必要ない!「よく知られていることですが」という前置き

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こんにちは。用件はタイトルのとおりです。

この記事で言いたいこと

「よく知られていることですが」とか「有名な話だが」とかいう前置き後置きは、文章にまったく必要ありません。

デメリットばかりです。必要ないです。

Wikimedia Commons(Taken by fir0002 | flagstaffotos.com.au

例文

わざとちぐはぐに作った文例で考えてみます。

(例文ここから)

よく知られていることですが、「必要ない必要ない」というブラックスワンが登場するアフラックの医療保険のCMシリーズを手がけているのは、ワンスカイに所属するCMプランナー、福里真一さんです。

 

有名な話ですね。

(例文ここまで)

――という具合に、デメリットしかありません。

「よく知られている」と前置きすることのデメリット

何らかの「周知の事実」に対し、その前や後ろに「よく知られていることですが」と付けても、何もいいことがありません。それどころか、こんな弊害があります。

1)知らなかった読者に無用の疎外感を与えます。

書き手が思っているほど、それはよく知られていることではありません。

事実、こちらの調査(by俺)では「よく知られていることですが」と書かれているうち、7割が知らないことという驚愕のデータが出ています。

書き手の認識と読み手の事実が違うことで、読者の心は波立ち、時には心証を害します。

それが目的なら、止めませんが。

2)次の2つの意味で、書き手の信用を損ないます。

「よく知られている」が事実でなければむろんのこと、事実であっても結果は同じです。

(その1)

思うに、なぜ、周知の事実である「よく知られていること」をわざわざ持ち出すのかというと、それが情報として文章の中で必要だからです。言い換えると、その情報は文章の中で何らかの役割を果たしているはずです。

その文章にとってそれがインフォマティブな役割を果たす「必要な情報」であるならば、そのまま示せばいいだけです。それがどれだけ知られているかなど、関係ありません。どうでもいいことです。

よって、省いてしまっても、なんの問題も生じませんし、むしろ省くことで、前置きがあることによる諸問題が解消されます。

なのにそこで「よく知られていることですが」などと前置きしていると、読み手に無用の判断・比較考量を強いる結果となります。

そして読み手は、その文章の書き手を「しなくていい前置きをする、頭の悪い人」と思います。

あえてそう思われたいなら、止めませんが。

(その2)

きわめて限られた読者層に向けた、クローズドな文章であるケースも想定してみます。

上でこしらえた例文でも、それが「周知の事実」である集団は、たぶん実在します。

しかしその場合でも、そういう前置きを含めて述べられているくだりそのものについて、その文章における必要性が認められず、なんの役割も果たしていないと、読み手はそれをどう受け取っていいか困ります。

ネットスラングでいう「お、おう…」ってやつです。

「この人はなんで、ここで言わなくてもいいこと、(特定の読者層にとって)当たりまえのことを言っているのだろうか?」と、書き手の能力が疑問視されます。

低能・無能と思われたいなら、止めませんが。

まとめ

以上から、「よく知られていることですが」みたいな前置きは、アフラックの医療保険と比べても、まったく必要ありません。

付記:ボケへの布石なら「必要あり」だが

ただし、「よく知られていることですが」「有名な話ですが」の後に、逆にほとんど知られていないだろうことを続けて書いてボケる。そういうパターンなら成立します。そのボケへの「フリ」として前置きの役割が出てくるからです。

考えうる認められる価値としては、唯一それぐらいです。

ご静聴ありがとうございました。

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