『醤油手帖』はいい本だけど、あまり売れてほしくない理由

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こんにちは。

増税前に『醤油手帖』

醤油手帖』(杉村啓, 2014)という本を読みました。消費税増税前のかけ込み需要です。

正式な表記は、旧字体の『醬油手帖』です。

2014-03-29_1113

※この「しょうゆ」

「醬」の字が環境依存文字ですので、閲覧環境によって正しく見えていない恐れもあります。以後も『醤油手帖』と表記します。

さて、読み終えて、いつものように読書メモ代わりのツイートをしましたら

著者の杉村さんから返信をいただきました。

こちらこそありがとうございます。多少言葉足らずでしたので、補足します。

『醤油手帖』でわかること

『醤油手帖』を読むと、醤油に関して、たとえばこんなことが知れます。

  • 醤油には5種類あること(濃口・淡口・たまり・さいしこみ・白)
  • 各醤油の製造工程の違い
  • 国内五大産地(出荷数上位5県)
  • 「特選」「超特選」の意味
  • 原材料に脱脂加工大豆が使われる理由

さらにはロゴの由来や意味などのブランドストーリー、あるいは流行りの醤油の発信源から、容器の進化といったものまで。もちろん、表紙画像にも使われている小瓶が栄久庵憲司さんらによるデザインであることも、もらさず触れられています。まさに液だれなし。

知られてもいいが、語り得ぬこと

『醤油手帖』は本当に、醤油に関する「旨味情報」がたっぷり詰まったいい本です。知らなかったことが数多くありました。旨味の詰まり方は、まさしく「超特選」ものです。

しかし好事家でもない一般人が、この『醤油手帖』に書いてあるような情報を語り出すような社会を、僕は望みません。それは過剰な、ゆきすぎた歪んだ姿だと思うからです。詳しくは何かの機会にまた述べます。

「あまり売れてほしくない」というのはそういう趣旨でした。

また、たとえるなら「大乗」か「小乗」か的な

ここで「宗派争い」をするつもりはありませんけれども、『醤油手帖』は「大醤」の書です。魚醤も含め、醤油界全般に幅広く、かつバランスよく配慮が行き届いているからです。

一方、僕自身の醤油への対し方をたとえるなら、「小醤」です。使うのは濃口のみ。「大豆」「小麦」「食塩」以外の原材料は認めません。

むろん「自分にとって」の話です。濃口以外の醤油を否定するつもりもありませんし、今回本書で、原材料としての「脱脂加工大豆」の意味と意義をはじめて知り、これまでの不見識を改めもしました。

ただ自分自身にとってのスタンダードである丸大豆使用の濃口醤油ですら、まだ理解しきれていない気がしてならないのです。そんな段階でほかの醤油に目移りするのは、自己の醤油観の救済につながらないのではないか、そんな疑念が晴れません。

むすび:失われた醤油を求めて

醤油うわけで(ダジャレかよ)、老境に入った今もなお、醤油探しの旅まっただなかなのでした。

ある日、醤油にマドレーヌならぬ丸小餅を浸して食べ、幼少時の恵まれなかった醤油体験の記憶が鮮やかによみがえって以来、「失われた醤油を求めて」いるのであります。

そんな旅の経過報告は、またいつか。

醤油うことで。

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