歌の世界では元気を「出す」が8割―元気の研究(5)

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元気ですかー!

「元気はもらうものか?」をテーマに元気を研究しています。

前回までのあらすじ

「元気を」に続く言葉のトップ3は、取り戻す|出す|もらう(2014/04/28)で、日本語コーパスNINJAL-LWP for BCCWJから、日本語話者が元気をどう取り扱っているかを探りました。

そこから派生しての寄り道です。

メインテーマの方は、つづく自治体広報誌の「元気をもらう」多すぎ問題を憂う(2014/04/28)に述べています。 広報誌での「元気をもらう」の使用頻度が、公刊される書籍の9倍、一般人のブログと比べても50%増、自治体なら多用しそうな「ご当地」と比べても37%高いという現状を示しました。

この記事に書くこと

「元気を」に続く第2位「出す」に関してです。

歌は元気を出す世界

「元気を出す」の用例には、誰か/何かに向かって呼びかける形式が多いことを確認しました。

こんなものもありました。

で、そのNHKのラジオで「次は竹内まりやさんの「元気を出して」です。イイ歌だぞオイ、俺結構昔からこの歌好きだぞ、オイ。
―「Weekly ぴあ」(2001)

歌は「呼びかけ」のバリエーションと位置づけできそうです。

ざっくり調査:歌は元気をどうするか?

JASRACの作品データベース検索サービス「J-WID」で「元気」を検索してみました。

「出す」が8割

結果によれば、タイトルに「元気」が含まれる楽曲は、全部で1871件。

「元気を」にすると74で、そのうち実に60曲が、元気を「出す」パターンです。

2014-04-28_1551_thumb[1]

シェアは驚異の81%です。

元気を出す歌代表

上の引用にも出てきたとおり、元気を「出す」タイトルの代表格は、竹内まりや《元気を出して》(1987)でしょう。

Wikipedia「元気を出して」によると、元は薬師丸ひろ子さんに提供された(1984)ようです。こちらもアフィリエイトのリンクを付けておきます

J-WIDの作品詳細を見ると、合計53組のアーティストが演奏しています。筆頭が薬師丸さんなのは、上のような経緯だからなのでしょう。

2014-04-28_1604_thumb[1]

歌の世界で最も多いのは、元気を「出す」と確認できました。

歌手の志:出してもらう

したがって、次のようなもの言い:

「コンサートで、客席のみんなが早くも私の振りを覚えてくれてたのには感動しました。 私の歌を聞いた人たちに元気を出してもらえるような歌手になりたいですよね」
―吹上流一郎『松浦亜弥素顔のメモリアル』(2002)

は、歌手の志として、きわめて真っ当なものです。めっちゃホリディです。

歌い手から見て、元気は出してもらうものであって、与えたり、ましてや届けたりするものではないはずです。

言うよね~

コメント

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