怒っているのに「お詫び」する人たち(2014年1月14日「クローズアップ現代」関連)

シェアする

こんにちは。

田舎者が騒ぎます。

要約:Executive Summary

怒っているのに、まず「お詫び」する人たちがいます。

不可解に思ってなんでだろうか考えてみました。

田舎者だからです。

2014-01-17_a0027_002809

※写真と本文は関係ありません

居酒屋甲子園を知る

NHKのクローズアップ現代「あふれる“ポエム”?!~不透明な社会を覆うやさしいコトバ~」(2014/01/14放送)を見て、世の中に「居酒屋甲子園」というイベントがあることを知りました。

2014-01-17_1257

不本意らしい

しかしこのイベントを主催する「NPO法人居酒屋甲子園」にとって、こうした取り上げられ方はどうも本意ではなかったようです。放送翌日の2014年1月15日に理事長名でこのようなリリースをサイトに掲載しています。抜粋して引用します。

当団体では、業界の地位活性化を目的とした活動を行っておりますが、
若者をごまかすための言葉遊び(「ポエムの力で説明放棄」「何かを隠蔽する」等々)である
ような報道がありました。このような報道になったことは誠に残念であります。

リリースの不可解なタイトル

僕が不可解に思うのは、このような文句が書かれているリリースのタイトルが「報道に関するお詫び」であることです。

ここ、怒るところじゃないんでしょうか。

それがなんで、お詫びなんでしょうか。

見覚えのある《怒っているのに「お詫び」》

こういう《怒っているのにタイトルが「お詫び」》という文章、僕はついこのあいだ見たばかりです。2013年10月23日付でしたから、まだ3か月にもなりません。

それは、「ほこ×たて」(フジテレビ系)打ち切りのきっかけとなった「やらせ告発」です。

2013年10月20日放送の対決に出演した「ラジコン軍団」の一人が、「スナイパー軍団」との対決の“真相”を、所属するヨコモのサイト上で「告発」したものでした。

そのタイトルも

ラジコン愛好家の皆様へ  ≪お詫び≫

となっていました。

わからなかった「お詫び」の意味

僕はこれを見て、「ここがいちばんわからん」とブログにも書き(2013/10/24)、その後もずっと引っかかっていました。

なお当該のページは現在もアクセスが制限されているらしく403コードが返ってきます。引用はmegalodon.jp に保存されている「魚拓」からです。

一致する6つのステップ

クローズアップ現代での「居酒屋甲子園」、ほこ×たてでの「ラジコン軍団」、両事案での「お詫び」までの流れをまとめてみました。

  1. テレビ局から出演オファーがある
  2. ○○のためならと応じる
  3. 撮影される
  4. 不本意な形で放送される
  5. 自身のWebサイトに文章を掲載する
  6. そのタイトルに「お詫び」と付ける

2つのケースとも、完全に一致しています。まるでテンプレートがあるかのようです。

問い:なんで「お詫び」?

黙っていられなかったということは、きっと立腹しているはずです。文字どおり、腹に据えかねたわけです。なのに、なんで「お詫び」なんてタイトルを付けるんだろう。

そこをずっと考えていました。

答え:田舎者だから

今回、考察対象となるケースが1つ増えたことで、答えがわかりました。

語弊もありそうな言い方ですが、田舎者だからです。

以下、順を追って説明します。

田舎者=自分と違う他人が「ありえない」

別の言い方をするならば、田舎者とは、自分と違う他人が「ありえない」人です。

「ありえない」にはいくつか意味があります。

  • 存在を知らない
  • もし知ると、自分と同じにしようとする
  • または、その接触を攻撃と感じ、排除する

など、いずれにしても、自分と違うあり方をした他人が「ありえない」、そう言えそうです。

「ありえない」対象を雑に言えば「よそ者」

田舎者にとって「ありえない」対象である「自分と違う他人」を雑に言い換えるならば、それは「よそ者」のことです。

「マスメディアに出る」=よそ者に見つかる

ところで、「テレビに出る」、あるいはもっと広く「マスメディアに登場する」、これにはどんな意味があるのでしょうか。

有吉弘行さんは、かつてこのように言いました。

「ブレイクするっていうのは、バカに見つかるってこと」(2009/03/05 アメトーーク)

