五輪エンブレム中間総括(1):突破口は「20世紀ダサい!」

こんにちは。

明日を、もっと、ハッピーに! デザイン芸人「デザインや」です。しれっとパクりました。

一度発表した例のアレ(以下「旧エンブレム」とします)を白紙撤回したあとも一向に収束の気配を見せない、東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレム問題。

大会組織委員会のていたらくがますます露呈していることもあって、デザイン芸人がここまでをいったん総括することにしました。

この記事に書くこと

五輪エンブレム問題は、9月1日の取り下げ発表後、その焦点が選考プロセス、組織体制へとシフトしてきた感があります。ところが9月末から10月頭にかけてのさらなる急展開で、いよいよ「後乗せヤバい」感がいやマシマシとなってきております。

にもかかわらず、いまだ「本丸」にまで迫れていない感たっぷりの、おざなりすぎる内部調査結果。大会組織委員会の運営能力が大いに鬼疑問視されているところです(私に)。

そこで状況打開への突破口を求めるための足がかりとして、旧エンブレムに絞った「中間総括」を行い、今後の指針となる方向性を提言することにいたします。

と、勇ましく空疎な口上からはじめてみました。

要約:Executive Summary

以下るる述べておるところではございますが、要するに

「その20世紀、ダサい!」から始めよう

というお話です。

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※写真と本文は関係ありません

五輪エンブレム問題・中間総括【デザイン芸人版】

「総括」の結果わかったことは、次の3+1点に集約できました。

  1. 背景に、はき違えた「選民意識」
  2. 本質は「運営への不満」
  3. 原因は「20世紀」的なダサさ
  4. そして解決への糸口は、「ダサい!」からの対話 

以下、関連記事・ツイートとともに詳述します。

「総括」に関するおことわり ※もっぱら非若年層向け

言わずもがななんですが、「総括」といっても非暴力でやっております。暴力要素ゼロですので、念のため。

前の世紀に赤軍派の皆さんが「総括」して以来、この言葉にアレなニュアンスがつきまとい、使いづらくてかないません。それで自粛するとますます使いづらくなる悪循環です。困ったことです。

いらぬオルグはこれぐらいにして、本題です。

1.背景に、はき違えた「選民意識」

昨日(10/3)、

ようやく、「パクリだったかどうか」「あのエンブレムはふさわしかったのか」という点にフォーカスせずに考えられる時がきたと思いますので

という、もろもろの論点が上手にまとまったいい記事が出ていました。

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【レポート】たった39日で五輪エンブレムを葬ったものは一体何か(塚岡雄太)|マイナビニュース(2015/10/03付)

ここに乗っかることにします。

エンブレム発表会は2015年7月24日、取り下げが決定したのが9月1日。つまり、たった39日間の出来事だったわけです。

テレビ通販のショップジャパンが使用後返品に応じてくれる期間とちょうど同じであることは、面白い偶然です。

つかみもOKです。※下線は引用者 以下同じ

次の段で述べるような無粋な事実には、向き合わないことにしましょう。

大事なのは「明日を、もっと、ハッピーに!
エンブレムトーキョー!

【余談】出典マニアの道草

出典にこだわる出典マニアが確認しました。

「39日間」は本当でした。

安心の39日間返品保証

お買い上げいただいた商品に万一ご満足いただけない場合は、39日間の返品保証期間内であれば、返品をお受けいたします。
一部商品につきましては、返品保証期間が異なります。
※トゥルースリーパー マットレス・ふとんは60日間返品保証となります。

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出典:ご利用ガイド > お買い物ガイド > 商品の返品|shopjapan.co.jp

ただ「7/24発表~9/1取り下げ」のケースに適用可能かが微妙です。というのも、期間がちょうど、数え方次第で39日間に入ったり入らなかったりするボーダーライン上にあるからです。

ここは実績データに基づいたシビアな「合否判定」が必要です。ボーダーラインだけに。

ということで、日数の数え方をはっきりさせてみた結果がこちらです。

つまり、

  • 7月24日(商品到着)が、1日目
  • 9月1日(返品)は、数えて40日目
    [=8+31+1;{7/24~31, 8/1~31, 9/1}]

とあいなりました。惜しかった!

