子なし中年夫婦の2LDK引っ越し日記(1)賃貸借契約まで

こんにちは。

「えっ、蒲田に?」

それは嘘ですが、このたび引っ越しします(した)。

事態の収束にはまだほど遠いこの状況下で、開示できる範囲の記録を公開します。

※写真と本文は関係ありません。

転居に至る経緯は簡単に、ひとつ前の記事「子なし中年夫婦の2LDK引っ越し便利帳」に書きました。興味があればそちらをどうぞ。

この8月以降、脳みそが悪性シン生物に冒されているので、この後もちょいちょい「シン・ゴジラ」を混ぜていきます。

ダイジェスト

見出しだけ先にリストアップしておきます。

 

  • 1日目―不動産屋さんに行く
  • 2日目―嫁帰る
  • 5日目―予備偵察
  • 6日目―内見
  • 8日目―入居審査の申し込み
  • 9日目―審査結果
  • 10日目―引っ越し業者見積もり・手配
  • 12日目―契約締結日を決める
  • 同じく12日目―ライフラインの手続き着手
  • 13日目―各種スケジュールの確定
  • 16日目―所用
  • 17日目―書類いろいろ
  • 19日目―重説・契約

2LDK転居プロジェクト・時系列の記録(パート1)

外部との物理的接触を始めた日付を「1日目」としています。それ以前にもネットで物件情報は見ておりました。

1日目―不動産屋さんに行く

地元の賃貸物件の仲介屋さんに行き、転居に踏み切るに至った事情と希望条件を伝えました。

ちなみに現在入居中のアパートもそこで紹介してもらってます。この店舗は、不動産仲介業特有の殺伐さがあまり感じられないのがいいです。

いくつか候補となる物件の資料をもらって帰りました。

2日目―嫁帰る

あの品川から新幹線に乗って嫁(第四形態)が帰ってくるので、最寄りの新幹線ホームまで迎えに行きました。改札を出ての第一声が「みんな歩くの遅っせーな」。

一緒にバーガーキングを食べました。

などありつつ帰宅した四つ角で、おばさんに連れられて散歩中の小型犬に遭遇。犬好きの嫁が食いついていました。嫁とひとしきり遊んだあとも、その犬はなかなか去ろうとせず立ち上がってこっちに向かって吠えてきてました。

あとで嫁が言うには「なんでお前はあいさつしないんだ、って言ってたんだよ」と。ふーん、そういうもんか。

多種多様ですな。犬の世も。
↑フリージャーナリストの早船っぽい感じでお願いします。

5日目―予備偵察

昼間天気がよくて暖かかったので、自転車に乗って嫁と物件のひとつを一緒に見にいきました。嫁行きつけのダイソーが近くにあります。部屋には入れませんが、立地と近所の雰囲気は確認できます。

今と比べても一段と慎ましくなりますが、嫁にはおおむね好感触でした。

「うるさい日本の私」の重要チェックポイント

そのほか私は重要な「周辺環境」要素として、近所のどこにスピーカーの付いた柱があるかをチェックしました。こういうやつです。

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渡辺直美さんが出演するCM「とある奥さま・町内アナウンス篇|アフラック公式チャンネル」(2016/07/18付)からキャプチャしました。

ここら田舎ではときどき、ここから放たれる朝早くの「自治会放送」で暴力的に起こされます。これに加えて、学校が休みに入ると毎日夕方にも嫌がらせを受けます。ほんとうに意味がわかりません。住みごこちを総合的に評価すれば相殺されるとはいえ、そこそこの萎えポイントです。

探した範囲では近くに「暴力装置」は見つからなかったので、至近距離で轟音を聞かされることはなさそうでした。

 

6日目―内見

不動産仲介屋さんの営業車に乗って、いただいた資料のうち4軒を嫁と実際に見てきました。以下、内見した順にABCDの仮名で記します。

物件A

築年数はかさんでいますが、内装は一新されています。駅からいちばん近く、さらにコンビニ至近なのも嫁ポイント高し。しかも地図上では判読できなかった、ショートカットできる徒歩ルートが存在しました。資料段階では「ない」と言っていた嫁も、俄然テンションが上がる事態に。

ただし洗面所の配置が独特で、嫁に立てこもられると動線が塞がれてトイレに行きづらい。ここをどう評価するか。

結果を先に書くと、ここに住むことになりました。

物件B

道路沿い、1階店舗の2階。先ほどと同じく築年は古めですが中は改装済みできれいでした。嫁あこがれのウォークインクローゼットです。

しかし、「ない」ということで、嫁と意見も一致しました。

建物の周辺、殊に裏側がやばかったです。

飲食店テナント入り物件としては平均かもしれませんが、バックヤードがずいぶん荒んだ印象を受けました。階段脇に張り紙のついた自転車が2台朽ちてるし、集合の郵便受けも乱雑に荒れてるし。3年前に旅行で行ったバンコクの路地裏を超えていました。※当社比

