場に置かれても、すなわち、用を足しにトイレに入ったときに便座が望ましい状態になくても、これと言ったストレスを感じないからです。

たとえば、自分が小用を足しにトイレに入ったときに便座が下がっていたら、上げるだけです。そこに何のストレスもありません。

無思慮すぎる男の罪

ですからその感覚で、男としては「便座が上がっていれば、下げればいいじゃない」と言いがちとなります。

ところがどっこい、それがどうやら女には、パンを求めるフランス人民にマリー・アントワネットが発したと伝えられる言葉に匹敵するほどの、鼻持ちならない、腹に据えかねる発言に聞こえてしまうらしいのです。

やがて男は、熱狂する民衆、もとい、女によって断罪され、断頭台送りと相成ってしまうのであります。

わがままは 男の罪
それを許さないのは 女の罪
《虹とスニーカーの頃》(詞:財津和夫, 1979)

と、昔の人も言いました。

果てなき対立―女の言い分 VS. 男の感想

引きつづき、ジェーン・スーさんの『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』から「女の言い分」的な記述を引用し、男としての自分の感想を加えておきます。

世の女子便所はそれが洋式である限り、便座が上がっていることは決してないこと (p.123)

事実としてはそのとおりでしょう。しかし僕に言わせれば、あらゆる便所をその感覚で使用することが不用意すぎます。あまりにも漫然たる生き方、どんだけ「だろう運転」なのかという話です。

便座の裏の排泄物の飛沫を見たり、触れたりするのが生理的に嫌なので、気分が悪くなる(p.123)

これも、そのこと自体は否定しませんが、問題の本質から外れた議論のすり替えに思えます。

嫁と洋式便座の頃

というようなことを、既に嫁とはひとしきりもめてきた経験が僕にはあるわけです。

しかし、そもそもの国家体制からが異なっているとも言える双方の主張は平行線のまま、統一を図るのは至難の業なのであります。

そこで僕らの場合、次のようにして問題の解決を図りました。

DMZ(非武装中立地帯)としての「フタ」

忘れられているかもしれませんが、洋式便器の便座には、通常、便座が「上がっている」「下がっている」のほかに第3の状態が用意されています。

そうです、「フタ」です。

くり返すと、洋式便器の便座には

  • 上がっている
  • 下がっている

のほかに、第3の状態として

  • フタがされている

があるわけです。紛争の解決にこれを利用しない手はありません。


普通便座(前丸タイプ)標準サイズ TC290Y#SC1

協定の適用―休戦へ

嫁との場合、使用後は双方から見て中立の状態である「フタをする」ことを当方より提案し、以後実践しております。ときどき嫁が“協定”を守らないこともありますが、それで僕がキレることはありません。

以来この件に関しては、北緯38度線のDMZ(DeMilitarized Zone:非武装中立地帯)をはさんだ韓国と北朝鮮同様、わが夫婦間でも休戦が保たれております。

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※画像は、en.wikipedia.org より

僕としては、トイレに入って「閉じられている便器のフタを開ける」行為は、「上がっている便座を下ろす」のと実質的なコストはそう変わらんだろうと感じるのですが、どうも嫁にとってはそうではないようで、これでひとまずは収まっております。

本題としては以上です。以下、付記2点です。

付記1:歴史的には新しい問題

この便座問題ですが、歴史的にはこの数世代の男女間で生じ始めた、比較的新しい問題だと言えそうです。

初老の僕の場合で言えば、嫁と同居をはじめるまで問題そのものが存在しませんでした。なぜなら僕の育った家のトイレは、洋式ではなかったからです。自分の場合、洋式トイレの部屋に住むようになったのは、ひとり暮らしを始めてからです。

付記2:「いまどきの作法・しつけ」を知りたい

となると俄然、よそのお宅の事情に興味が湧いてきます。

洋式便器の普及したいまどきのご家庭では、用を足したあとの便座の状態について、子供にどうしつけているのでしょう。純粋に知りたいところです。

夫婦+子供の構成であっても、男女がひとつ屋根の下に暮らしているという意味では変わるところがないのですから、当然に便座問題の発生する素地は整っています。

差し支えのない範囲で結構ですので、各世帯の「家庭の事情」をお知らせいただければ幸いです。

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コメント

  1. より:

    まれに見るくらいひどい文章
    何が言いたいんだろ

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