林修さんの母親向け授業をテキストにしました(3)「あすなろラボ」2013年7月14日OAより

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こんばんは。林修ナイトの時間です。

「あすなろラボ」で林修さんの授業の第2弾がありましたので、番組内容をテキストにしました。(2)からのつづきです。

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子供の躾 一番大事なのは「姿勢」

「なんで集中力がないか。集中できる姿勢ができてないからですよ。なんで宿題できないかと。宿題ちゃんと、きちんと座ってできる姿勢ができてないからなんです。姿勢のいい不良って見たことあります? やっぱり、姿勢のいい子って、成績のいい子が多いんですよ」

遠藤さん「わかるね。つながるよなんか」

「で昔は、姿勢が悪かったらものすごく注意されたんです。物差しでピシャッとやられたりとか、家でも、学校でも。いまそれ注意されてます?」

生徒「しない」「姿勢どうだろう?」「しない」「しない」

「2時間座っていられて机の前で2時間勉強できるってことは2時間勉強できる姿勢をしているかどうかなんですよ。集中力がないと言うのは簡単ですけれども、そうではなくて、集中できる姿勢が訓練されてないってことなんです」

「いろんな質問が先ほどありましたけれども、(手元のメモを見ながら)やる気にならないとか、集中力がない、落ち着きがない。まああとほかに出たのではですね、大きい声が出ないとか、そういったものも実は全部姿勢なんです」

「これはさすがに納得していただきました? まず皆さんが、お子さんに対して何かいま不満があるとしたら、そこ(姿勢)を徹底的に訓練しなきゃダメなんですよ。いま、足を組んでらっしゃる方すでにアウトですよ」

生徒「あらー!」

「今こっち、ここで見てていい姿勢のお母さん残念ながら非常に少ないです。お母さんがそういう姿勢なのにお子さんの姿勢が僕はいいとは思えないです」

「そしてですね、ちょっとむつかしい話をしますけれども。(板書して)個体発生は系統発生をくり返す。というこれ、ヘッケルの反復説、と言われています」

「進化論ってご存知ですよね。よくあの世界史とか日本史の教科書で、ね、(屈んだ姿勢で)こんなんなったやつが(歩きながら徐々に立って)こうなってるじゃないですか。こういうのありますよね。脳の容量が全然違うわけですよ」

「こういうふうに、背中が曲がってこうなってると、脳に重量がかかるんで、脳が発達しないんです。つまり、今の人間がこういう形になったのは、直立で歩いて、重力がストレートに下にストンとかかる。だから脳が自在に、まあ自在にとまでは言いませんけど、脳が大きく成長したと。そういうふうに、ひとつの種が、進化していく過程が、実は、ひとつの個体、まあたったひとりの人間、が、こう成長していく過程と実は似てるんだと。こういうことを言ってるんです」

「で最初にちょっと言ったんですけれども、人間の脳は3才のくらいって、まあまだ十分の量もないし、成長してない。まあはっきり言ってサルの脳なんですよ。しかし、普通のサルの脳はずっとそのままですけど、人間の脳は、いったんサルみたいな時期があったとしても、ちゃんとヒトの脳になる遺伝子が入ってるんで、10才、だんだん成長してくるとヒトの脳になってくるはずなんです。そのときに、姿勢が悪いとどういうことが起きます? ヒトの姿勢であるから脳が成長するんですよ。背中が曲がっているとこれサルの姿勢ですよ」

生徒「成長しない」

「だから、そういうことなんですよ。もちろんある程度は成長しますけど、3才から10才ぐらいの時期で背中が丸いっていうことは致命的なんですよ。だから昔の人は、そんなことは科学的な根拠はなくても、背筋を伸ばしなさい、肘をついちゃダメ、足を組んじゃダメと。そういったことをちゃんと教えたんですよ」

「とすると、この(事前アンケート)中で質問がありましたけどゲームとの付き合い方。ゲームってどんな姿勢でやります?」

遠藤さん「そうだよね。悪いよね姿勢」

中村さん「でも私は、与えた方なのでなんとも言えませんけど、姿勢がよければやっていいのかなって逆に思っちゃいますね」

「僕は姿勢がいいんだったらやってもいいと思いますよ。それぐらいだから、その時期に背中が丸いっていうことはよくないんですよ。だから背筋を伸ばす。あごを引いて口は閉じて、舌は、上あごの裏に軽くつけて、ちゃんと足は着いて、背中にはもたれないで。そういうことを、親がきちっと、ほんとにうるさく言う。これが躾けるってことのいちばんの軸です」

