ペットボトルハエ取り器のネット初出を追った

シェアする

こんにちは。

この夏は暑くて、生ごみから小バエがたくさん出てきました。そこで、何回かツイートが回ってきていた「ペットボトルのハエ取り器」を作ってみました。

作り方は「ペットボトル ハエ取り」で検索するとたくさん出てきます。

2013-08-31_a0800_000290

ふと疑問に思いました。このペットボトルハエ取り器っていつごろ考え出されたのだろうか。

Google で日付指定の検索を重ねて、WWW上に現存する最も古い情報を探ってみました。

結論:ネットで確認できた最古のペットボトルハエ取り器情報は、1998年

結論を述べると、1998年の農業共済新聞が、確認できた最古の情報です。2月2週号・佐賀版のこちら。

ただしこれは「虫取り網」風

ただしこれは、「据え置き型」ではありません。引用します。(下線引用者)

伊万里市東山代町脇野の立石健一さんは、実践的なアイデア道具を数多く作り、農作業などに役立てている。
 ペットボトル利用の「天井ハエ取り器」は、ペットボトルの上部を3分の1ほどのところで切り、逆さまに入れ直して、天井に届くように竹を取り付けたものだ。中には薄めた洗剤が入れてあり、ハエが天井にとまったときに逆につけたペットボトルをかぶせ、下に落ちたハエを溺れさせる。
 このハエ取り器は、10年ほど前に液体洗剤入れで製作り、今はペットボトルを利用。「特徴は、容器が透明で、採るときにハエの様子がよくわかる。ガラス製のものが日本に元々あって、それを見本に作りました」と立石さんは話す。

ハエのいるところに覆いかぶせる、虫取り網的な使い方です。

現行方式では

据え置き型でたどり着けた最古の情報は、同じく1998年、これも農業共済新聞「畜産・酪農関係の工夫」にまとめられていたものです。5月4週号・千葉版とのこと。

館山市正木の酪農家・三平正吉さん(69歳)は、ペットボトルでユニークなハエ取り器を作り、牛舎のハエ駆除に役立てている。
  ペットボトルの上部3分の1ほどのところに2cm四方の窓を1つ開け、中に殺虫液を入れてつるすだけという簡単なアイデア。
(略)ペットボトルのハエ取り器は友人から聞いたアイデアだが、殺虫液などは自分なりに工夫してみたという。
 「酢を入れるとにおいがするからハエがよく集まります。ペットボトルに開ける小窓は2つ以上だと一度入ったハエが逃げてしまうので、1つのほうが良いです」と三平さんは少しずつ改良している。
 夏になると殺虫液が真っ黒になるほどハエが取れ、液は、布などで濾(こ)してハエを捨てれば約1年は使えるという点も特長だ。

おおむね、僕の知った方式と同じです。

普及過程の雑な推論

ペットボトルハエ取り器は、牛や馬など家畜の飼育現場では、前からあった工夫とみえます。要因には、殺虫剤が使いにくいことがあるのでしょう。

それが2011年6月ごろから、東日本大震災の被災地発の情報が増えています。津波被害を受けた漁港周辺で、時期的にハエの発生が問題になったのでしょう。簡単に作れて効果が高く、電気なども必要ないことから、畜産・酪農の現場を超えて広まったものと思われます。

気に入らないのは、そんなペットボトルハエ取り器を紹介する報道の一部が、○○市の某さんが考案となっていることです。

新聞記者の裏取りが、ないしは言葉の選び方が、雑すぎます。

特許・実用新案には(ぱっと見)見当たらず

念のため、特許電子図書館の、特許・実用新案検索で「ハエ取り」を検索してみましたが、ペットボトルハエ取り器に通じるものは見当たりませんでした。昔からある「ハエ取り紙」から派生したアイデアが過半でした。

おまけ:ペットボトルを超えるローコーストハエ取り器

最後に不精者の僕から、ペットボトルよりさらに製作コストが低く、この夏に意外と効果のあった「超ローコストハエ取り器」を紹介します。

それは、食べ終わったプリンの容器に水を張ったものです。ボトルに穴を開ける必要すらないです。

次世代を待たずにハエがいなくなりました。

スポンサーリンク
Google AdSense
Google AdSense

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
Google AdSense

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)