追跡:「古事記ビジネス」に騙り継がれるトインビー「民族の神話」の系譜

こんにちは。

今月(2017年2月)は、日本人なら知っておきたい偽トインビー語録

12、13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる

の来歴をたどってみました。以下にその概要を報告します。

この言葉の出典を調査したレファレンス協同データベースの事例が、2017年1月度のアクセス数第1位になっていた↓

のを記念して、当該事例のなかで言及されている資料の周辺を追ってみた次第です。

まだ解明に至らない点も多くございますが、全体の構図はある程度つかめた感触があります。

当記事では、「トインビーの言葉」として騙り継がれてゆくそのさまを概観します。概観レベルに絞ったのに8000字を上回る分量となってしまいました。やんぬるかな。

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※画像と本文は関係ありません

レファレンス事例のおさらい

はじめにおさらいとして、国立国会図書館のレファレンス事例:

竹田恒泰著『現代語古事記』の「序にかえて」のなかに、20世紀を代表する歴史学者アーノルド・J・トインビー(1889-1975)の遺した言葉として、
「12、13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」という一文があった。この言葉の出典が知りたい。
(登録日:2013/07/18)

の「回答」欄に記された調査結果を要約しておきます。

  1. トインビーの主な著作、新聞記事その他を探したが、そんな言葉は見あたらない。
  2. ただし出典は示されていないが、似た文句を「トインビーの言葉」として紹介する資料を2点見つけた。

こんなところでしょうか。2. の具体内容については後ほど詳述します。

結論:「ヤンデレ二次創作」

十二、十三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる

これはイギリスの歴史学者、アーノルド・J・トインビー(1889-1975)の言葉ではありません

簡単に言えば、この言葉は、日本神話が好きすぎていろいろもよおしちゃった人たちによって造り出された、トインビーの「ヤンデレ二次創作」です。

その意味で、日本が世界に誇る100%国内産の言葉なのであります。

【3/19追記】初出一覧

語句別の初出を示したツイートを埋め込んでおきます。忙しい人はこれだけ覚えておけば大丈夫です。

(追記ここまで)

ヤンデレ「トインビー神話」の成立と流通

上記レファレンス事例での回答内容も含めてまとめると、こういう流れです。

<成立の過程>

  • 戸松慶議(1913-2007)による「原案」が
  • 出雲井晶(1926-2010)により「変形」されて生まれています。

<流通の過程>

  • そして木原秀成さん(b.1945)がいいかげんに引用した版をメインに、
  • 竹田恒泰さん(b.1975)があちこちで吹聴して回っている形となっています。

新たな情報が入れば必要に応じて訂正しますが、大まかな経緯としては上のとおりだろうとみています。

用語の定義:古事記ビジネス

ひとつレッテルを用意しておきます。

当記事では、日本神話が好きすぎていろいろもよおしちゃった人たちによるもろもろの活動を総称して、「古事記ビジネス」と呼ぶことにします。以後、ご承知おきください。

中間まとめ1

トインビーの「ヤンデレ二次創作」が芽生え、成り立ち、そして広がる過程をたどってゆくと、まるで

敷島のやまとごころを人とはば朝日ににほふやまざくら花(本居宣長)

と歌われた大和心を体現するかのような、古事記ビジネスの面々が互いに相和す非常にうるわしい和の精神の発揚となっております。

しかし出典マニアに言わせれば、名を騙るタイプの、きわめてたちの悪い「風説の流布」事案の典型なのであります。

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早わかり・ヤンデレ二次創作「民族の神話」の変遷

ここで、トインビーの名を騙ったヤンデレ二次創作テキストの変遷を、時系列に沿って見ていくことにしましょう。出典その他については後ほど述べますので、まずは文言の変遷にのみご注目願います。

