「踏まれたり蹴られたり」警察、ワクチンで秋の一斉検挙の巻【Tweetまとめ2021】

それとも気づいたか? 撃っていいのは、撃たれる覚悟がある奴だけだと

――コードギアス 反逆のルルーシュ 「STAGE1 魔神が生まれた日」(2006)より

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※画像は、Amazon prime video「コードギアス 反逆のルルーシュ」より

日本語警察が、Twitter世間の「踏まれたり蹴られたり」勢の覚悟を問います。

9月中旬の約2週間内偵を重ね、本日ここに一斉検挙の運びとなりました。

Twitter「踏まれたり蹴られたり」勢とは

「重ね重ねひどい目にあうこと。」(デジタル大辞泉)を表す慣用句として一般的な「踏んだり蹴ったり」に代わって、「踏まれたり蹴られたり」を実際に使っていたTwitterアカウントを指します。

単に「踏んだり蹴ったり」に関する疑問や説を述べているツイート主は含みません。

その実例(9月11日)

実例を示した方が早いかもしれませんね。秋の踏んだり蹴ったり安全・重点取り締まり期間初日にキャッチしたツイートからです。

おわかりいただけたでしょうか。

いささかの悪意を込めて呼べば、反「踏んだり蹴ったり」的勢力とも言えます。

日本語警察の私は、嫁から9年連続でモラハラマスターの称号を授与されるほど意地が悪く陰湿でもあるので、ふと、「踏まれたり蹴られたり」勢って、新型コロナウイルスのワクチンはどうしてるんだろう? って思ってしまったんですね。

思ってしまったので内偵することにしました。前掲のアカウントの内偵結果がこちらです。

ワクチンは「打つ」一択だそうです。へー、不思議ですね。反「踏んだり蹴ったり」的勢力なのに。

さらなる不思議ツイートも採集できました。

不思議すぎます。なにゆえそんな疑問が生まれてしまうのでしょうか。

理屈から考えれば、「実際に中高生でワクチンを打った子」の人数は「ゼロ」に決まっているではありませんか。なぜなら2021年9月現在、本邦で合法的にワクチンを打つことができるのは、医師と看護師だけだからです。医師も看護師も国家資格で、かつどちらの国家試験も受けられるのは高校卒業の年より全然あとですよね。だから0です。マジで0人です。

それとも理屈ではなく実態を求める趣旨なのでしょうか。すなわち、

  • 非合法で誰かにワクチンを打った中高生、あるいは
  • いずれかの国家資格を取ったのちに中学高校に在学しさらに実際にワクチンを打った、実年齢20代以上の中高生、みたいなレアケース

これらの数を知りたいといった話ですかね?

そう。「踏まれたり蹴られたり」の論理に従うなら、医療従事者でない一般人にとってワクチンは打たれる一択のはずなのです。医療従事者でもない一般人に、どうして打つ選択肢があるんですか? そう、「踏まれたり蹴られたり」の論理に従うのならば。

いくら日本語警察の私でも、一般人相手にこんな嫌疑はかけません。相手が反「踏んだり蹴ったり」的勢力、いわゆる反社だからです(ウソ)。

というわけで、踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙します。詳しい話は署で聞きます。

密着・「踏まれたり蹴られたり」警察24時(2021年9月版)

こういう陰湿極まりない遊びを、反「踏んだり蹴ったり」的勢力相手に以下延々とくり返します。

結末を先に述べると、「打たれる」覚悟など誰ひとり持っていませんでした。

ただし公正を期すために付け加えておきます。期間中に現認した「踏まれたり蹴られたり」勢のうち、ワクチンに言及のなかったアカウントと、あってもその「予約」や「接種」「x回目」に触れるのみで「打つ」でも「打たれる」でもなかったアカウントが、合わせて9件ありました。当記事では除いております。

それでは証拠保全も兼ねまして、時系列での現認順に「踏まれたり蹴られたり」勢のワクチン事情を並べてまいります。

9月11日(1+1件)

血気盛ん?です。しかしワクチンに関してはこのありさまでした。

ん? 大多数の人の話なら、そこは「打って」じゃなくて「打たれて」じゃないんですか? 直さないんですか?

その定義だと、一般人に反ワクチンはいませんね。医師でも看護師でもない一般人の場合、ワクチン「打てないし打たない」ので。

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

先ほど例に挙げた事例と合わせてこの日の同容疑での検挙は計2件です。

9月13日(2件)

RT部分は未確認ですが、時期的に山添拓議員の話題ですかね。さて、ワクチンです。

怪情報をキャッチしました。

え?抗体ができないのって全員=100%じゃなくって?

どういうメカニズムでワクチン打ってる側に抗体ができるのでしょうか。謎です。ワクチンとの関係で言えば、打たれてはじめて抗体ってできるんじゃないんですかふつうに考えて。

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

え? まるでジャンキーのごとく、自分で自分にワクチンを打つシステムってこと?
それか、イメクラのプレイメニューみたいなシステムとか?

