Kindle版があっても紙の本を選んでしまう3つの理由

こんにちは。

4月にキンドル端末を買って、いくつかダウンロードして読んできました。

Kindle Paperwhite 3G
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使い勝手など基本的には気に入っています。しかし、致命的とは言わないまでも、利用していて3つの不満な点が出てきました。

Kindle 版への3つの不満

1.図表が小さい

老眼が進み、日に日に小さな文字が見えづらくなっています。

Kindle 端末では、本文中の文字を相当に大きくできる一方、図表が十分な大きさで見えづらいときがあります。だいたいは拡大できるのですが、それでも1画面内におさまる倍率なので、不十分です。

1画面じゃなくていいから、もっともっと拡大して見たいというニーズを持つ者がここに1名います。

不思議なもので、紙なら新書判で問題なく感じるサイズでも、Kindle だと小さく感じます。

2.貸せない

読んで面白かったら、紙の本なら自分が読んだあとで誰かに「読んでみたら」と気軽に渡せます。

しかし電子書籍ではそれがかないません(端末ごと貸す荒技に出るなら別ですが)。有料だと「ダウンロードしてみたら」と相手にも金を使わせる世知辛いことになります。

3.換金できない

それが目的で本を買うわけではないですけど、これもあります。

紙の本なら読んで糧にでき、さらに読んだ後も売っていくらかの糧にもできるという、1粒で2度おいしいアーモンドグリコ方式となっています。しかし電子書籍では無理な相談です。

知らなかったのですが、Kindle の書籍は「買っている」のではなく、閲覧する権利を得ているだけだからです。『企業が「帝国化」する』という本をKindle で読んでいて初めて知りました。

AMAZON KINDLEストア 利用規約にもこう書いてあります。

Kindleコンテンツのダウンロードおよび(略)支払いが完了すると、(略)該当のコンテンツを回数の制限なく閲覧、使用、および表示する非独占的な使用権が付与されます。Kindleコンテンツは、コンテンツプロバイダーからお客様にライセンスが提供されるものであり、販売されるものではありません。

紙か電子かの選択基準

両方が存在する書籍の場合、Kindle 版の価格は紙の本よりもだいたいが安く設定されています。

自分の場合、その本について、価格差のメリットが上の3つのマイナスを上回っていそうかを基準に紙か電子かを選ぶことになりそうです。

ですのでしっかり読みたい本ほど、圧倒的な価格差がないとKindle版を選ばない気がします。価格差が20%程度だったら躊躇してしまいます。

というところで、紙の本からの「完全移行」は当分ないなと感じています。Kindle いいんですけど、Amazon の帝国化にまた加担するのもなー、という引っかかりも少しだけあります。

Kindle が圧倒的な2ジャンル

それでも、自分がほぼ自動的にKindle 版に軍配を上げるジャンルが2つあります。その2つとは、

  • 古典
  • 洋書

です。この2つについては、手軽にダウンロードできるメリットが上回ります。特に著作権の切れた作品に関しては、人類の知的財産と言えそうなものまでが無料ないしは非常に廉価で入手できるのもいいです。

ついでに:図書館システムの実装も希望

何年後かには、図書館が持っている貸出枠の冊数を一定期間だけKindle で閲覧できるようにするようなシステムもできたらいいなーと夢想しています。誰が金出すのという話ですが。

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