「数え屋」野村克也さんとそのルーツ

こんにちは。

いま、数えることに興味があります。

「数え屋」野村克也さん

野村克也さんは数え屋です。

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野球に関して、いろいろ数えています。

ミーティングでは、これらがいくつあるかを選手に聞くそうです。

  • ボールカウントの種類
  • 各塁上のランナーの有無とアウトカウントの組み合わせ

たとえばこの本に書いてあります。

僕はGoogleブックスで立ち読みしました。

ボールカウントは12種類

ちなみに、野球のボールカウントは全部で12種類です。

  • ボールが、0~3ボール の4種類
  • ストライクが、0~2ストライク の3種類

この4×3の組み合わせで12です。

各塁上の走者とアウトカウントの組み合わせは24種類

各塁上のランナーの有無とアウトカウントの組み合わせは24種類です。

  • 1塁・2塁・3塁、それぞれ{いる|いない}の2×2×2で8種類
  • アウトカウントが、0~2アウトの3種類

この8×3の組み合わせです。

なんでそれらが大事かというと、ひとつひとつの状況で、バッターなら狙い球、守備側なら投げ方、守り方が変わるからだといいます。

「数え屋」野村克也さんのルーツ

こちらの対談記事で、野村さんが「数え屋」となったルーツが明かされていました。

長くなりますが引用します。

野村:プロ入り4年目に初めてホームラン30本を打ち、打率も3割台(3割2厘)に乗せた。
それがいけなかった。
夜遊びを覚えて2年ほど成績がガクンと落ちました。
なぜ打てないのか……。
ロッカールームで悩んでいたら、先輩の岡本伊三美さんが、僕にこう声をかけてくれた。
「野村、ぶん殴ったほうは忘れても、ぶん殴られたほうは忘れないぞ!」。
このひと言で目が覚めました。

二宮:要するに打たれたピッチャーは悔しい思いをしている。
やられたらやり返しにくるぞ、と。

野村:そうなんです。これは胸にズシンときましたよ。
それまでは自分の視点でしかピッチャーを見ていなかった。
相手の視点からも自分を見てみようと。
それで、いまで言うスコアラーの尾張久次さんに頼んで、僕に投げてくるピッチャーの配球やコースを全部調べてもらった。
すると、おもしろいことに気がついた。
たとえば2ボールナッシングだと、100%、僕に対してはインコースにボールがこない。
それがきっかけになって、カウント別に何を投げてくるか、相手ピッチャーの分析をすべてやった。
監督になってミーティングでよく使った「カウントは12種類ある」という話も、実はそのときに発見したんです。

なおWikipedia:野村克也>年度別打撃成績によれば、野村さんの「ホームラン30本・打率3割」だった「プロ入り4年目」とは、1957年のことです。

まとめ

僕が数えることに興味を持ち数え屋を志すようになったのは、野村克也さんがきっかけです。

「残さず数え上げる」というのは、世界を理解するためのいい方法のひとつだと知ったからです。

これから何か気になるものがあれば、当ブログで数えていきます。

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