100年前の福岡「修羅の国」報道が既にスゴい

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こんにちは。

とある日本語用例の調査で神戸大学附属図書館の「新聞記事文庫」を見ていたら、それとは関係なくどえらい記事に出会いました。

この記事で言いたいこと

福岡は 100年前から 修羅の国

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はじめに:修羅の国?福岡

昨年(2013年)、福岡に「修羅の国」という別名があることを知りました。

詳しくは、

市街地で発見される手榴弾(しゅりゅうだん)、頻発する暴力団同士の抗争…。何かと物騒なニュースが目立つ福岡県に対し、ネットでは最近、その治安の悪さを揶揄(やゆ)する「修羅の国」というあだ名が定着してしまった。

あたりを入り口に、あれこれ見て回られればよろしいかと思います。

100年前の福岡「修羅の国」報道

で、神戸大学附属図書館の「新聞記事文庫」で見つけたどえらい記事とは、こちらです。

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恐ろしい鉱山国の裏面 : 傷害事件は全国第一|大阪朝日新聞(九州版)(1916/07/30付)
※リンクは記事データ表示画面へのものです

大正5年といいますから、西暦にすると1916年、ほぼ100年前の新聞記事です。

この記事のテキストから、どえらい部分を取り上げて紹介します。漢字の字体は現代のものを使っています。

1)恐ろしい犯罪全国第一位

記事は

西日本の新発展地として日本著明の鉱山国の福岡県は

と始まり、石炭の採掘で多くの富をもたらしていることに触れてから、その裏面である“ダークサイド”を

富が斯く年々増加する割合に智識の程度の低きもの多く犯罪の数は年一年増加するのみならず惨虐な恐ろしい犯罪では全国第一位に算へられている、

としています。

福岡県は「智識の程度の低きもの多く」「犯罪の数は年一年増加」「惨虐な恐ろしい犯罪では全国第一位」らしい…

2)驚くべき犯罪総数

続いて、福岡地方裁判所が調査したという統計が紹介されています。それによると

大正四年中の犯罪総数は初犯八百四十七件、累犯六百八十二件、計一千五百二十九件という驚くべき数

是等犯罪中比較的多いのは殆んど本県特有の傷害罪で合計二百十三件、これに殺人罪の五十七件を合すると総数の約一割八分に相当する

だそうです。

「本県特有」というもの言いが気になります。本県特有って…

3)原因分析

記事ではその原因を

其原因は痴情、遺恨、争闘等種々あるも主として酒と女と金の外何等の嗜慾を有たない鉱山生活に慣れた気の荒い鉱夫等の間に起るが常である

と、「気の荒い鉱夫等」の気質に求めています。

当時、全国の食い詰めた荒くれ者どもが、食い扶持(とあわよくば富)を求めて福岡の炭鉱へ集まってきたことは想像できます。

にしても「酒と女と金の外何等の嗜欲を有たない」って…

4)え?

度肝を抜かれたのがこちらです。

短銃(ピストル)や短刀騒ぎは福岡県人には一向平気で左程珍らしがられぬ

え?

わが目を疑ったので、もう1回書いておきます。

短銃や短刀騒ぎは福岡県人には一向平気で左程珍らしがられぬ

え?

記事の切り抜き画像も貼っておきます。

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え?

完全に修羅の国じゃないですか。

もはや世紀末です。20世紀前半の話だけど。

余談:「新聞記事文庫」オススメ

記事を見つけた神戸大学附属図書館の「新聞記事文庫」は、明治末~昭和半ばに収集された新聞記事の切り抜きがオンラインで読める宝の山です。日本語がいささか古いのが取っつきにくいでしょうが、これが読めるようになると、ほんとに人生2回分ぐらい面白いです。お薦めです。

余談でした。

まとめ:次回予告?

福岡は100年前から修羅の国だったことがわかりました。

しかし、かかる「修羅の国」ぶりに対し1910年代の県当局も決して手をこまぬいていたわけではありません。前述の「新聞記事文庫」を探してみると、対策の手を打っていたことがうかがえる記事もありました。

つづく、かも。

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