そもそも仲介屋さんの運転するクルマで物件に着いた時点で、その当該部屋の駐車スペースに建物の清掃に来た軽自動車が停まっていたのもヤバい。おばちゃんが廊下で何か作業やってました。部屋もカギ開いてた。

「空き部屋の換気」はいいとして、ルーチン業務の段取りが甘いことがわかります。もしウチらが入居してここに駐車し始めたら、この車、どこに停める気なんでしょうか。そのレベルを「状況次第で臨機応変」に含めてしまう感覚は、私にはとっても気持ちが悪いです。

また、駐車場代が家賃とは別料金になっていたのもざわつきました。ウチら自動車持ってません。だから契約しないでいいか聞いてもらったら、それはダメらしい。だったら契約一本化しとけよと思った。めんどくせー。

今後また宿替えする機会が来ても、この会社の管理物件は検討対象から外そうと思える事案でした。

物件C

次は線路の反対側へ。嫁と前日に立地と建物だけ見に来た物件です。LDK(ルドック)じゃなくて2のDKと狭めな分、家賃もお安め。

中に入ると、前日と一転して嫁はときめいていない様子。早々に「ここはもういい」と言ってました。あとで聞くと、

 

  • DKが日の当たらない側にある。
  • 管理が行き届いていない印象。玄関の隅にくもの巣が張ってた。

といった点が気に入らなかったみたいです。

私には全然気にならないレベルでしたし、そもそも嫁は光の刺激に敏感で「まぶしい」といって昼間も遮光カーテンを閉め切って過ごしているので、日が当たらないのはむしろプラスじゃねーかと思いましたが、犬人間の嫁の嗅覚はバカにできないので、優先順位は下げます。

それで思い出しましたが、こないだ嫁は寝ボケて15分ぐらいずっと犬として過ごしてました。横で寝ている私の脇の下に鼻突っ込んで臭いをかいだり、家の外で音のする方に向かって吠えたり、自分自身の顔をなでて「毛が生えてない。犬じゃない」と不審がってたり。

いくらか正気を取り戻した際に、なんで止めてくれないんだと言われましたが、止めません。面白いから。

物件D

現住所からはいちばん遠い立地です。資料ではBS/CS付きとなっていましたが、屋根の上にパラボラアンテナは見当たらず。ケーブルテレビ引き込みでの対応みたいです。

部屋は全般に余裕のあるつくり。都市ガスなのも経費上有利です。きれいにされていますが、調度はひと昔、新築当時の20年前の流行りといった感じです。

ウナギの寝床よろしく一棟が横に長く、さらに同様の棟が複数建っていて、それぞれ出入口が向かい合ってて、近所付き合いも何となくしんどそう。

それに、建物すぐ向かいの角に、例の「暴力装置」が鎮座してました。これはキツいな。

 


 

合計2時間ばかり見て回り、店舗に戻ってきました。

嫁ともども「物件Aがいい」と一致しましたが、いったん持ち帰りということでこの日はここまで。仲介屋さんの営業マニュアルとして、ここで一度区切るようになっている様子でした。今から申し込むと言っても次に進ませてくれなかった。

ともかく、対象の物件はこうやって決めました。

それは嫁が決める。あなたの国は誰が決めるの?

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(C) 2016 TOHO CO., LTD.

※画像は、【シネマの華・動画付き】石原さとみが日系3世の難役に挑む ネーティブ発音の英語も魅力「シン・ゴジラ」|産経ニュース(2016/07/31付)から

安い家族ドラマが混ざらなくて、本当によかったです。

8日目―入居審査の申し込み

日を改めて、物件Aに申し込みました。低収入を隠さず、落ちたら落ちたでしょうがないというスタンスで書類にありのままを書きました。それで入居審査落ちても死ねとも思わないし。言われても生きるし。

ただ貸し手側にとってアレすぎるかもと、年収の10年分以上はある銀行口座の残高証明書を付けておきました。

反省点―えーそうなのか。なら早く言え

あとでわかったことですが、賃料その他金額面の交渉は、申し込む前にしないといけなかったらしい。いろいろ疎くてスマン。

貸す側にしてみれば面倒なこと言う相手なら最初から貸さないだろうと思っていましたが、プロセス的には、申し込んだ時点で諸条件を承諾したものと見なすのが通例みたいです。そう言われてみればそうか。重ねてすまん。

 