便宜上3つの世代に分けています。また、ポイントとなる語句に下線を引きました。

古事記ビジネス・第1世代【黎明期】

現在の視点で見ると、まだ「原案」の段階です。

(1-1)戸松慶議・1959

中等学校の卒業生にして自国の古典を知らぬ民族は例外なく滅ぶ

下線のあたり、昨今流布される文言と比べると隔たりがあります。

(1-2)吉川正文・1986

中等教育を終へたる者にして、その国の古語(古典)を解せざる民族は、例外無く滅びてゆく。

「古典を知らぬ」が「古語(古典)を解せざる」となりました。結果から言えば、この派生版は後世にさほど影響を与えることなく消えてゆきます。

古事記ビジネス・第2世代【形成期】

この世代で、当今流布されている文言が形成されます。

(2-1)出雲井晶・2004

12~13歳頃までに自分の国の神話教えられていない民族は、例外なく滅んでいる

  • 「12~13歳頃までに」と時期が早まり、
  • 古典が「神話」に、
  • 続くうんぬんが「教えられていない」と

なりました。

(2-2)木原秀成・2007

12、13才くらいまでにその民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく亡んでいる

  • 頃が「くらい」に、
  • 自分の国が「その民族の」に、
  • 教えられていないが「学ばなかった」に

なりました。これでパーツがほぼ出そろいます。

ただし、自分の国が「民族の」となったのは、出雲井晶(2004年12月付)の方が早いです。後ほど具体的に紹介します。

古事記ビジネス・第3世代【濫用期】

この世代になると、基本的には前の第2世代で形成された「ヤンデレ二次創作」の文言を受け継いで使われる形となります。ひとつ前の世代に比べて、新たな創作チャレンジはあまり行われていません。

「ヤンデレ二次創作」として生み出された「偽トインビー語録」の伝承に努める古事記ビジネス第3世代の旗手が、皆さんお待ちかね?の竹田恒泰さんです。

画像は『日本人が一生使える勉強法』(2014)表紙

(3-1)竹田恒泰・2010

十二、三歳までに自分たちの国の神話を教えなかった民族は、百年以内に必ず滅ぶ

「教えなかった」バージョンを採用しています。加えて、「百年以内に」と具体的な期限が付きました。

(3-2)竹田恒泰・2011

十二、三歳までに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる

こちらは「学ばなかった」バージョンです。いつ滅ぶかの期限は特に設けられていません。

(3-3)竹田恒泰・2016

十二、十三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる

書籍で確認できた最新のバージョンです。「民族」に「その」が付いていないこと、「滅んで」の漢字表記の違いと、小さな相違点はあるものの、文言は(2-2)の木原秀成版を踏襲しています。

【サンプル】2017年の用例から

そしてたとえば、「ヤンデレ二次創作」をうっかり真に受けてしまい、

などと発信しちゃったばっかりに、本件に関する識見のある向きからは「言ってない」「ソース出せよ」などとツッコまれ、出典マニアには「あ~またやってる」と、にやにや半笑いで見守られるはめとなります。

出典情報:ヤンデレ二次創作「民族の神話」

ここであらためて、古事記ビジネスを営む面々によるトインビー二次創作テキストの成立・流通過程を確かめる意味で、出典情報も添えて時系列順に並べておきます。

Amazon.co.jpで入手可能な資料にはアフィリエイトリンクを付けております。古事記ビジネスにお金を落としてもいいという方は買ってやってください。

(1-1)戸松慶議(1959)

前述のレファレンス事例で、「資料1」とされていた書籍にて紹介されていた文言です。

中等学校の卒業生にして自国の古典を知らぬ民族は例外なく滅ぶ

出典:戸松慶議『生存法則論 古事記編』(1959)はしがき(p.2)

戸松は上の引用を「」でくくり、

トインビーは「~」と極言している。

と記しているのですが、この文句にトインビー要素はほとんどなく、十中八九、戸松慶議本人の思想が反映された言葉に思えます。検証過程を詳述すると長くなりますので、ここらは別途Q&Aを主眼とする記事を設け、そちらで進める予定でいます。

