こんにちは。
いま、数えることに興味があります。
「数え屋」野村克也さん
野村克也さんは数え屋です。
野球に関して、いろいろ数えています。
ミーティングでは、これらがいくつあるかを選手に聞くそうです。
- ボールカウントの種類
- 各塁上のランナーの有無とアウトカウントの組み合わせ
たとえばこの本に書いてあります。
僕はGoogleブックスで立ち読みしました。
ボールカウントは12種類
ちなみに、野球のボールカウントは全部で12種類です。
- ボールが、0~3ボール の4種類
- ストライクが、0~2ストライク の3種類
この4×3の組み合わせで12です。
各塁上の走者とアウトカウントの組み合わせは24種類
各塁上のランナーの有無とアウトカウントの組み合わせは24種類です。
- 1塁・2塁・3塁、それぞれ{いる|いない}の2×2×2で8種類
- アウトカウントが、0~2アウトの3種類
この8×3の組み合わせです。
なんでそれらが大事かというと、ひとつひとつの状況で、バッターなら狙い球、守備側なら投げ方、守り方が変わるからだといいます。
「数え屋」野村克也さんのルーツ
こちらの対談記事で、野村さんが「数え屋」となったルーツが明かされていました。
- 野村克也×二宮清純 プロ野球ぶった斬り対談 「頂上決戦は楽天VS巨人」で決まり! vol.2|デジタル大衆(2013/10/01付)
長くなりますが引用します。
野村:プロ入り4年目に初めてホームラン30本を打ち、打率も3割台(3割2厘)に乗せた。
それがいけなかった。
夜遊びを覚えて2年ほど成績がガクンと落ちました。
なぜ打てないのか……。
ロッカールームで悩んでいたら、先輩の岡本伊三美さんが、僕にこう声をかけてくれた。
「野村、ぶん殴ったほうは忘れても、ぶん殴られたほうは忘れないぞ!」。
このひと言で目が覚めました。二宮:要するに打たれたピッチャーは悔しい思いをしている。
やられたらやり返しにくるぞ、と。野村:そうなんです。これは胸にズシンときましたよ。
それまでは自分の視点でしかピッチャーを見ていなかった。
相手の視点からも自分を見てみようと。
それで、いまで言うスコアラーの尾張久次さんに頼んで、僕に投げてくるピッチャーの配球やコースを全部調べてもらった。
すると、おもしろいことに気がついた。
たとえば2ボールナッシングだと、100%、僕に対してはインコースにボールがこない。
それがきっかけになって、カウント別に何を投げてくるか、相手ピッチャーの分析をすべてやった。
監督になってミーティングでよく使った「カウントは12種類ある」という話も、実はそのときに発見したんです。
なおWikipedia:野村克也>年度別打撃成績によれば、野村さんの「ホームラン30本・打率3割」だった「プロ入り4年目」とは、1957年のことです。
まとめ
僕が数えることに興味を持ち数え屋を志すようになったのは、野村克也さんがきっかけです。
「残さず数え上げる」というのは、世界を理解するためのいい方法のひとつだと知ったからです。
これから何か気になるものがあれば、当ブログで数えていきます。
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