9日目―審査結果

信販会社の審査が通ったと連絡が来ました。結果出るの早いな。というか通ったのか。マジか。

契約予定はいつにするか聞かれたので、すぐでいいですよと答えておいた。

しかしあの年収で審査が通るとは思えんな。収入の数字、絶対水増ししてる説。

10日目―引っ越し業者見積もり・手配

嫁の具合が悪く、朝から寝込んでいます。

それはそれとして、「3日後」のスケジュールで、Webサイトから業者に訪問見積もり依頼を出してみた。

15分後ぐらいにさっそく電話が。「今日も夕方なら行けますよ」というオファー。病人が寝ているのでその部屋は見せられませんが、それでよければと回答したら、それでいいというので来てもらうことにしました。

日も暮れてから若い男の子が来ました。聞いたら4月入社の新卒社員らしい。ご苦労です。働きすぎて電通みたいにならないようにね。

 

  • この家財の量なら、一式、2トン車1台で運べる。
  • 「荷造りも頼みたい」と伝えたら、到着後の開梱作業以外、全部こちらでやると。それはありがたい。

などの条件からはじき出した当初見積もり額から、「もうちょっとなんとかならん?」「今ここで決めていただけるなら」といった半ばお約束的なひとくだりあり、絶対額は決して安くなかったけど、依頼することにしました。ここまでの手続きのスピードが気に入ったのもあります。

比べること。その客観性と不幸せとについて

比較材料としたのは、過去に都内で3回引っ越した際の金額と作業範囲です。

 

  • 江戸川区→杉並区
  • 杉並区→江東区

ここまでは独身。結婚後の引っ越しが、

 

  • 江東区→墨田区

です。その時と比べても、たしかに絶対額はお高い。けれど考えてみれば、エアコンはすべて部屋備え付けで持ち運んでいないから、エアコンの移設工事代込みと考えれば、「高すぎる」というほどの額でもない。

複数業者に当たる相見積もりも取らないことにしました。発注者として、価格だけで動くのも違うなと思ったので。

比較は客観性への入り口であり、同時に不幸のはじまりでもある、なんだなぁ。(相みつを)

12日目―契約締結日を決める

契約予定日を伝えに、仲介屋さんの店舗に立ち寄りました。わずかながら、月額の賃料が生活保護法による住宅扶助の基本額を上回っているのが気がかりなので、要求事項の一覧表を作って、支払いの総額を変えずに費目の調整ができないか持ちかけたところ、そういうのは申し込み時点でやるもんだと諭されてしまいました。

「夫婦そろってナマポ秒読みじゃ、入居審査は通りませんよ」(大意)とも。

その代わりになのか、礼金部分を少しまけてくれました。いろいろ面倒くさいケースのために、仲介サイドの権限で調整できるよう、若干積んでいるようです。

万策尽きてナマポに突入した暁には、貸し手と保証会社と自治体の三者を取りしきってスキーム組み直せばいいや。

住宅扶助に必要となる支払いスキームは、厚労省、経産省、うちの役所で取り決めさせます。
↑国交省の審議官ぽい感じでお願いします。

 

竹尾でーす。

同じく12日目―ライフラインの手続き着手

手はじめに電話から着手しました。そのほかも追い追い。

エアコン移設工事も、同日になりました。

13日目―各種スケジュールの確定

フレッツ光回線の工事日程は、転居翌日に決定しました。

16日目―所用

役所で賃貸借契約用の住民票取ってきた。

物件Cの近くを通りがかって屋根を見ると、BSのパラボラアンテナが付いてた。ここならアンテナ買わなくてすんだか。いいけど。

17日目―書類いろいろ

前日来ていたポイント充当の書類に確認の署名捺印して返送する。よく把握していないが、貸主が同じなのでこれまでのポイントを充当できるみたい。

引っ越し業者から日程確認の連絡。契約が間に合うだろうか。

19日目―重説・契約

仲介屋さんから書類が揃ったと連絡があり、重要事項説明を受けて契約締結。契約上の開始日は翌日だけど、鍵も受け取りました。これで引っ越しできます。

まるで意識してなかったけど、これまで住んでいた部屋も退居時の家賃は月単位の支払いになっていたらしい。たとえば月の初日に退居しても、発生家賃はひと月分という契約。日割りじゃないのに、ずいぶん急いだスケジュールにしてしまった。片づけはのんべんだらりとやることにします。


 

私の権限で開示できる引っ越し前情報はここまで。

ここからは

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personal service(ウソ)
※画像は、新哥斯拉 电影图片|mtime.comより

長くなりましたので、記事を分けます。少なくとも搬出入時に使用したダンボールを引っ越し業者さんが回収に来るまでは、追記・更新を続けます。

後半へつづく

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