教科書検定基準で2013年の新語流行語大賞を選び直すと「倍返し」だ

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こんにちは。もしもシリーズです。

はじめに

「新語流行語大賞2013」は4つ

2013年のユーキャン新語・流行語大賞は、過去最高の4つが受賞するという「なんじゃそりゃ」な結果でした。

「なんじゃそりゃ」が高じて、こんな記事も書きました。

基準を加えてやり直し

年も改まってしまいましたが、1ついい基準が見つかったので、それを加えて選び直すこととします。

基準として加えるのは、教科書検定基準です。

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結論:「倍返し」

もしも、教科書検定基準を適用して選び直したなら、2013年の新語流行語大賞は「倍返し」です。

それ以外あり得ません。

適用するのは「近隣諸国条項」

新たに適用するのは「教科書検定基準」というと、実はミスリーディングです。

厳密に述べると、教科書検定基準のなかで定められている、いわゆる「近隣諸国条項」です。

具体的には、

近隣のアジア諸国との間の近現代の歴史的事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮がされていること。

と、文部科学省告示「義務教育諸学校教科用図書検定基準(平成21年3月4日 第33号)」第3章および「高等学校教科用図書検定基準(平成21年9月9日 第166号)」第3章に記述されている規定です。

ことばの流行も、まごうことなき「近現代の歴史的事象」なのですから、年間大賞を選び出すにも同様の配慮が必要なはずです。

選考基準の追加

というわけで、「事象の扱いに国際理解と国際協調の見地から必要な配慮」を行うため、次の基準を加えました。

  • 近隣のアジア諸国に住む外国人も使っていること

年間大賞(近隣諸国条項込み)は「倍返し」

近隣諸国条項を加味した選考基準を適用すると、年間大賞は簡単に決まります。

「倍返し」です。

選定理由

なぜなら、台湾・中国での流行が確認できるからです。

半沢直樹 in 台湾

ドラマ「半沢直樹」は、台湾でも2013年10月から放送されました。

「半沢直樹」放送スタート、「加倍奉還」(倍返し)が早くも流行語に―台湾(RecordChina 2013年10月8日付)から引用します。

2013年10月7日、話題の高視聴率ドラマ「半沢直樹」が台湾でも放送スタート。日本とは違い週末を除く5日間、毎日放送される。台湾のニュースサイト・NOWnews(今日新聞網)が伝えた。

日本での最終回放送が9月22日でしたから、ほとんどタイムラグなしです。

台湾での「半沢」の期待されぶりがうかがえます。

倍返し in 中文

「倍返し」を中国語では「加倍奉還」と言うようです。倍率が上がると、「十倍奉還」「百倍奉還」です。

話はそれますが、中国語だと単に「倍」と書いても「2倍」の意味にはならないみたいです。不思議です。

「倍返し」コレクション in 台湾/中国

台湾および中国で、現地の人によって倍返し(加倍奉還)が使われている実例をネットで探してみました。

こんな例が見つかりました。

中國信託銀行

ATMの「倍返し」「十倍返し」キャンペーンです。

2014-01-04_2138

consumer.chinatrust.com.tw

マイクロソフト台湾

Office の「十倍返し」パッケージを紹介しています。

2014-01-04_1918

www.microsoft.com/taiwan/

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内容を説明している(らしい)動画もあります。

【即刻逆轉】「Office 職場逆襲包」讓你工作不出包,表現創新高!|YouTube(2013/11/25)

中国の便乗出版

amazon.cn を探すと、こんなビジネス本?も出ていました。

20014-01-04_51ywylBvHjL._SL500_AA300_

看半澤直樹,學10倍職場成功術』(amazon.cn)

台湾でもノミネート

そして台湾のニュースサイトwww.nownews.com を探してみると、年末の記事の中で「加倍奉還」が「年度十大流行語」としてノミネートされていました。

年度十大流行語 斷開鎖鏈竄紅神蹟上榜(2013年12月24日付)より。

加倍奉還:「半澤直樹:若有人犯我,我必加倍奉還!」日劇《半澤直樹》紅透其他亞洲國家,「以牙還牙、加倍奉還」的復仇劇情讓觀眾大呼過癮。(後略)

漢字の字面とGoogle 翻訳だけでテキトーに訳してみると、

「やられたらやり返す 倍返しだ!」の日本ドラマ「半沢直樹」のブームは、アジア諸国にも広がり、「倍返し」の復讐劇にハマる人が続出。

的な感じでしょうか。

ここまでくると、近隣アジア諸国での「倍返し」の流行りっぷりは、もう間違いないのであります。

あとは「問題外」

一方、「倍返し」と同時に大賞を受賞したあとの3つ

  • 今でしょ!
  • お・も・て・な・し
  • じぇじぇじぇ

を同じ観点でチェックすると、「問題外」です。

検索で探してみると、確かにどれも外国人が発信してはいました。しかし発信しているのは、もっぱら日本在住者や日本特派員に限られていました。

「倍返し」と同程度の手間では、近隣アジア諸国で使用されていた例は全く見つけられませんでした。

これら3つは、「倍返し」に比べるとローカルな一地方での流行にすぎないと言えます。

まとめ

「近隣諸国条項」1つを加えただけで、実に明確に大賞を絞り込むことができました。

中には、教科書検定と同様に「自国の問題なのにどうして近隣アジア諸国に配慮する必要があるのか」とする声もあるやもしれません。

ですが、

いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならない
(日本国憲法 前文より)

のであります。

政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
(同)

というわけです。

たかが新語流行語大賞を選ぶのでも、この法則は共通です。

人の善意は信じますが、最重要基準に置かずとも、この法則に従って「国際理解と国際協調の見地」に立つべきだと、私は銀行員として確信しております。

近隣諸国条項を加味して選び直した2013年の流行語大賞は「倍返し」だ。

覚えておいていただこう。

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