歩いてほしくないなら、「歩けないエスカレーター」を作ればいいだけの話

こんにちは。用件はタイトルのとおりです。

どうもエスカレーターを設置している側は、歩いてほしくないらしいのです。

そんな世間の、エスカレーターの歩行をめぐる論議があまりに本質から外れているので書きました。

エスカレーター@東急東横線・横浜駅

エスカレーターを歩かないで問題

エスカレーターの業界団体である日本エレベーター協会では、鉄道事業者等と共同で、8月末まで《エスカレーター「みんなで手すりにつかまろう!」キャンペーン》と題してのキャンペーンを実施中です。

当協会では、北海道・関東・中部・関西の27社の鉄道事業者、商業施設、森ビル、一般社団法人日本民営鉄道協会と共同で、エスカレーターの安全利用を呼びかけるキャンペーンを次の期間、実施することをお知らせします。

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キャンペーン期間: 2013年7月29日(月)から8月31日(土)まで
(略)

今回のキャンペーン実施にあたり、当協会は「手すりにつかまる」、「歩かない、走らない」を表示した、エスカレーターの安全利用を周知するステッカーを制作しました。

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※画像は同協会サイトより

これを見て僕は思いました。

あなたたち全員、アホですか?

さらにネット検索してみますと、一部サイトではこのキャンペーンにからんで、エスカレーターの歩行の賛否をめぐる議論までくり広げられていたようです。

これもまた、ずれっずれです。

エスカレーターの歩行をめぐる問題の根本原因とは

エスカレーターの歩行をめぐる問題の根源は、エスカレーターが歩けることにあります。

問題の本質的解決とは

ですから、設置する側がそこまで歩いてほしくないのなら、エスカレーターを歩けなくする、歩けないエスカレーターを作ればいいだけの話です。

それで問題は解決します。

ずれっずれのキャンペーン

そのような本質部分へ踏み込みもせず、うわべだけの利用マナーキャンペーンを展開するなど、アホの極みです。ずれっずれです。

他の乗り物の「成功事例」で考える

歩行問題が存在しないと思われる、他の乗り物との対比で考えてみます。

歩けない例

スキー場などにあるリフトに乗って、歩く人はいません。歩きようがないからです。

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歩いても意味がない例

ロープウェーやエレベーターの場合、乗客は歩けます。

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しかし歩く人はめったにいません。歩いても無意味、無益だからです。

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一方エスカレーターでは

エスカレーターは、そもそもが歩けるのに加えて、歩くと「早く着く」というメリットがあります。だから歩く人が出てきます。

歩けないエスカレーターのデザインを考える

次の方針で考えました。

歩いてほしくないのなら、

  1. 構造上歩けないようにする。
  2. もしくは、歩行を困難にして現状よりも歩くコストを大幅に引き上げる。

ゼロから斬新なアイデアを出すアプローチも試みましたが、既存の設備も視野に入れて、最小限の改造で実現できそうなアイデアを出すようにしました。

参考資料

ここへきて、自分がエスカレーターの構造を何も知らないことに気づきました。そこで、同じく日本エレベーター協会のサイトから、エスカレーターの駆動の仕組みに掲載されていた図を見ることにしました。

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ページにあった図を2~3時間眺めて、2つの案を出しました。

案1.踏段(ステップ)を一段飛ばしにする

エスカレーターの人が乗る部分を「踏段(ステップ)」と呼ぶそうです。

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※画像はエスカレーターの駆動の仕組み|日本エレベーター協会 より

なぜエスカレーターが歩けるかというと、この踏段が親切にも階段状に続いてくれているからです。

だから歩けないようにするには、踏段を続けて出さなければいいのです。

具体的には、1段おきに踏段を出します。

人の乗れる踏段が1段おきに出て、あいだは段を形成せず、斜面に沿って平行なまんまのイメージです。踏段になるステップとならないステップを色分けしておけば、乗り間違えることも減るでしょう。

エスカレーターのステップが1段おきの「歯抜け」状態になっていれば、歩くのが不可能とは言えないまでも、かなり難しくなります。

輸送効率についても、個人的経験から言えば、朝夕のラッシュ時の駅でもみんなたいてい1段おきに乗っていますから、大差ないと思います。

実証実験したい

この方式のエスカレーターを駅のホームなどに設置した場合、乗り口部分での「渋滞」が長くなるかならないか、実証実験してみたいです。

案2.荷重のかかっていないステップは折り畳まれるような機構にする

案1をもう少し進化させた案です。

上りでも下りでも、乗り始めのところは従来のエスカレーターと同じです。

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※画像は、エスカレーターを快適にする装置|日本エレベーター協会より

