林修さんの母親向け授業をテキストにしました(2)「あすなろラボ」2013年7月14日OAより

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こんばんは。林修ナイトの時間です。

「あすなろラボ」で林修さんの授業の第2弾がありましたので、番組内容をテキストにしました。(1)からのつづきです。

今回の「生徒」である、小学生の子供を持つ母親たちを前に、林さんは子供の成育において「最も重要なのは3才から5才」と話します。

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子育てで大切なのは3~5才

「3から5(才)ぐらいのときに、左脳が大きく成長する。言語とか論理とか。その時期に何が大事かといったら、特に大事なことは2つ。

  • たくさんしゃべること
  • そして、手を動かすこと

鈴木さん「本人が?」

「はい。本人が。その2つをしてやると、子供の脳が成長するんですよ。で、3才から5才の時期に親が絶対にやってあげなければいけないことは、子供の「なぜか?」を、うまく受け入れる」

子供の「なぜ?」を受け入れる

「子供の「なぜか?」は面倒くさいですよね。答えを出そうとするからめんどくさいんですよ。どうすればいいのか」

「なんでなの? なんでだと思う?って返せばいいんです。(だ)ったら自分で考える。だから子供が自分で考える時間を確保するために、親ははね返してあげるだけでいいんです。いちばんいけないのは今お母さん忙しいからって、ちょっとあとで」

「このあいだも僕が、ちょっといったらですね、親子でこうなんか会話をしてた。なんか、何がダメだったかよくわかんないですよ。お母さんなんでダメなの?って聞いたらお母さんの答えがこれでした。ダメって言ったらダメ、って」

生徒「言っちゃう。言うわー」

「あなたのお子さんは、なぜダメかを聞いてると。にもかかわらず、ダメって言ったらダメ。ダメだからダメ。いや、これは言っちゃいけないんです。そうなると子供は、聞くのをやめていくんですよ。自分の世界に閉じこもっていくんですよ」

「なぜダメかと言われたらその理由についてどうしてダメだと思うって聞けばそれで終わりなんじゃないですか。とにかく子供が自分で考えるように、考えて、言葉を発するように誘導してあげるっていうことが実はすごく大事で、でそれはまたお母さんとやってれば、大好きなお母さんとの楽しいコミュニケーションの時間にもなるんですよ」

「それがですね、実は人間の脳を育てていく途中絶対必要で、そういったことを経ないで、ある年になっていろんな問題が起きてきた、これをどうしたらいいですかと言われても、これはそこまでの年月のなかで事が起きているわけですから、そんな簡単に解決できる、できるわけがないんですよ」

本を読む子供に育てる方法

「そして、本を読まないとかいろいろなご質問もあったようですけれども。本を読まない、そうですねたとえば勉強しないっていうんですけれども、本を読まないっていう悩みをお持ちのお母さん自身は本を読むんですかってまず聞きたいです」

「親が楽しそうに本を読んでる、あるいは本を読んで聞かせた子供は、ほぼ全員が本を好きになってますよ。お母さんがテレビ見てどこの芸能人がくっついた誰が離婚したっていうことこんなんなってあんたは本読みなさいって、そんなの子供やるわけないじゃないですか」

生徒「そりゃそうだわ」「確かにね」

「自分がやらないことを子供にやらせるのは最悪です。自分ができなかったからっていってその夢を子供に乗せるのも最悪です。そういうことをやっちゃダメで、もし子供にやらせたいと思うことがあるならまず自分がやってる姿を見せるしかないですよ」

まずは親が手本を見せる

「で、お母さんは勉強が苦手だった。苦手な、勉強が苦手だったお母さんが、楽しそうにしてんのを子供見てて勉強をやろうとは思わないですよ。勉強ね、全然できなかったのっていってすごくハッピーなお母さんを毎日見てたら、お、これ勉強できなくても、いいじゃん」

「だけどそのお母さんが一生懸命、そのね、嫌いだという勉強をやってる姿を見れば、子供もああ、ね、自分もやらなきゃなと思う可能性が多少増してくる。それでも、勉強が嫌いなお母さんから勉強の好きな子供は出てきにくいです」

「実際、勉強ができても世の中、うまくいってない人たくさんいますよね。勉強ができなくても、幸せな人いるじゃないですか。でもお母さんたちはみんなお子さんに勉強しろ勉強しろとこう言いたがる。で勉強をやる気にさせろ、ってこういうふうにおっしゃるんですけど、勉強なんてさせるものじゃないんですよ。本人がやる気になるかどうかだけなんで」