何のリカバリーにもなりませんが、記事筆者によるツイートからひとつ。

なんか話が合いそうです。罰ゲームは「デザイン芸人と語り合い・2時間コース」でいかがでしょうか?(適当)


えー、何の話でしたか。

脱線続きで誠に申し訳ございません。こちらが闇の勢力から「総括」されてしまう前に、つつしんで本題に戻らせていただきます。

「自覚症状」なき上級国民が招いた災厄

一連の問題の背景はここにあります。引用。

誇りと表裏一体にある選民意識怖さは自覚症状のなさにありますが、誇りのないところに良い仕事は生まれません。
このバランスをとる難しさこそ、この問題から学ぶべきことであると私は考えます。

本件では、会見で「一般国民」と呼ばれたクソ庶民が、呼んだ側に「上級国民」の名を与えて意趣返しするひと幕もありました。

つまるところ、「上級国民」なる社会階層に属する諸氏に宿る、自覚症状のない「選民意識」が、問題をこじらせた大きな元凶と言えましょう。

整理して、なんちゃって3段論法にします。こういう話ですね。

  1. 「誇り」と「選民意識」は表裏一体
  2. 「選民意識」の怖さは、自覚症状がないこと
  3. 難しい、「表:誇り」と「裏:選民意識」のバランス

用語は暫定ということで

なお「選民意識」にはもう少し的確な表現があるように思えますが、当面はこれでいきます。

2.本質は「運営への不満」

本質を衝いた記事が9月上旬に出ていました。福井健策さんへのインタビューです。

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エンブレム大炎上の背景に「五輪運営への不信と不満」|毎日新聞「経済プレミア」(2015/09/07付)

記事内の見出しに「大炎上」の本質を衝いた表現がありました。

組織委員会のセンスのなさへの不満表明

それです。

まさに、ネットスラングで言うところの「それな」です。

これぞ本質

タイトルには「背景」とありましたが、厳密に述べるならば、

組織委員会のセンスのなさへの不満表明

これこそが、一般国民を巻き込んだ騒動の「本質」です。すべてが不満から始まり、不信感も含めたすべてが不満から生まれているからです。

運営のくず

その一方、運営のクズぶりたるや、まこと壮絶と言わざるを得ません。次から次へと醜態をさらし、ますます一般国民の理解が得られなくなるというスパイラルに陥っています。

たとえばベルギー・リエージュ劇場側の訴訟提起に対して非難する声明を出した一件(8/17)だけでも、組織委員会がまるで機能を果たせていないクズであることは明らかであります。

参考記事:組織委、提訴のベルギー側を非難 五輪エンブレム問題|47news.jp(2015/08/17付)

これほどまでに極まったクズぶりを見るに、縁なき衆生よりも組織委員会の方が、はるかに度しがたいように思えます。

要するに「ダサい」

福井さんは、組織委に対する不満の表明の先は「センスのなさ」と指摘されていました。

要は「ダサい」んです。

「ダサい」ブレイクダウン

細分化すると、五輪エンブレムにおける

  • 決定までのプロセス」がダサい
  • 選ばれたデザイン」がダサい ※私は不賛成ですが
  • デザイナー」がダサい ※程度には諸説あります
  • 国内外、あらゆる「クレームへの対応」がダサい 
  • 包括して「PR」Public Relation=一般国民との関係づくりがダメすぎてダサい

のであります。

パターンパターン!見えてきたよ!(by 厚切りジェイソン)

「TOKYO 2020」非・公式テーマソング:↑ダセー↓

首尾よく本質まで見通せたのを記念して、2020年東京五輪の非公式テーマソングを選びました。こちらです。

ダセー(1999)
ザ・ハイロウズ
(詞・曲:真島昌利)

オレはダサくなんかねえ そう言ってみたいけど
何だかそのセリフも やっぱりダサいのさ
ダセー

いい選曲ができたと、ひとり悦に入っております。

いにしえのオリンピックの顔と顔《東京五輪音頭》(1963)に対抗できますかどうか。

ヨイショコーリャ 夢じゃない

3.原因は「20世紀」的なダサさ

さて、いったいなぜ、ここまでダサいことになってしまうのでしょうか?