乗り始めから何メートルか進むと、荷重のかかっていない踏段は自動的に折り畳まれるようにする機構を付けます。感知する最低荷重の基準は、自立できる幼児の体重ぐらいでしょうか。10kgぐらい? よくわかりませんが。

乗り始め部分では従来どおりのタイミングで乗れますので、これまで以上に乗り口で人が滞留する、といったこともありません。

乗り始め~乗り終わりの間の移動部分では、誰も乗っていないステップが折り畳まれていますので、歩行が難しくなります。

ただ、そのような機構を具体的にどう作り込めばいいかのアイデアはありません。

エスカレーターメーカーへ告ぐ

エスカレーターを歩いてほしくないのなら、デザインでそれを明確に主張することです。

利用者の良心に訴えかけるなど、ちゃんちゃらおかしい話です。そんなもの利用者にあるわけないでしょう。だから、どうせポーズだけなんでしょと疑われるのです(僕に)。

デザインで「エスカレーターは歩けません」を明確に主張すると同時に、エスカレーターの存在意義を「早く着く」ではなく、「ラクをする」のみとする社会的合意も一緒に作ればいいです。

早く着きたい人は階段を使えばよろしい。

世の中のエスカレーターが「歩けないエスカレーター」であれば、そこをあえて歩こうとする人の方が変わり者になります。

歩いてほしくないと本気で思っているのなら、作ってみなさいよ。歩けないエスカレーター。

できる限りの協力はするわよ。必要なら言って頂戴。

どうせ本気じゃないんでしょうけどね。

コメント

  1. 名無し より:

    筆者様こそ問題のすり替えではないでしょうか
    企業がなぜ歩いて欲しくないのかを考えればそのような考えは出ないと思うのですが・・・

    歩行を困難にする程度では無理に歩いたための事故が起こりほかの人も巻き込む可能性が出てきます
    隙間をつくる方法では乗る際、降りる際の危険性がます可能性があると思うのです。

    ついでに、その問題の良心さえ持っていれば莫大なコストをかけず安全に乗ることが出来る。故に歩いて欲しくないということだと思います

  2. ヤシロタケツグ より:

    コメントありがとうございます。
    一部くり返しとなりますが、当方の考えの要点を述べます。

    ・利用者に「なぜ歩いて欲しくないのか」を考える義務はありません。
    ・無理せず歩けるいまも、事故は起こっています。ほかの人を巻き込む事故もです。
    ・良心で安全は確保できません。
    ・「莫大な」コストと見積もられていますが、算定の根拠は何でしょうか?

    • エスのオッサン より:

      ヤシロタケツグさんの意見に対し返信をさせていただきます。

      利用者に「なぜ歩いて欲しくないのか」考える義務はありません。
       →義務はありませんが、「作成した側の提示した利用方法以外で使われて、けがをしたと訴えられても困る。だから、こんな使い方はしないでね」と言っているだけ。
        だって、包丁は肉や魚を切るのに使うものだが、人を切るのに使われても作成者側の責任範囲外でしょ?ってこと。

      無理せず歩けるいまも、事故は起こっています。ほかの人を巻き込む事故もです。
       →はい、発生しております。 作成者側の意図に反する利用が以前より増加していたり、マナ-の悪化に伴い事故は増加傾向にあります。では、歩きにくい構造にしたらマナ-の悪い人は行動を改めるのでしょうか? 私は、より悪化すると思います。そして、事故の増加につながります。 完全に歩行不可能としなければ意味がありません。

      良心で安全は確保できません。
       →同意します。
        人間は、無意識に悪意を持っているため危険行為をやめさせるのは家庭・学校教育の時点からやり直してもほぼ不可能でしょう。ですが、良心の無い場所は無法状態となり事故発生率を何倍にも増加させます。なので、良心に訴えかけるのは全くの無意味ではありません。ほぼ焼け石に水ですけどね。

