こんばんは。林修ナイトの時間です。
互いに無関係なものを関連づけてとらえてしまう、関係妄想2つです。
関係妄想その1
テレビで林修さんを見ていると、そのイメージが、皇太子さまと重なることがあります。
2つの共通点があるからです。
- 育ちがいい
- 自分の奥さんのことが大好きである
1は異論が出にくいでしょう。2つめについて、林さんの側だけ少々説明しておきます。
チェックポイント:いつ、どんな「のろけ」を放り込んでくるか?
林さんって奥さんのことが大好きなんだなあと、僕が不要な確信を深めたのは、次の2番組からです。どちらもはっきりとのろけていました。
- 芸能人の生徒に恋愛論授業を行った「あすなろラボ」(2013/09/15 OA)
- 関西ローカルの朝の番組「よ~いドン!」(2013/10/02 OA)
これ以来、林さんがテレビ出演される際は、どんな形で「のろけ」を放り込んでくるか、というのが僕のひとつの注目ポイントになっています。
「珍事件」を疑う
以上をふまえて、こちらのテレビ番組を見ていて「それ、話盛ってない?」と疑った話です。
- 林修の今でしょ!講座 林修VSスーパードクター人間の臓器ってスゴい!3時間SP(テレビ朝日系 2014/03/25 19:00-21:48 OA)
番組の最後のセクションが、林さんによる特別講座「医療と文学の意外な関係」でした。
「大学入試センター試験での珍事件」と題し、伊藤整『典子の生きかた』(1940)が出題された年の「珍事件」を、林さんがこんな具合に話されていました。
《「あなたが早くよくならなかったらひとりで寂しい」》。もう速雄が死ぬとわかっているから女性ってこういう嘘をつくんですよね。よくならないと確信してて言うんですよ。
そしてもう 言われた、速雄の方も自分はダメだと思っている。そうなるとどう答えるか。《そうだよ、もう僕たちは、本当の事が言えないほど別れが近くなっているのだ、とその手が言っていた。》
こんなとこに線を引いて何が起きたか。感受性の豊かな、小説を読む力がある女生徒がボロボロ泣いてしまって、この問題がまともに解けなくなったってことがいっぱい起きたんですよ。
関係妄想その2
そういう生徒がいたことはきっと事実でしょう。けれども「いっぱい起きた」っていうのは話を盛っているんじゃないのという気がしています。実態はサンプル数1か、それに近い数例だったのじゃないかと。
[試験終了後に]どうだった?(って聞い)たら、「悲しくて、問題、解けません」 何言ってんの?って
結論から言うと、それって奥さんの裕子さんのことか、でなければ周囲の同級生か、いずれにしても限られた範囲のエピソードじゃないのかなと。
薄弱すぎる理由
雑な理由づけです。『典子の生きかた』を検索してみると、「あれは泣けた」という感じの情報は皆無とは言いませんが、思ったほど多くなかったです。「センター試験の時のあれ、もう1度読んでみたい」と作品名を尋ねる書き込みはあったのですが、「センター試験なのに泣いてしまった」という類の話は見当たりませんでした。
センター試験で『典子の生きかた』が出題されたのが、1995年(1月)です。このとき林さんは29歳。11歳年下(2013/02/15 金スマ)という奥様が18歳(か、2・3月生まれなら17歳)です。ちょうど受験の年にあたります。
まとめ
自分の「関係妄想」が的外れであればいいですが、そうでないならば林さんによる相当屈折した表現の「のろけ」です。屈折のあまり、のろけの表現形式が皇族レベルにならないことを祈るばかりです。
関連サイト
『典子の生きかた』の問題文と選択肢(1995年センター試験「国語」第2問)は、東進のページ?から参照できます。
前に林さんの「のろけ」への感想も書きました。
- 足りなかった「的確なガヤ」―9月15日「あすなろラボ」林修さん授業感想(3) (2013/09/21)
- 林修さんの妻・裕子さんのセリフが男前すぎる件(2013/10/09)
蛇足:『典子の生きかた』、全編だと印象が変わりそう
もひとつ与太話です。
この『典子の生きかた』ですが、全編を読んだら出題されたくだりの「愁嘆場」だけを読むのとまた印象が違ってきそうな感触を調査していて覚えました。そんなことを書いている情報がいくつか見られました。
ちょっと読んでみようかなと思って検索してみると、某市の図書館では書庫に入った文庫が既に貸し出し中。きっと、同じ番組見た人が借りていったなと。
こちらからは以上です。
コメント