それを解くためのキーワードが「20世紀」です。

また「それな」出ました。

とにかくダサい20世紀

要は、発想から行動原理から組織構造から何から、とにかく運営サイドのあれもこれもが、ことごとく「20世紀」だからです。

それがダサい。

引きつづき人のツイートをまるパクリして進めると、こういう話です。

すなわち、何が「ダサい」かといえば、

  • 「明日にワクワク」が必要な場面なのに
  • 「過去を懐かしむ」態度でいること

です。

ここで旧エンブレムに挟まれた中央のコピーをご覧ください

さあ、
未来を
つくろう。

取り下げたことで、当該の画像はWebサイトからも抹消されてしまっていますが、そもそもがこういう話であったはずです。

うわべだけか~い。

ダセー【替え歌】作ってみた

♪~
ダセーこの土地で ダセー五輪して
ダセー大会が ダサく盛り上がる~ ダサく盛り上がる~

ダセー


常に今ここの現世を生きたい者として、21世紀の世に20世紀のダセーに囲まれるような生き地獄は、全力で回避したいのであります。

なのに、醜いばかりのダサダサの極みが、刻一刻と実現に向かいつつあります。

選考委員が入れ替わろうが、担当者が数人退任しようが、その程度で流れはまったく変わりません。運営が丸ごとダサい方に向いてるからです。

なにか手立てはないのでしょうか。

簡単ではない「脱20世紀」

ここで厄介なのは、ダセーが高齢者だらけの組織委員会サイドにとどまらないことです。彼らと同様に、20世紀をいまだ信奉するダセー一般国民も少なからず実在します。

しかも、「あなた21世紀暮らしの方が長いでしょ」と思われる年齢層の中にすら、「今までどこの世界で生きてたの?」と訝ってしまうような、20世紀そのままのダサいセンスをしている人が実在するのです。

ここであまり具体的には申し述べませんが、ダサいとしか言いようのない非公式エンブレムが驚くばかりの支持を集めていた事実からすると、間違いありません。

末世感はんぱない

ダセーの根深さを感じさせ、やるせなくなる話です。末法の世です。21世紀も15年目が終わりかけというのに(関係ないか)。

ちなみに、選定した非公式テーマソング《ダセー》のリリースもまた、20世紀末たけなわの1999年なのであります。

くり返しますが、ほんとに何か手立てはないのでしょうか?

4.解決への糸口は、「ダサい!」からの対話

そこで提案したいのが、「ダサい!」からの対話です。

「20世紀」に対して、まずはとにかく「ダセー」「ダサい!」とダメ出ししていくのです。

話はそれからです。

21世紀中高年の「世紀」論にヒントが

先ほども引用した福原伸治さんのアカウントから、「20世紀」へのダメ出しと「21世紀スタイル」を論じたツイートを抜粋してお届けします。

基本的考え方

  • 旧来の価値観が通用しなくなっている
  • どう対応していけるかでそれぞれの今後が決まる

「21世紀スタイル」戦術プラン

  • 「みんなに伝わる」というのは、もはや幻想
  • 「誰かにしっかり伝える」ということが大事

  • 仕掛けるんじゃなく、みんなで楽しんで盛り上げる

ヒントがウゴウゴしています。

パターンパターン!見えてきたよ!(2回目)

まとめ:まずはとにかく「ダサい!」から

くり返します。ダサい!から始めましょう。

もはや20世紀ではないのであります。

前世紀はとっくの昔に過ぎ、東京を取り巻き支えるこの国の全盛期もまた、とうの昔に過ぎ去っているのです。

前世紀と全盛期、ゼンセイキ同士でかけてみました。

パターンパターン! (てんどん)

データに基づく「もはや全盛期ではない」の論証は、また今度。

大事なのは「ダサい!」後

単純に「世紀」で区切って進めるのは暴論である旨、重々承知しております。

大事なのは、「ダサい」「ダサくない」の水掛け論に陥らずに、実りある対話を展開することです。

当記事で、「20世紀」「21世紀」を「西暦での100年単位の区画」以上には明確に定義していないのも、そのためです。そこから先は、対話によって画定させていくというプランです。

そこで忘れてならないのは、楽しんご盛り上げることです。

ラブ注入!

こんなありようもまた、21世紀スタイルだと思うわけであります。

ガチです。

次回予告

ケーススタディとして、

  • 公式エンブレム
  • 公式テーマソング

それぞれの「1964レジェンド熱望論」を例に「ダサい!」からの手はずを説明します。

つづく

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