勃発!『ニューロマンサー』冒頭の「空の色」問題【Tweetまとめ】

こんにちは。

「トゥギャれよ」と言われそうなところをブログにしている、そんなサイバーパンク記事です。

要約:Executive Summary

港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。

という『ニューロマンサー』(ウィリアム・ギブスン 1986, 原書1984)の冒頭の一文。

いわゆる「砂嵐」の色だと思われていた、この港の「空の色」に「青空」説があるそうです。

関連のツイートを収集してみました。

20141129_Chiba_Port_Tower_3

※画像は、commons.wikimedia.orgより

私の見解

調査した感触から私見を述べますと、「青」というのは、ボタンの掛け違い的なズレが重なった末に生まれた珍説に思えます。ありていに言えば、デマです。

詳しくは、記事を分けて別途述べることにします。

『ニューロマンサー』ってなに?の諸氏へ

なお『ニューロマンサー』については、ニューロマンサー|ニコニコ大百科(仮)が簡潔でわかりやすかったです。

『ニューロマンサー』「空の色」問題・関連ツイート

日本語訳:

港の空の色は、空きチャンネルに合わせたTVの色だった。

原文:

The sky above the port was the color of television, tuned to a dead channel.

となっている『ニューロマンサー』のこの書き出し、はたして

♪お空の色はどんな色?
出典|YouTube

なのでしょうか。

発端

タイムラインでこんなツイートを見かけました。

ショックの声

このツイートに対し、「衝撃の新事実!」「それマジ?!」的な反応があがります。

疑問の声も

一方、

と、背景や技術史的側面から疑問を呈する声もありました。

関連証言

単体での真偽は不明ながら、「青」説への疑義を補強する証言も散見されます。

たしかに小説の世界観に「青」は合わないなという気がします。とか言いながら、私は小説の存在すらまともに知りませんでした。

諸説あります

そんなこんなで、元のツイートをされていた方も

と、「諸説あります」的なところに落ち着かせています。

次回予告

出典マニアの私はそれでは気がすまないので調べてみました。だいたい謎は解けました。

結論を言えば、「空きチャンネルの色=青」説は、技術の進歩により「砂嵐」が体験しにくくなってリアリティーが薄れてきた結果生まれた「珍説」です。

20141129_flat-screen-32307_640

悪しざまに言ってしまえば、デマです。

20141129_tv-158721_640

類似問題:「どんぶり勘定」

この問題は、ちょうど、「どんぶり勘定」の丼というのは、腹掛け・前掛けのポケット状になった部分のことなのに、食器的な何かと勘違いしている人がいるのと同じ構造をしています。以前に記事にしました。

「どんぶり勘定」と聞いて食器的な何かイメージしてるヤツちょっと来い (2014/03/21)

つづく


Neuromancer|William Gibson Official Website

コメント

タイトルとURLをコピーしました