      「莫大な」コストと見積もられていますが、算定の根拠は何でしょうか?
       →ヤシロタケツグさんは、エスカレーター一台分の値段をご存じですか?
        メ-カ-や設置環境、要求仕様によりますが安物でも一台500万はします。
        簡単な改修工事を一台行うだけでも数十万は吹っ飛びます。
        駅やショッピングモールにいったいどれだけ設置されていると思います?
        しかも、少なくともステップ全段改修という大がかりな工事のため、一台の改修費用は軽く100万を超えると予想されます。既存の量産品のステップならばコストを安く抑えられますが、新規開発品ですと初期ロットは必ず開発費用と製造ライン建設費を改修するための料金を乗せなければ製造側も赤字となってしまいますので、費用は安くなりません。

    • エスのオッサン より:

      私の本職はエスカレーターの設計ではありませんが、一応は技術者の端くれですので意見させていただきます。

      この記事を見て思った第一印象は、はっきり言ってよくありませんでした。
      あなたは、いったい何歳ですか? 侮ってはいませんか?
      書き方も、他者に対する敬意が感じられません。

      私の知る中でエスカレーターの関連の技術を習得している人間は100を越えます。
      日本国内には数千の技術者がいると思います。また、この業界は50年以上の歴史があります。それら全員が、素人の考えつくような案を思いつかないと本当に思いますか?

      結論を言いましょう。
      記事に書かれている案1と案2の内容はすでに大手企業各社が10年以上前に技術検討を行っており、安全性が確保できず危険であると判断されています。近年になって再度、新技術を取り入れても実現不可能なのかが検討されましたが、技術的課題が山積しており商品化にたどり着けていない。(できても、超高コストになる。)
      あなたが思うほど設計は簡単ではありません。
      協力するとか言ってますけど、M社、H社、F社(これでわかるかな?)に20兆円ほど資金援助すれば作ってくれると思いますよ。量産されても、一台当たり10億円の超高コストですが・・・

    • エスのオッサン より:

      続き
      今後のあなたのためにも言っておく。
      エスカレーターの構造2~3時間程度の勉強で知ったような口を聞くのはよくないです・・・、恥ずかしいですよ。本職は毎日、10時間以上エスカレーターについて考え、開発・設計・新技術の勉強を行っている。1年間に千時間はエスカレーターのことを考えている連中。比較にならない。小学生が高校生に「バ-カ」と言っているようなもの。侮辱以外の何物でもない。

      まあ、私も本職ではなく1年程度実物を組み立てたり、整備したり、設計したりした程度の知識でしかないので、彼ら本職の足元にも及ばないがあなたの意見にお答えいたします。
      リフトやロ-プウェ-の礼を出しましたが、屋内では設備が大きすぎて使い物になりません。また、屋内での輸送効率は著しく悪くなるためそのままの適用は不可能です。そして、屋内設置の場合非常時の避難等で問題が発生しやすく危険です。どうしてそうなるかは、考えてください。(結構単純な理由ですよ。)

      案1に対する意見
      既存の設備も視野に入れて最小限の改造にしたかったのでしょうが、既存の設備に適用した場合、はっきり言ってこの案は超が付くほど危険なエスカレーターになります。
      走れないではなく、乗ることが難しい・乗ること自体が危険になります。
      トラス中央においては、確かに歯抜けとなって各ステップ間の移動が困難な形状になりますが、それが乗降口で床下へもぐりこむために順次格納状態へ移行する際に、歯抜けにするために用いていた部分がどのような形・角度になると思いますか?おそらく横から見ると▽の形に凹んだ状態で格納されます。 この部分に手足が挟まれ、最悪の場合切断されます。
      そのため、凹んだ状態から平な状態へ戻して格納するために様々な機構が考案されましたが、どれも複雑で耐久性・整備性に乏しく、かえって故障率を高くする結果となりました。また、その機構を組み込むには大規模改修が必要なものが多く、改修コストを数千万円上昇させてしまいます。

      案2に対する意見
      「乗り始めから何メートルか進むと、荷重のかかっていない踏段は自動的に折り畳まれるようにする機構を付けます。」とありますが、はっきり言ってこれもかなり危険ですし実用性は今のところありません。というか内心、「折りたたむ機構をどうしたらいいのか分かんないのに書くなよ」と思いましたが・・・、
      少なくともM社(わかるかな?)はそれに近いことを10年前にやってます。ですが、危険であることと、コストがバカみたに高いため商品化しても購入してくれる可能性は皆無との判断で終了しました。試作機まで作ったのですが、あわや死人が出るとこでした。
      これにより、かなりの額の赤字をこしらえたと聞いています。(今では、別事業での収益によってなんとか回復したらしい。)