著者紹介

「戸松慶議って誰?」っていう向き(私も一員です)に、とあるインタビュー集での脚注から引用しておきます。

戸松(慶議)先生 大正2年(1913年)生まれ。秋田県出身。安部磯雄に社会主義を、安岡正篤に中国思想を学ぶ。戦後、中和党を結成。マッカーサーに抗議して断食嘆願運動を行う。アジア民族協議会を国民社会党と改め、国家社会主義による革新を目指した。昭和36年(1961年)、「国の礎」運動を提唱。神社を中心に社会改革を図ろうと「国の礎」を組織。(後略)

出典:宮崎学『右翼の言い分』(2007)p.133

だそうです。

(1-2)吉川正文(1986)

前掲レファレンス事例の「資料2」からの引用がこちらです。

中等教育を終へたる者にして、その国の古語(古典)を解せざる民族は、例外無く滅びてゆく。

出典:吉川正文『志士神道と神社』(1986)p.425

神社篇の「二〇、産土の御社」にある文言です。末尾に(昭和五七年二月 旧稿補筆)とありました。

この用例もまた、トインビーではなく、戸松慶議の思想が下敷きになっていると見られます。同じく検証は別途。

著者紹介

前掲書巻末の「著者紹介」からです。

明治四十一年九月二十日生。
(略)
神社本庁講師。
高岡第一学園教員養成所講師。
富山県神社庁顧問。

「原案」段階の古事記ビジネス第1世代は、言うならば「古事記先輩」といったところでしょうか。

(2-1)出雲井晶(2004)

平成16年(2004年)、出雲井晶(1926-2010)は満での齢77~78にして突如、トインビーのヤンデレ二次創作活動に取りかかります。

当方で確認できた出雲井による3つの用例は、すべてこの2004年に集中しています。順に全部紹介しておきます。

その1(4月18日付)

先ほど紹介したのが、その最初の用例です。

12~13歳頃までに自分の国の神話を教えられていない民族は、例外なく滅んでいる

こちらの講演録にあります。

出典:[PDF]「日本神話の心を生き抜かれた昭和天皇」|東京モラロジー・ビジネスサークル(TMBC)講演会 講演録(2004/04/18付) 7/11ページ

その2(4月29日付)

十二、三歳ごろまでに自国の神話を教えられていない民族は例外なしにほろんでいる

出典:中公文庫版『わかりやすい日本の神話』(2005)あとがき(p.215)

日付情報は、あとがき末尾に記されていた「平成十六年四月二十九日 昭和天皇ご生誕の日に」に拠ります。

なお同書の底本となった1993年の単行本には、本文・あとがきともども「トインビー二次創作」は出てきません。後ほどあらためて触れます。

その3(12月付)

十二、三歳ごろまでに民族の神話を教えられていない民族は例外なしに滅んでいる

出典:白鳥庫吉・出雲井晶訳『昭和天皇の歴史教科書 国史 口語訳』(2004)はじめに(p.3)

「はじめに」の末尾に日付が「平成一六年一二月」と記されていました。

著者・訳者紹介

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画像は、中公文庫版『わかりやすい日本の神話』(2005)カバー裏より。

同じくカバー裏から。

作家・日本画家。「日本の神話」伝承館館長。近年は、戦後消されていた「日本神話」の正しい伝承に取り組み、日本神話の真理を広める活動を展開している。

画家として、日仏現代美術展、パリ・ル・サロン展など入選多数。内閣総理大臣賞、文部大臣賞などを受賞。

だそうです。

ということで同書の挿画も、出雲井によるものみたいです。

以上、「古事記婆さん」の人物紹介でした。

「古事記婆さん」に関する3つの補論【ダイジェスト版】

3点、「古事記婆さん」出雲井晶をめぐる諸問題について簡単に補足しておきます。

踏み入った検証や分析は別途記事を分けて行うことにして、当記事では事実関係の摘示のみにとどめます。

(その1)2004年・ヤンデレ二次創作突発の「なぜ?」

ここでひとつの疑問が浮かびます。従前より『わかりやすい日本の神話』(1993)や『教科書が教えない神武天皇』(1999)などの著書もあった「古事記婆さん」出雲井晶が、なぜ2004年になって突如トインビーのヤンデレ二次創作に走ったのでしょうか?