子供が勉強するかは本人次第

「これはもう僕、若い先生なんかにも言うんですけれども、
(「教育」と板書)
この字を読み間違うなと」

「往々にして教師は教えたがりで、そう教えたがりなんですよね。俺についてこいという教育をするんですけど、これを教え、育てると読んじゃダメだと。教育は自分の力で教え育てる、俺の力で。ダメですよ。われわれができるのはここ(教え)まで。あとは育つのを、願うのみ」

「で、こちらは勉強ができるって姿を思いっきり見せる。そして勉強ができるとこんなに楽しいよって、こういうふ(う)に世界が広がるよってことは見せるけど、それで相手が、ああじゃあ勉強やってみようかなと思うかどうか僕らにはわかんないんですよ。そこで勉強をやると楽しそうだなって思ってくれれば、まだ彼らもやるかもしれないですけど、最後やるかどうかはもうほんとにこちらではわからない」

「僕はこの仕事をもう22年やってますけど、生徒に勉強をやらせようと思ったことは1回もないですよ。そんな思いはないですね。一生懸命自分の持っているものを伝えようとする、教えようとはしますが、それで彼らがやってくれるかどうかは彼ら次第ですから」

実際の子育て 正論だけじゃ成立しない

名取さん「先生でもちょっとなんかみんな、遠慮してる気がします今日、まだ。だってすごい、申し訳ないですけど、今先生がおっしゃったことって、なんか全然響いてこない。正論?」

生徒「正論だからね」

「わかりました。いや、まあ、じゃあもうちょっとだけ正論…」

中村さん「先生、もっとお母さん達、深くて重いですよ」

子育てで親がやるべきこと

「まあ、じゃ少しじゃあ予定を変えて、結論を先に出したいと思いますけど」

「僕は親は、子供に対して3つのことをしっかりやってあげることが基本だと思ってます。でも皆さんこれけっこう、2つはできてると思います。

  • 見つめること
  • 信じること
  • 躾けること

(「見つめる」と板書しながら)子供は親が見てるかどうか、すごく敏感です。でもお話うかがっているとこれは皆さん大丈夫だと思います。(「信じる」と書きながら)ここも特に問題ないと思います。問題は、ここだと思います」

(板書)躾ける

「身を美しくと書いて躾けるです。いろいろな問題のほぼすべてがここにあるとしたらどうします? しつける。しつけのなかでいちばん大事なこと、逆に何だと思われます?」

名取さん「自分の姿を見せる」

「何だと思われます?」

遠藤さん「わかりません」

生徒「あいさつ」

「ああ、あいさつも大事ですよ」

生徒「躾けるのに、ごほうび使っちゃうんですけど、それはダメですか?」

「そういうことではないです。だからやっぱり」

「根本部分だと。まず躾けるときに、ひとつ僕からお願いしたいこと。まあいろいろあるんですよ。今日2つに絞ります」

好き嫌いのない子供 に躾ける

(板書しながら)

「好き嫌いのない子にしていただきたい。もう、これが食べられないあれが食べられない、もちろんアレルギーとか、医学的・体質的な問題は別ですよ。そばアレルギーの子供にそばを食べさせなさい、そんな無茶は言わない。しかし、ピーマンが食べられないとか、ナントカが食べられないということを言う子供が、あまりに多すぎます」

「あるものすごい、大金持ちのお嬢さん、ほんとにいいところのお嬢さん、の家庭教師やってました。で、テストすごくがんばって、点数がすごくよかった。で向こうのお母様が、ちょっとうちの娘をですね、テストもがんばったんで、連れていってくれてあげないかどっかにと。で、どこへ連れて行けばいいですか。何がお好きですかと言ったときのこのお母さんのセリフ」

「うちの娘は、なんでもおいしく食べられるように私が育てましたので、どこでも結構です。あ、そういうことだな」

「でその後やっぱり、きちんと躾けられているお嬢さんとデートをすると、箸がちゃんと持てて好き嫌いがないです。でそうじゃない方は、箸がまず持てなくて、これダメあれダメ」

「あの、なんて言うんですか、好んで食べたくないものはあっていいと思うんですよ。だけどナントカ食べられないっていうことをパーンと言う人がいて、食べられないわけないんですよ。食べてる人がいるんだから。でそういうことを平気で言うってことは、そうするとじゃあ、みんなが、あるみんなで一緒に食べてるときにあ私これダメって言われると、それを食べてる(人が)ああじゃあやめようか、みんなに気を使わせて、っていうことに」