      なぜ危険なのか・・・
      例えば、こんなことを想像してもらえないだろうか。
      例1
      おじいさんが杖をついています。そして、おじいさんの乗ったステップの一段前のステップに杖をついている。
      全体重が乗っているわけではないから、重量判定に引っかからずステップが折りたたまれてしまう。 おじいさんは前につんのめって倒れる・・・

      例2
      キャリ-バッグなどが激しくセンサーに衝突し、センサ-が破損してしまう。
      そんため、重量判定が狂い人が乗っていてもステップが折りたたまれてしまう。
      乗っていた人は転落。

      例3
      子供がステップの上で飛び跳ねている。 飛び上がった瞬間は重量が0のためステップが折りたたみを開始・・・子供がステップの上に降り立つときにはステップが斜めになり始めており子供はバランスを崩し転落。

      これらはほんの一例に過ぎない、設計に携わった人は百通りの事象を想定したがほぼアウトだった。

  3. とーりすがり より:

    私もよくエスカレーターに対し、同じような思考実験をしますので、概ね賛同します。私の場合はエスカレーターを三列にしたらどうなるかと考えました。三列あれば右と左に人がばらけ、なんなら同じ段に二人が乗ることも可能です。真ん中の列のおかげで圧迫感が弱まりますから。また左右に逃げ道がある分、縦の行列を縮められるんじゃないかなーとか。
    そしてどうしてもエスカレーターを登り(降り)たい人は真ん中の一番居心地の悪く、手すりもない道を、皆さんの若干のひんしゅくを買いながらお通りになればいい。
    一列エスカレーターからヒントを得て考察してみたものです。
    お目汚し失礼いたしました。

    • エスのオッサン より:

      電気関係の技術者として感謝申し上げます。
      建設的なご意見ありがとうございます。

      ですが、この意見はすでにエスカレーターの設計で何度か検討されているものと類似しているように思われます。以下はエスカレーターを専門に開発を行われている方から聞いた意見から私が思った点であり、決して悪く言ったり責めているわけではないのでお気を悪くしないでください。

      三列と記載がありますが、正確には三列分の横幅を持つステップに変更してはどうかという意見で間違いないでしょうか?
      もしそうである場合、左右に分かれた乗客の両方ともが歩かないことが前提の設計となってしまうため、片方の列が歩く人ばかりになるとあまり意味のない設計になってしまいます。
      また、下記のような問題が発生します。
      ①横幅が既存のエスカレーターより大きくなるため既存のエスカレーターと交換はできません。
       →建物はエスカレーターとその乗降口の幅に合わせて床に穴を開けた状態になっているため、穴を拡張する必要が生じます。それだけでなく、乗降口は防火扉が設置されていたり、多くの建物ではエスカレーターの横に柱や壁がありますので、それらのレイアウトを変更する必要があります。そのため、建物自体を大きく改修する必要も発生します。

      ②お客様(この場合、建築物の所有者)が納得する可能性が低い。
       →横幅の増加はそれだけ、他の設備を圧迫します。
        店なら売り場面積の減少や、インテリアのバランスが悪く見栄えが悪い。
        駅などなら、ホ-ムと線路の間隔やエスカレーター横の改札の面積を圧迫しますし、最悪の場合駅全体のレイアウト変更が必要となります。

      ③過積載の問題が発生
       →ステップ幅の増加はそれだけ一段に乗る人の増加を意味します。
        構造を見ていただければわかる通り、チェ-ンで引っ張ることで駆動しておりますので、積載量が異常増加すると最悪の場合チェ-ンが破断し大事故につながります。

      補足説明
      また、階間(1階と2階の間)はエスカレーターがどうなろうと変化しないため、階間をステップの数で割ったものがステップの高さになります。ステップ高を増加させるとステップ数が減少するため、一見すると歩きにくい+乗る人の減少で解決策のように見えますが、地震や火事により停電した際は徒歩による避難となります。
      この時、歩きにくいとけがをして人命にかかわり大変危険です。
      また、ステップ高を増やすと大抵の場合ステップ上面の面積、一つのステップに人が乗れる面積が増加します。すると、一つのステップに予想以上の人数が乗れていまいます。これは更なる過積載を誘発してしまい事故のもとになりかねません。