「突如」の事情を具体的に述べます。中公文庫版『わかりやすい日本の神話』の巻末には

本書は『わかりやすい日本の神話』(一九九三年六月、展転社刊)を、改稿したものです。

と記されていました。そこで展転社刊の単行本『わかりやすい日本の神話』(1993)ではどうかなと見てみますと、トインビーの名前はまったく現れません。

トインビー「ヤンデレ二次創作」は、文庫版になって付け加えられていることがわかりました。

ほかにも、「あとがき」の記述を単行本と文庫本とで比べてみると、文庫版あとがきには、

  • 「イギリスの生んだ世界的歴史学者、アーノルド・トインビーは」だけでなく、
  • 「ポーランド・ワルシャワ大学のコタンスキ名誉教授は、」
  • 「吉田松陰先生は、」

などが加わっています。さながら、「エラい人は言いました全部のせ」の様相です。何があったのでしょうか?

(その2)「十二、三歳頃までに」誕生の理由【ダイジェスト版】

2つめ。出雲井晶から「十二、三歳頃までに」という文句が出てきたのには、出雲井がちょうどこの時期に白鳥庫吉『国史』の口語訳を行っていたらしいことが深く関わっていると考えられます。

というのも、昭和天皇は、13歳の年(1914)から白鳥庫吉の『国史』をテキストにして、白鳥自身の進講を受けているためです。

出雲井は、『昭和天皇の歴史教科書 国史 口語訳』のまえがきでトインビーの「ヤンデレ二次創作」を持ち出した直後、次のように綴っています。

 勢い込んで、白鳥庫吉先生の『国史』を開いた私はひじょうに驚きました。第一巻を一三歳で学ばれたのかと、その学力の高さに対する驚きです。(p.3)

ここらあたりも、別途あらためて書くつもりでいます。

(その3)古事記婆さん「はじめてのトインビー」の巻

ちなみに、確認できた範囲で出雲井晶の著書に「トインビー」の名が最初に登場するのは、2003年刊の『にっぽん讃歌』です(p.27, p.73)。

中間まとめ2

ともかく、「古事記婆さん」出雲井晶が2004年になって突如トインビーのヤンデレ二次創作に走ったのは、「こうあってほしい」という発想にしがみついたがための産物であろう。

というのが、出雲井らの諸テキストを比較検討しての目下の結論です。

では、出典その他の紹介を続けます。

(2-2)木原秀成(2007)

12、13才くらいまでにその民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく亡んでいる

出典:CMF対談 出雲井晶&木原秀成「今こそ昭和天皇のご遺徳を見直そう」|一般財団法人 国づくり人づくり財団

「古事記婆さん」出雲井晶その人との対談記事ですが、テキスト上、木原さんの発言になっています。

くり返しますと、「頃まで」が「くらいまで」に、「教えられなかった」が「学ばなかった」に変わっています。

年代情報は、同一内容のブログ記事

のタイムスタンプから判断しました。

人物紹介

アメブロの「広島の熱血和尚」プロフィールからです。

1945年大分県生まれ。
1984年7月21日・1985年11月20日の2回にわたる「真言密教の宗祖・弘法大師 空海」との不思議な霊的結縁により、霊能力を授かる。1982年頃より日本国存亡の危機を予測し、1992年に宇宙本位(コスミカリズム)にもとづく祀祭政一致の精神のもと9つの事業構想を発表。2000年に国づくり人づくり運動を決起し、2005年より本格的に運動を開始する。

人間の運命の法則を、心理学・大脳生理学・科学・波動学・分子生物学・仏教唯識学・ヨガなど、また、真言密教の教義・行法をはじめ、滝行・断食行・瞑想などさまざまな分野を実践・研究し、わが国で初めて宇宙の真理から科学的・学術的・具体的に体系化した、『CMF運命創造学』を確立。これまでに延べ8000人以上に教授し、3000人以上の運命指導をする。

