風疹対策の最善手は、厚生労働省の「心のケア」―7月14日「あすなろラボ」林修さん授業感想(11)

シェアする

こんばんは。林修ナイトの時間です。

「あすなろラボ」授業の感想シリーズ、その11です。

番組内のやり取りにかこつけて、公衆衛生行政と司法体系の欠陥を語ろうとする大風呂敷です。

(再録)「あすなろラボ」でのやり取り

母親と林さんとのやり取りから再録します。子育てしにくい環境にあるという論調です。

「あとほんとに外で遊べる場所がないんですよ今。公園でもボール遊びはダメ。道路でローラースケートとかもダメ」

林「両方の問題なんですよね。管理者の方もですね、ほんとは元々はやらせてたのにどっかで裁判になって負けたの見たら、やっぱりうちも禁止にしておこうってなるじゃないですか」

同じ構造の問題が「風疹の流行」

管理者サイドが「元々はやらせてたのにどっかで裁判になって負けたの見たら、やっぱりうちも禁止にしておこう」となって、いま起こっている問題があります。

風疹の流行です。

風疹流行のメカニズム

1994年、予防接種法の改正により、厚生省(当時)は予防接種の義務化をやめてしまっています。勧奨、という努力規定に変えたので、厳密には「禁止」ではないですけれども。

この法改正を子育ての用語で言えば、さしずめネグレクトです。育児放棄です。

いまも続く厚生労働省のネグレクトによって、接種が行き届かず、予防接種により防げる疾患であるにもかかわらず、風疹の流行を生んでいます。

なぜ当時の厚生省は予防接種の義務化をやめてしまったのでしょう。それは予防接種被害を訴える裁判で負けたからです。次々と。

とある不条理劇1

朝何かを食べて、昼にお腹を壊したとします。「朝食べた物が悪かったかな」と思うでしょう。だいたい合ってます。

朝何かを食べて、昼に恋人と別れたとします。「朝食べた物が悪かったかな」とは思わないでしょう。思うのであれば、お腹以外をどこか壊しています。

とある不条理劇2

朝何かを食べて、昼に恋人と別れたとします。「朝食べた物が悪かったかな」とは思いませんでした。

ところが、別れた恋人から、関係が破綻したのはお前が悪い。それもお前が朝あれを食べたせいだと訴えられ、賠償を求められます。

そんなバカな話があるかと思います。しかし、裁判所はあろうことか「まったく関係ないとは証明できていない」と判断し、賠償させられます。

かつての厚生省に起こった出来事をものすごく雑にたとえると、こんな話になります。

信じられぬ国民との争いの中で

いま、厚生労働省を1個の人格と見立てれば、過去に深く傷ついた経験がもとで、へそを曲げてしまっている状態です。

いまのままだと、先天性風疹症候群により、障害を持つ子供が一定の確率で生まれます。不幸です。防げる不幸が防げないのですから、現場に携わる方々の悔しさもわかります。

しかしここで正面から再義務化を迫っても、らちが開きません。行政の側は義務化に伴う責任を取りたくないからです。

あなたはか弱き役所の代弁者なのか

ここで厚生労働省の声を勝手に代弁すると、さしずめこうなるでしょう。

CRS(先天性風疹症候群)? それが不幸であることは認めます。けれどもそこは障害者福祉でケアしますから。

CRSによる不幸など、自分の責任でないのに責任を取らされる苦痛に比べたら、はるかにましです。前に受けた苦痛は不条理で、ひどいものでした。いまも忘れられません。

20年以上も前のことなのに、ですって?! ついこのあいだじゃないですか。先月ぐらいの感覚ですよ。

私はもともと、責任など取りたくないのです。それが責任を取らされたのです。しかも自分の責任でもないのに。その苦痛がどれほどのものか、わかりますか。

医師たちの怒りどこへ向かうべきなのか

いまの司法体系には、因果関係が認められないと救済ができないという欠陥があります。このあたりは、以前「林修さんの小金稼ぎ【未確認】」という記事に書きました。

予防接種の義務化によって起こる不幸の総量と、へそを曲げた「ネグレクト」によって起こる不幸の総量とが、それぞれどれぐらいになるか。

両者を冷静に計算し、取るべき政策を判断する必要があります。

どちらに決断するにせよ、不幸は起こります。その決断に伴って起こった不幸は、結果に対してケアをするようにすればいいと思います。

不幸からの卒業:必要なのは、厚生労働省への「心のケア」

いま必要なのは、へそを曲げてしまっている厚生労働省への「心のケア」です。もともと「できない子」では、ないのですから。

林修さんの関与

ちなみに、林修さんも「風しん流行ゼロ作戦プロジェクト」 のキャンペーン動画に出演されることで、この問題に1枚噛んでらっしゃいます。

スポンサーリンク
Google AdSense
Google AdSense

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
Google AdSense

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)