      ③や他の要因による過積載状態でも耐えられる設計を行おうとすると、チェ-ンの本数を増やしたり、太さを増すなどの対策を行うことでしょう。すると、更なる大型化の要因となります。また、それらを動かすための動力も大型化し結局大規模な設備になってしまいます。

      これら以外にも、様々な要因からこの案や類似案も廃案となったと知人より聞いております。

  4. エスのオッサン より:

    すでにかなり前から検討を各メーカーは行っています。ですがどの案も運行効率や別の事象に対応する際にかえって利用者を危険にさらしてしまうことが分かっています。

    歩きにくいのは、エスカレーターが緊急停止した際に避難も困難であることと同義です。
    また、運行効率が悪化すると駅などではホーム上に人が溜まり、トラブルを誘発します。
    その他にも様々な悪影響が予想されるため、今直ぐの実施は困難です。

    • エスのオッサン より:

      追加しておきますと、「事故の発生しないエスカレーター」とか、「歩かないようにするエスカレーター」とかを作れって言う主張は、「事故の発生しないような自動車と道路を作れ。交通ル-ルをドライバーに守れなんてチャンチャラおかしいね。バカじゃない?」と言ってるようなものです。

      良いか悪いかは別として、技術的に防ぐことができないなら運用やル-ルを作り、利用者側に求めるのは当然ではないでしょうか?

    • ななし より:

      >技術的に防ぐことができないなら運用やル-ルを作り、利用者側に求めるのは当然ではないでしょうか?

      確かに正しい利用方法を提示するのは当然です。
      ですが問題を起こすのは、提示された利用方法を守らない人々です。彼らは聞く耳を持ちません。
      彼らの行動を変えられない以上は、別のアプローチで対処するしかないと思います。

      技術的な限界を知らない、不勉強な一般人の立場から申しますと、
      利用者のモラル向上による改善は望めないと感じていますので、
      技術者の方々が新しい機器を開発してくださることに期待しています。

  5. SJW より:

    本職の知恵で良いアイデアが出せなかったというなら、
    それこそ異分野のインスピレーションを大切にすべきだろう。
    素人とはいえアイデアを出した人に向かってその態度というのは醜い。

    • エスのオッサン より:

      私の態度が気に喰わないというのであればすみません。
      ですが、アイデアを出すというより「素人ですら考えつくことすらできない奴ら。無能かやる気がない。」と貶したいだけにしか聞こえなかったので、そんなことは無いですよと反論したまでです。
      それと、私はエスカレーター設計の本職ではありません。
      異分野の視点を取り入れるため畑違いのところから呼ばれて、一時的にエスカレーター関連部門に在籍しただけです。いわば私も素人に毛が生えたレベルです。

  6. エスのオッサン より:

    エスカレーター設計の本職の方々は決して素人の意見を聞かないとか、素人をバカにしてるわけではありません。
    他分やの視点や新しい技術を積極的に取り入れようとしています。
    現代の工業製品の中でエスカレーターはかなり単純な構造で、このままではエスカレーター分野の発展が望めないからです。だから、私のような素人を一時的に在籍させたり、他の会社との技術交流をしています。

    しかし、正直なところ既に二度も検討されたものを自慢げに「異分野のインスピレーション」と言われても受け入れがたいのが人間の感情というものではないでしょうか。
    しかも、あれだけ挑発的で、技術者をバカにした文章を書かれては良い思いはしません。

    アイデアを他の分野の方や素人が出すのは否定しませんし、活発に意見をくださるのはありがたいことです。しかし、その中で技術者をバカにするような姿勢は止めていただきたい。彼らはプライドを持って仕事をしてるし素人が考えつかない領域で仕事をしていることも考慮して、彼らに敬意を持ちつつ意見してほしいと思っています。

  7. 他の要因 より:

    幅広の階段は混雑時に手摺に掴まれない場合があって怖いですね。
    それに比べてエスカレーターは乗ればほぼ確実に手摺に掴まることができます。

    エスカレーター歩行問題はエスカレーターで起きるので
    ついエスカレーターに意識が行きがちですが、
    他の経路にも要因があるようです。

  8. とおりすがり より:

    ぱっとしか読まず恐縮ですが、この記事はやめた方がいいと思いますよ。いろんな意味で・・
    仮に作ったとして、仮にコストが1割増しで済んだとして、これを施主が買ってくれるかどうか。マーケティングのしっかりしているメーカーはそんな冒険にはでません。
    おっしゃる論点のずれはさらにずれた方向へ・・

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