むしろ、偽装のない業界を知りたい

シェアする

Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
―《Honesty》(Billy Joel, 1978)

こんにちは。

ホテル系列のレストランでのメニューと食材をめぐる「偽装」「誤表示」の公表に端を発して、あちらこちら騒がしいですね。

なぜにそこまで騒ぎ続けていられるのかとも思います。いったい何に怒っているのでしょうか。

一緒に騒がせてもらいます。

2013-11-06_KIJ_kitakusuruhitotachi500
※写真と本文は関係ありません

要旨:Executive Summary

自分も仕事で嘘をついているくせに、他人の仕事に嘘がないと思えることが不思議です。

むしろ、偽装・嘘のない業界を知りたいです。

どの業界も嘘つきだらけ

僕の疑問は「仕事で嘘をついていない人なんて、実在するの?」です。

思いつくままに、僕の見聞する範囲で知る仕事上の嘘の例を挙げます。

接客業

安い居酒屋などで、日本語もおぼつかない従業員が「鈴木」とか「佐藤」とか適当な名札を付けていることがあります。お前絶対鈴木じゃないだろ。

販売員の「お似合いです」は嘘の方が多いです。

風俗嬢のプロフィールは基本的にみな嘘です。
特に年齢については「吉原年齢」という言葉があるほどです。

芸能界

グラビアアイドルのスリーサイズもおおむね嘘です。

年齢も、ときどき詐称がばれて話題となるタレントが出てきます。むしろ話題になるケースの方がまれな気がします。

叶姉妹は、実の姉妹ではありません。

出版業界

政治家、社長、大学教授など、有名人の著書は本人が書かないのが普通です。代わりにゴーストライターが書きます。むしろ「著者」本人が書いているケースの方が少ないと言えるかと思います。

同じく、それが生業でもないのに有名人が翻訳書に「訳者」として名を出しているケースも、ほぼ嘘です。翻訳は非常に生産性の悪い仕事だからです。有名人による翻訳で真正なのは「村上春樹訳」ぐらいだと思います。

発行部数をごまかします。広告主には実態よりも多く、印税を払う著者には少なく伝えます。これは新聞業界の話ですが、そのために押し紙という仕組みも実在します(現在も稼働中かは定かでないですが)。

IT業界

こんなツイートが回ってきました。

「あるある」ですね。

「IT土方」という言葉があります。とんでもなく頭の切れる上位中の上位層を除けば、本質的に土建業と変わらない労働集約的な業界ですから、末端の現場に行けばこの類の話は特段に珍しくもありません。

などなどです。

なぜ仕事で嘘をつくか

なぜみな仕事で嘘をつくかというと、その方が生産的だからです。すなわち、大したコストをかけずに成果が上がるからです。

加えて、顧客や取引先など相手方となる側にその能力がないことなどから、検証され真相を見抜かれるようなことが事実上起こらないか、または非常に困難な状態であることも、仕事上の嘘を生む環境的要因となっています。

加えてほとんどの人間は、怠け者でだらしがなく楽をしたいくせに、自分をよく見せたい生き物です。

そんなところで嘘をつかないモラルを求めるのも限界・無理があります。守ったところで大して利益にもならず、ときには損失になることもあるからです。

なんのために嘘をつくのか

結局は自分の利益のためなのですが、

  • お客様を不安にさせない

あるいはより積極な表現を使うと、

  • お客様を満足させる

こういった大義名分は立てられます。

どうすればよいか?―基本は「はいはいワロスワロス」

そんななかで、嘘をつかれる側はどうすればよいのでしょうか。

基本的には「相手の言いぐさはみな嘘」と心得ておくのがよいかと思います。

みな嘘つきなのですから、相手の言い分には基本的に嘘が混ざっていると思っていた方が合理的ですし、健全です。

たとえそれが嘘だとしても、「嘘をつかれている」以外に大した実害のないケースであれば、「はいはいワロスワロス」で流しておけばいいです。

そうした姿勢でいれば、「本当だと思っていたのに嘘だった」よりも、「嘘だと思っていたのに本当だった」ケースに出会う確率が高まります。

その方が、いろいろと面白いです。

「他者への非寛容」の具体化事例

それなのに、今回各所で発覚している問題で騒いでいる人は、「許容しない嘘」の線引きがちと厳しすぎるように感じられます。自分も仕事の中に嘘をおりまぜて暮らしている割に、他人の嘘を断罪する水準を恣意的に決めすぎではありませんか、自分の仕事にも同じ基準を当てはめられるのですかということです。

今の嘘だらけの世も生きにくいですが、一切の嘘がない世は、それ以上に生きにくいと予想します。

その嘘をなくすことで、いったい誰の利益が守られることになるのかという話です。

もっとも、具体的な範囲は人によりけりでしょうが、嘘だったら困るところは実在するように思います。そこは自分で自分の身を守らないといけません。

おわりに

この記事も何割かは嘘です。そう思っておいてください。

スポンサーリンク
Google AdSense
Google AdSense

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
Google AdSense

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)