とのことです。

運命って指導できるんですね。私とは運命の概念がまったく違います。

余話:第3世代への「古事記ビジネス」リレー

ちなみに木原秀成さんは2016年3月、「竹田恒泰君の結婚を祝う会」に呼ばれて(または、呼ばれてもいないのに)出席しています。ブログに写真が掲載されていました。

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※画像は、2016.3.7 竹田恒泰君の結婚を祝う会に参加|木原秀成の国づくり人づくり奮闘記(2016/03/08付)より

そんな「古事記和尚」の木原さんでした。

(3-1)竹田恒泰(2010)

そして2010年(5月)に出雲井晶が他界するのと入れ替わりに、満を持して?古事記ビジネスに参入してきたのが、ご存知「古事記おじさん」の竹田恒泰さんです。まるで出雲井の衣鉢を継ぐかのような古事記リレーが見て取れます。

もちろん、トインビー「ヤンデレ二次創作」の継承もばっちりです。

十二、三歳までに自分たちの国の神話を教えなかった民族は、百年以内に必ず滅ぶ

出典:『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』巻末対談 日本は生活そのものが「芸術」だ(p.221)

北野武さんとの対談内に出てきます。

奥付では、同書の発行は2011年1月の日付になっていますが、実際には2010年末に発売されていたようです。Amazon.co.jpでの「発売日」情報も「2010/12」となっています。

なので2010年と判断しました。

【3/19追記】

同書にもう1か所ありました。見落としておりました。

十二、三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる

出典:『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』終章 ジャパン・ルネッサンス(p.206)

2017年現在も巷の一部で流布されている、スタンダードな文言です。

(追記ここまで)

(3-2)竹田恒泰(2011)

竹田恒泰さんが古事記ビジネスを本格的に始動させるのが、翌2011年です。

十二、三歳までに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる

出典:こちらのツイートから取りました。

レファレンス協同データベースの事例で出典を尋ねられていた「ヤンデレ二次創作」が収められている『現代語古事記』の刊行もまた、2011年です。同年以降、竹田さんの複数の著書や講演でトインビー二次創作が使用されていることが確認できます。

念のためくり返しておきます。「神話を学ばなかった民族」うんぬんは、トインビーの言葉ではありません。広く言えば、古事記ビジネスに手を染めた面々による共同作、狭く言えば、前出の「古事記和尚」木原秀成さんの言葉です。

(3-3)竹田恒泰(2016)

十二、十三歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる

出典:竹田恒泰『現代語古事記 ポケット版』(2016)はじめに(p.6)

このポケット版のために書かれた「はじめに」の日付が「平成二十八年五月二十七日」となっていました(p.7)ので、2016年としました。

2013年のレファレンス事例で疑義を呈された程度ではどうってことありません。トインビー「ヤンデレ二次創作」は健在です。

著者紹介

前掲の『現代語古事記 ポケット版』カバー裏より。

昭和五十年、旧皇族竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫(やしゃご)にあたる。
慶應義塾大学卒業。皇學館大学現代日本社会学部にて「日本国家論」「現代人権論」の授業を受け持つ。

現在、テレビ・雑誌・ネットなどの各種メディアで活躍中。

だそうです。

おわりに(今後の予定)

以上、古事記ビジネスに騙り継がれるトインビー「ヤンデレ二次創作」の系譜を見てきました。

今後は、

  • Q&A企画:なりきりトインビー「民族の神話」だけど質問ある?
  • 検証企画:古事記ビジネスと(偽)トインビー語録
  • リストアップ企画:類似の「二次創作」事例コレクション

などの記事を予定しています。企画タイトルはすべて仮のものです。

謝辞など

当記事で紹介した資料は、近隣の図書館をはじめ各所から取り寄せて参照しました。今回、自転車で足を伸ばせる範囲に必要な資料の大半が揃っていたことは大変恵まれていました。

そこでこの場を借りまして、誰に向けてかわかりませんが謝意を表します。

「図書館大好き」

という具合に調査環境には非常に恵まれている私ですが、うってかわって金銭的環境にはまるで恵まれていません。

なのでお金恵んでください。

そんな、こじき違いなひと言を放ち、いったん区切ります。

たぶんつづく

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