これになぞらえて言えば、

「マスメディアに出るっていうのは、よそ者に見つかるってこと」です。

よそ者に見つけられ、太平の眠りを覚まされるわけです。

よそ者に見つかった「居酒屋甲子園」

そして居酒屋甲子園も、「クローズアップ現代」という名の黒船、略して「クロ船」の来航により『一億総ツッコミ時代 』(槙田雄司, 2012)のよそ者に見つかってしまいました。

放送翌日、同ページに一度アクセスを試みましたが、閲覧できませんでした。アクセスが殺到し、サーバーが応じきれなかったものとみられます。

完全に、よそ者に見つかってしまっています。

なのに言葉が内輪向け

整理すると、よそ者が「このあいだテレビに出てたあの人が、なんか怒ってるらしい」と聞きつけて見にいくと「お詫び」している。こういう状況になっています。

ここで問題なのは、この「お詫び」が、よそ者へ向けた言葉ではないということです。

やってきたよそ者には、誰に向けてのお詫びなのか、お詫びの相手が誰なのか、具体的には定かでありません。しかしその相手が、発信している当事者にとっての関係者、内輪の者であることは間違いなさそうです。

これまで関係者同士、内輪で機嫌良くやっていたのと同様の、そっちに向かってのもの言いです。

つまり、よそ者の目にもふれるところで、無知なのか無視なのか排斥によるのか、その意図はどうであれ、よそ者が存在しないかのようなもの言いをしているのです。僕が不可解に感じたものの正体はこれでした。

そのふるまいが、田舎者なのです。

「よそ者に見つかった」という事態を、理解できていないのでしょうか。

(今までどおり)よそ者に関係ない話が優先

先ほど引用した理事長名でのリリースは、PDF文書へのリンクが付いています。そちらを見れば、「関係者各位」へ向けての文章であることはわかります。

不本意な取り上げられ方をされてしまい、これまで支え、応援してきてくれた数々の人たちに申し訳ないという思いでいっぱい、そういう気持ちがあってのこと、というのも十分に想像できます。

けれども、よそ者にそんな事情など関係ありません。二の次の話です。

それなのに、よそ者を疎外した構成とタイトルになった文書を、よそ者の目にふれるところに掲載しているわけです。

順番が違う

順番が狂ってやしませんか。

「よそ者に見つかった」という状況でまず第一に発しなければならないのは、よそ者に向けた言葉なのではありませんか。

たとえば「NHK『クローズアップ現代』での悪意ある放送に抗議します」とか、「こちらの意図と合わない扱われ方に、怒りを禁じえません」とか、文言はどうでもいいですが、何かそういう類の言葉です。

そこへなんで、内輪へ向けた「お詫び」をまず持ってくるんでしょうか。おかしくないでしょうか。

別に順序は狂っていない、おかしくないというのなら、それは完全に田舎者の考え方です。そう僕は決めつけます。

おわりに:「居酒屋甲子園」のこれからを勝手に考える

頼まれもしないのに、勝手に「居酒屋甲子園」の今後を考えてみました。

「居酒屋甲子園」とは、言わばボケです。ボケイベントです。よそ者がいろいろ「なんでやねん」とつっこめるからです。

では、クロ船の来航をきっかけとして「一億総ツッコミ時代」のよそ者に見つかってしまった「居酒屋甲子園」は、今後どうすればいいのでしょう。

大きな方向性を言えば、「攘夷論」と「開国論」の2つの選択肢が用意されています。夷狄を排撃し、居酒屋鎖国が徹底された閉じた世界でボケ続けるか、それとも開国に踏み切り、よそ者のツッコミを受けながらもボケ続けるかです。

一般論で言えば、後者の方がボケがより高度に洗練されていきます。

ですがどちらにしても、田舎者の僕には関係のないことです。

こちらからは以上です。

スポンサーリンク
Google AdSense
Google AdSense

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
Google AdSense

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)