CMで使う洋楽には、かなり相場の差がありそうだという話

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こんにちは。

この記事の目的は、iTunes のアフィリエイトを使ってみることです。

内容は、裏づけのない雑な議論です。

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スギちゃんのソフトバンクのCM(2012)の例から

2012年のことになりますが、スギちゃんがソフトバンクのCMに出演していました。

「ワイルドだろぉ~」のセリフで売れっ子となったスギちゃんが、砂漠の一本道でアメリカンバイクにまたがって、とくればBGM は当然《Born to Be Wildとなりそうですが、使われていたのは、ディープ・パープルの《Smoke On the Water》でした。類似タレントならぬ類似楽曲でお茶を濁したなぁと思いました。

まさに「ローラがハマらずダレノガレで妥協しがち」(レイザーラモンRG:7/1 あるあるJAPAN より)感いっぱいだったのですが、何があったのでしょう。

なぜ、《Born to Be Wild》が使えなかったのでしょうか。そこを邪推します。

CMで音楽を使うには

まず、基礎的な話を押さえておきましょう。

JASRAC(一般社団法人 日本音楽著作権協会)のCMの制作、放送、インターネットCM配信というページに、CMで音楽を使うための事務手続きが記載されています。

当該ページからリンクされている「CMと音楽著作権(PDF)」という文書から引用します。(下線引用者)

CMへの音楽利用に際しては、内国作品・外国作品に関わらず、当該作品の著作者に、利用の可否を含めた事前確認をしていただくこととなります。

制作に入る前に事前の確認が必要だということですね。権利者と確認する点は以下のようになります。

まずは(略)その作品の音楽出版者にご連絡いただき、利用したい内容をお伝えください。その際、作品の利用可否のほか、利用可能な場合の使用料額などの条件について確認していただくこととなります。

というところをふまえて、2つの可能性を挙げます。 

可能性1:使用許可が出なかった

ひとつは、権利者の許可が出なかった可能性です。

しかし考えにくいです。 実際、他社のCMで《Born to Be Wild》が使われたこともありますので。

「同時期に複数社の使用は認めない」といった条件があったのかもしれませんが、なんとも言えません。

あるいは「曲のイメージに合わない」だとかで許可されなかったのでしょうか。この可能性も微妙です。

CMの例ではありませんが、過去に《おサル音頭》(筋肉少女帯, 1993)でのような使われ方もあったわけですから。

可能性2:使用料額の条件が合わなかった

裏は取れていませんが実情はこれかなという気がします。使用料が高くて、そこまで予算がかけられなかったということです。早い話が、カネの問題です。

「ダレノガレで妥協しがち」を生む背景

出典のはっきりしない雑な話で恐縮です。前に、ローリング・ストーンズの楽曲はCM使用料がバカ高いと聞いた覚えがあります。

なので、ストーンズの曲を使用しているCMがあったら少なくとも予算面では本気だということになるそうです。

言われてみれば、世に洋楽はあまたありますが、使われている歌手・バンドに偏りがある気もします。

思い当たる節で言えば、レッド・ツェッペリンの曲などもっと使われてもいいはずですが、CMで使われた事例がほとんど思い浮かびません。

ですからブルーザー・ブロディ(1946-1988)の入場以来、あるいは、いまだになぜ放送されてたかよくわからない深夜番組「レッドツェッペリン」(1994)以来、時が止まっています。

使用料はまちまち

先ほど引用した記述にもあるように、使用料は著作権者ごとに相対で決まるようです。

ですから、仮にローリング・ストーンズがベストの選択でも、使用料相場がよりお値打ちな、ディープ・パープル、クイーン、あるいはT-レックスあたりで妥協しがちなのかなと思います。とりわけT-レックスの《20th Century Boy》など、よほどコストパフォーマンスが高いとみえて、一時期使われまくっていた印象があります。

楽曲のみを使用するパターン

楽曲のみを使用し、演奏はオリジナルでまかなうパターンもあります。これもまあ、言ってみればカネの問題です。同じく「CMと音楽著作権(PDF)」から。

市販の CD やテープなど第三者が制作した既存の音源を利用する場合は、著作権とは別に、著作隣接権者として法律の保護の対象となっているレコード会社などの原盤権や歌手・アーティストなど実演家の権利がはたらくことから、それらの許諾も必要となります(著作隣接権)。

楽曲の使用許諾だけを得て、演奏はどこかの演奏家に発注して権利を買い取る方が、オリジナル音源を使用するより安上がりになる、ということなのでしょう。

ビートルズやカーペンターズが歌った曲は、カバーバージョン、もしくはCMオリジナルの演奏でよく使われています。楽曲のみを使用するのであれば、お手頃なのだろうと想像しています。

あと、いい具体例がいま思い浮かびませんが、オリジナルの演奏に似せているが実は演奏者が違うという、ある種の「影武者」的な使用例も記憶にあります。

豆知識:音楽入りテレビCMを放送すると、使用料は1回につき3000~12000円

そうやって、事前にいくばくかのカネを積んで権利関係をクリアにしたうえで制作されるテレビCMですが、放送したらしたで、また楽曲の使用料が発生します。

調べていて面白いことを知りました。テレビCM放送での使用料は、放送局によってランキングがあるのですね。

具体的には、同じくJASRAC の「CMの制作、放送、インターネットCM配信」からリンクされている、テレビCM放送使用料、ラジオCM放送使用料(xls)というシートに記載されています。同シートからです。

オンエア1回あたりの単価は、全国の放送局を6段階(第1類~第6類)に類別して定めています。オンエアする時間帯や15秒または30秒といったCM素材の長さにかかわらず単価は一律です。

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※JASRAC・テレビCM放送使用料、ラジオCM放送使用料(xls) より

在京4局(日テレ・テレ朝・TBS・フジ)での単価と比べると、テレビ東京と在阪局は7割、中京地区は6割、MXTVは4割です。

CM自体の広告費からすれば些細な額でしょうし、計算方法を読むと単純なオンエア回数比例ではなくて回数が増えるごとに倍率が逓減されていくようですが、いずれにしても、とにかくこうやってカネを発生させているわけですね。

おまけ:もしも流行語にJASRACがあったら

ついでに、音楽の場合と同じように、流行語を使用するとカネが発生する世界を夢想してみました。

たとえば、先ほど挙げた「ワイルドだろぉ~」とか、昨今ですと「今でしょ!」を使うと、しかるべき使用料が必要となるのです。ブログであろうと無断使用は違法行為となる世界です。じぇじぇじぇ!

想像すると世知辛すぎますが、半面、そういう仕組みもあっていいのかなという気もします。

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