「そういうふうにみんなに迷惑をかけない子にするために、好き嫌いのないように、親っていうのは絶対にしてあげなきゃいけない」

大澤さん「ある程度大人になると食べられることってあるじゃないですか」

「いやぁでも、ピーマンダメ、グリーンピースダメ、なんだダメなんだダメっていう人多いですよ」

大澤さん「でも大人になってセロリが食べられるようになったとか、自分自身も経験が」

遠藤さん「全然食べちゃう」

生徒「好き嫌いのある子って、あれやだこれやだっていう子は、それわがままなんですか? それとも親がそうしちゃってるんですか」

「それはもう100%親ですよ。親が一緒にこうやると…逆にだから好き嫌いがあるっていうのは親にとってチャンスですよね。こうしたら食べられるかなどうかなっていって、母親が、愛情のこもった料理で子供の、目をこっちに向けるチャンスですからね」

名取さん「先生でも、やっぱり小っちゃい子でも、いま給食の時間とか、ほんとに食べられなくて、泣きながら先生が食べさせても食べられないって子がいて、お母さん自身もどうしたらこの子食べるんでしょうかって、どうしてそんなに食べることにそこまでこだわらなきゃいけないのかっていうぐらい」

「だからいまそういうふうになったんですよね。昔はそういうのは、」

名取さん「悩んでる。みんな悩んでますよ」

「許されなかったですよね」

名取さん「だから親のせいって言われちゃうのは、すごいつらい」

子供の好き嫌いは親のせい?

「いや、だけどたとえば、ほんのちょっとだけ混ぜてみるところから、あなた食べられたわよっていうレベルからでいいと思うんですよ。その給食なんかで食べられないのを無理に食べろって言ってるわけじゃないですよ。そういうふうにお母さんが、少しずつ、子供に愛情を込めていろいろ工夫してる姿を見せることそのものが尊いって言ってるんです僕は」

名取さん「でもそれをね、今の先生の言い方だとね、親のせいですよって言われると、それを本当に真に受けて、私がいけないんだ私がいけないんだって追いつめられているお母さんたちいっぱいいますよ」

「なるほど」

中村さん「何でもある世の中だから食べれないものが多いんだと思いますよ。手に入れられるものがいっぱいあって、うーん。ていうのも、よくないのかもしれないですけど」

「いやでも、ひとつ言えることは、確かにじゃ、それで、僕もまあ少し言い過ぎたのは認めます。でも、わかりました。お母さんが、一生懸命そういうふうに子供のためにやってあげたっていうのを示せば、最終的にそれが克服できなくても、子供には通じますから。そこまでは、いいんじゃないですかね。お母さんがそんなに自分を責めない、範囲で」

名取さん「お母さん達一生懸命やっているのに、親のせいって一言で言われちゃうのと、それでほんとに追い込まれて、でおうちの中で一生懸命やってることって、いま核家族だって最初に冒頭でおっしゃいましたけど、見えないじゃないですか」

「確かにただでさえ手が足りないところでお母さんの負担が重い」

鈴木さん「でもそれもあると思います。やっぱりおばあちゃんが作ったら、なんかこれ簡単に食べたわよって言われて、えっネギ。そう。春雨のサラダにネギなんて混ぜたのって。ネギは絶対うち入れてない。そうそう」

「それはだから昔の世界で、手がいっぱいあったから子供を誰かが支えてたんですね」

子供に躾けるべき一番大事なこと

「まあでも今はちょっと好き嫌いの話をしましたけど、親が子供に躾けなければいけない、いちばん大事なことを今から、言います。今日は、実はこのために来たようなもんです。今までの話ははっきり言ってまあ、序章です」

「もう1回聞きます。躾ける。何をしつけるんですか? 子供に注意すること、いちばんしなければいけないこと何ですか?」

生徒「お行儀?」

「お行儀そうですね」

生徒「嘘をつかない、とか」

「まあそれも大事です。もちろん」

生徒「社会の…」「残さず食べる」

「昔は、それを子供にものすごくうるさく言ったんですよ。なのに、いつの間にか…」

生徒「姿勢かな?」「物を大切にする」

「そうです。いま答え出ました。いや物を大切にするじゃないです。それじゃないですよ」

「そうですいま答え出ました。しつけの中でいちばん大事なこと。

(姿勢 と板書して字を囲む)

これが全てなんですよ」

つづく。

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