打たせてくれって、いったい誰に打つ気なんだろう。世の中知らないことだらけです。

続いて現認しました。

えっと、はやく打ちたいってことは、医師か看護師の方でしょうか?

うーん、どうもそうではなさそうですね。

ワクチン接種の際には当然に打つ側のスケジュールも押さえないといけません。けれども「予約が取れました!」を打ち手の言いぐさと解釈するには無理がある気がします。むしろあれこれ段取りする運営サイドか、もっと素直に考えればワクチンを打たれる側のものいいですよね「予約が取れました!」って。

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

9月14日(2件)

「1回目」「2回目」とあるところからすると、実際は打ったのではなく打たれたのではありませんか?

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

続いて現認。

背景がよくわからないんですが、「打てるなら打って」と勧奨するこちらの「弊社」は医師と看護師の集団なんですかね。

恐らくはネットミームに乗っかっての発信でしょうけど、それを言うならワクチン「打ったら」じゃなくて「打たれたら」ですよね。

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

9月17日(2件)

警ら中に、反「踏んだり蹴ったり」の生々しい現場に遭遇しました。

踏んだり蹴ったりを制しての踏まれたり蹴られたりです。悪質です。

それは多分、ワクチン「打ってきます」ではなく「打たれてきます」です。

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

続いてはシンプルなケース。

無免許の庶民がワクチン打つことはできません。できることは「打たれる」です。

こちらも踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

9月19日(1件)

てかお言葉ですが、ワクチン打ったからって、打った側にこれと言って何も起こらないはずですよ。

そして先ほどからくり返してますけれど、いま本邦で合法的にワクチンを打てるのは医師と看護師だけです。現在の法規制の下で、無免許の一般人はしばらくどころか永遠にワクチンなど打てません。それとも、これから国家試験合格か法規制の撤廃かを目指すゆえの「暫く」という話でしょうか?

というわけで、ハッシュタグ#あさイチごと踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

9月21日(1件)

論理の流れがまったく読めません。接種券って打たれる側の話ですよね。それが手に入りそうかどうかが、年内にワクチン打てるわけあるかないかという打つ側の関心とどうつながるんでしょうか。

ワクチン打つ方と接種券持って打たれる方とは、言わば供給者と需要者の関係なので、間接的に連動はしても両者はそれぞれ別個の話だと私は思ってるんですが、違うんですかね? 所変わればワクチン接種のやり方も変わるんでしょうか。

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

9月22日(2件)

強めの反「踏んだり蹴ったり」的ツイートを現認しました。

そりゃそうでしょとしか。「打てば響く」と申しますが、太鼓でも鉦でも、響くのは打たれる側です。

ワクチンも同じです。その有無や程度は確率論の領域ですが、副反応が出るのは打たれる側です。そこは絶対的な事実です。打ってる側が何を期待していたのでしょう。謎です。

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

続いて現認しました。

人が誰かにワクチンを打たない事情はもろもろありましょうが、その理由第1位は「免許がない」じゃなかろうかと愚考します。既知の事項として「医師か看護師の免許はあるけど」を省略したうえでの、体質的な理由で打たないとの趣旨ですかね。

その日お母様が何人にワクチン打ってきたかは存じ上げませんが、ひと仕事終えてそんな気分になる日もあっていいんじゃないですか。

といった話でないのなら、踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑がありますのでご同行願います。

同時にキャッチしたトキシックな電波はこの場ではスルー。

9月23日(2件)

「打った」ではなく「打たれた」です。

「打つ」ではなく「打たれる」です。踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

NHK紅白歌合戦のトリと違って、秋の「踏んだり蹴ったり」安全・重点取り締まり期間最後の現認事例は、平凡です。まあそんなもん。

すっかりおなじみとなったフレーズをくり返します。えっと、打ちに来ましたってことは医師か看護師の方でしょうか?

どっちもきっと、打ったじゃなく「打たれた」ですね。

踏まれたり蹴られたり取締法違反容疑で検挙です。

以上、2週間弱の期間で合計14件を検挙しました。ほぼ1日1件ペースの計算となります。

まとめ:「踏まれたり蹴られたり」勢の耐えられない軽さ

Twitter世間の「踏まれたり蹴られたり」勢に、覚悟と信念を持った“確信犯”などいないことが確認できました。

冒頭掲げた「コードギアス 反逆のルルーシュ」のセリフをもじって言えば、

「踏まれたり蹴られたり」でいいのは、ワクチンも「打たれる」で通す覚悟がある奴だけだ。

となりましょうか。

その覚悟もなく、どこぞで聞きかじった「踏まれたり蹴られたり」説に後先考えずただ安易に乗っかっていただけとの結論を出すほかありません。簡単に言えば軽はずみで浅はかです。

なお当記事にて一斉検挙の対象となった「踏まれたり蹴られたり」勢も、公正な裁判を受ける権利があります。当然です。

つづきは法廷で。こちらの弁論の準備は万端ととのっております。

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