「皆さんは、されてますかって僕聞きません。されてません。だって皆さんが姿勢が悪いもん」

「そういうことをしないで集中力が付かないとかやる気が出ないとか、声が出ないとかって言われたって、当然ですとしか言いようがないんです」

村越さん「躾、それをたとえば、うちでは言う、言うんですね。姿勢が悪いと、背中が曲がってるよ。言うけど、学校では曲がる。先生もあまり注意しない」

「いやだから学校も、そこの点は学校も、僕は学校はもっと、生徒の姿勢が悪いことをちゃんと言うべきだと思います」

ゲームとの付き合い方

村越さん「で、ゲームも、大人が作って、子供に、与えてる」

「ただ買わない自由もあるわけですからね」

村越さん「買わない自由っていうかね、友達が持ってるからっていうのが、いちばん大体。うちもある程度の年齢までは我慢をさせたんですけど、でも結局、持ってないとハズされるとか」

「まあ、もちろんそういう問題もあるとは思いますけれども、でも…」

村越さん「で、それで、あの友達の…」

「でもそういうふうに人のせいにしていったら全て解決しないですよ。そこはやっぱりどっかで、ピシャッと切って、やらないことはやらない。それでも自分と付き合ってくれる、付き合う仲間ってものを見つけていかないと、結局は友達がこうだから、友達がああだからって」

村越さん「だけど、子供の社会ってそうではないんだよね今ね」

生徒「昔とやっぱ違うよね」

村越さん「結局、流される子が多いから。うちがそうだと、」

生徒「話題もマリオとかゆっちゃうと、やっぱその中に入っていけなくなっちゃうし」

中村さん「私はどちらかと言うと働いてるので、主人も働いているので帰ってくるのが7時8時なんですよ。でそこからご飯作って宿題とか横でさせてて、やっぱり、どうしても5時に学童から帰ってきて、2時間を外に遊びに行かせないためには何がいいかってもうゲームとテレビしかないわけですよ」

「僕はそこで本を読ませてほしかったですけどね」

中村さん「うーん。まそこは、まあ変なこと言えば、親は、外に行ってほしくないから、鍵をかけて、まあいわゆる安全な家の中でいてほしいって」

「まあ、まあ、まあ確かにね。いまの状況ではそういう、そのへんもよくわかるんですけど、だからといって僕やはり、全面的にゲームいいよとは言いにくいですね」

「まあゲーム自体が悪だとは言いにくい部分があって、たとえば、こう、青年の人とか、がもうわかってて息抜きでやるとか、ていうならいいんですけれども」

村越さん「ほんとにいろいろなゲームがあって、携帯も低学年から持ってて…」

宮前さん「あとほんとに外で遊べる場所がないんですよ今。公園でもボール遊びはダメ。道路でローラースケートとかもダメ」

「それは、やはり、ケガしたからっていって訴える親がいるとかっていうようなことで、そういうところの人たちも怖くてやらせられなくなって訴えられたら困ると。両方の問題なんですよね。管理者の方もですね、ほんとは元々はやらせてたのにどっかで裁判になって負けたの見たら、やっぱりうちも禁止にしておこうってなるじゃないですか」

「だからまあ、確かに、一人ひとりだけ見れば、なかなか解決しにくい問題が目の前にあるとは思うんですけれども、ゲームをやらないと仲間はずれにされるからゲームやらせとくっていうのを、放っとくのがいいのか、やっぱりそこをもう1回親同士で話し合うのがいいのか。こういう今日みたいな形で話して、そういう10才ぐらいまでの時期に(背中を丸めて)こんなことをやってゲームをやっていることの大変な、損害っていうことをみんながちゃんと意識したら、また、意見が違ってくると思いますよ。そこは親ががんばってくださいよ」

「で、そしてやっぱり、今の子供たちは、まあお母さん方おっしゃるように、外でも出せない、なんかの遊びも禁止されてる。だから最初に申し上げたじゃないですか。子供が、健全に育つのにものすごく難しい特殊な状況が今生まれてるって」

子育てが難しい現代にやるべきこと

「それでも、この社会を担っていってもらわなければならないし、だとしたらどこがいちばん変えやすいかっていったらどう考えたって、

(姿勢 と板書して字を囲む)

ここをまず変えてあげるところから、やって全ての問題がどうなるかを見守るというのが、姿勢が悪いままでここにあるような問題をどうこうして果たして真の解決ができるか。その前にだからまず皆さん自身が姿勢を変えなきゃいけない」

「もう、最後いよいよ話結びたいと思いますけど、まずは皆さん自身が、姿勢を直される必要があると思います。そして子供の姿勢をうるさく、まあそりゃ学校が言ってくれるならそこはもう…自分でやれることをやりましょうよ。学校が言ってくれないからどうのこうの」

「優秀な人間は環境に不満を言わない。ああだこうだ言ってても、環境が悪いからどうだって言ってもしょうがないんで、じゃあ自分は何ができるっていったときに、先生が言わないと。少なくともお母さんは言ってあげてください。家で肘ついてる、足組んでる。そういうところから直してあげる。そうすると子供はお母さんがですね、もう既に足組んでますけど」

遠藤さん「ダメだねこれね」(足首同士が交点になる組み方)

「それをお母さんが一生懸命やってる姿を見せて、お子さんも、同じようにしてあげる。それを今日皆さんにいちばん伝えて、そのうえでこのあと皆さんのご質問に対してお答えしようと思います。僕の講義はここで終了といたします」

(一同拍手)「ありがとうございました」

質疑応答

「では、いかがでしょう?」

亀井さん「先生」

「はい」

亀井さん「先生はさっき、ゲームはダメっておっしゃってましたけど、先生のお話のはしばしからマンガを読んでらっしゃるのかなーと思ったんですけど、マンガは活字だからいいんですか?」

マンガは読ませても良いのか?

「マンガを僕は100%否定してないです。いくつも理由があるんですが、昔だったら、文学者になるような才能の持ち主が、明らかにこいつマンガ家になったなっていうような才能を感じるからなんですよ。その中で僕が知っている範囲では『のだめカンタービレ』はもうこれはすごいなと。これは芸術の域に達していると」

(スーパーインポーズによる説明)

のだめカンタービレ(二ノ宮知子作)
クラシック音楽をテーマに才能溢れるがダメ人間なヒロイン“のだめ”の成長を描いた物語 累計発行部数3300万部以上

「だからああいうものがあるとマンガは全部ダメだとは言いにくいと。しかし、マンガと普通の小説とを比較すると決定的な違いがあって、(板書しながら)

  • マンガ
  • 小説

こっち(マンガ)は最初からイメージが与えられてるんですよ。こちら(小説)は、もう字しか書いてないものを頭ん中でどんなふうにこう考えなきゃいけないと。となったときにですね、やはりイメージを自分でつくると。(板書しながら)(マンガは)イメージが与えられていると。(小説は)イメージを自分でつくると」

「で僕はこの2つをどうたとえたかというと、これ(マンガ)はレトルトパックみたいに電子レンジでチンすれば、食べられる料理に似ていると。もうイメージがぽんと出てくる。こっち(小説)は自分の手作り料理だと。だからやはりレトルトだけではよくないよ。これ(マンガ)だけでは、結局自分でイメージをつくる能力が全然育たないので、それはやめてほしい、ていうスタンスです」

宿題キライで嘘をつく子にどう接する?

「はいどうぞ」

林さん(生徒)「宿題を、やらずに遊びに行きたいんで、嘘をついてしまう」

「子供らしくていいですよねそれ自体は。子供ってそういうもんですよね。だから、でもやはり、ルールを守らなければいけないと親が子供に教えなければいけないことですし、だからそこはお母さんが見てて、あるところでブレーキをかける。全部が全部(ではなくて)たまにはこう、見逃してあげるっていうところで、お母さんが、あっそう宿題ないのねふーん行ってらっしゃいっていうようなプレッシャーをかけるっていうやり方もありますよね。それで本人が学校で叱られたら本人の責任ですから」

「そこはこう、よく…だから見つめててあげて、様子を見てるなかで、多少は1回、知らん顔するとき、あるいはやっぱりそれは間違ったことをしてるからと怒るときの、さじ加減の問題だと思うんですけどね」

つづく。

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