(草稿)人が名前を付けるとき・序

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こんにちは。

「名前研究家」宣言

突然ですが、僕がいま探求したいテーマのひとつが「名前」です。

個々の事物に付けられた名前自体にも興味はありますが、それよりもむしろ力を入れたい領域は、ネーミング、つまり「名前の付け方・付き方」の側です。探求を重ね、ゆくゆくは研究成果を論文にしてまとめたいと思っています。

仮のタイトルですが、既に論文の「名前」も付けました。「人が名前を付けるとき」です。

2014年前半の脱稿、同年内の完成を目標に、ゆるく長く続けていきます。

知らんがな。

名前の2大類型:「クラス」と「インスタンス」

序論として、以後の論考における基礎事項を整理しておきます。

名前には、どんな種類があるのでしょうか。

もう少し厳密に記述しますと、名前は何に対して付けられているのでしょうか。

それは大別すると2種類あります。

ここで独自の概念をひねり出してもほぼ無価値ですので、ソフトウェアにおけるオブジェクト指向の界隈で一般的な概念を援用することとします。

その2種類とは、「クラス」と「インスタンス」です。『オブジェクト指向でなぜつくるのか』(平澤章, 2004)p.39 から引用します。

クラスは英語のclassで「分類」「種類」といった「同種のものの集まり」という意味を持ちます。

インスタンスは英語のinstanceで「具体的なもの」「実例」を意味します。

区別のポイント

別の言い方をすると、

  • その名前によって、個別の実体まで特定できるか

という観点、あるいは類似の

  • 同じ名前で事物を交換可能か
  • すなわち、名前を変えずに実体を入れ替えることができるか

といった観点で分けられると言ってもいいかと思います。

クラスは種類、インスタンスは具体的なもの、というわけです。(同書)

名前における「クラス」「インスタンス」の例

この「クラス」「インスタンス」という分類のフィルターを通すと、同じように見えていた名前にも、違いが現れてきます。

たとえば「ウルトラマン」に登場する怪獣で言うと、「ジャミラ」はインスタンスです。

ウルトラ怪獣シリーズEX ジャミラ
ウルトラ怪獣シリーズEX ジャミラ

詳細は省きますが、ストーリーの経緯からすれば、「この人」と特定できる固有の名称と考えられるからです。

一方、バルタン星人は「クラス」です。

ウルトラ怪獣500 01 バルタン星人
ウルトラ怪獣500 01 バルタン星人

この名称は、日本人、中国人、アメリカ人…と同じく、ある一群の総称であり、「この人」の名前ではありません。

インスタンスのサブ類型

さらにインスタンスは、その表現形態により2つに細分化できそうです。さしあたり、こう呼び分けることにします。

  1. 「固有名詞的」なインスタンス
  2. 「記号・番号的」なインスタンス

名前の機能としてみれば、どちらも違いはありません。

しかし、名称付与における発想や、受ける側の印象が有意に違うように感じられます。

インスタンスにおける「固有名詞的」「記号・番号的」の違いの例

たとえば、このタイプの機体を何と呼ぶかです。

2013-11-05_1_RX-78-2_Gundam_Ver_DiverCity_Tokyo_.GFT

※画像は、ja.wikipedia.org より

  1. ガンダム
  2. RX-78-2

1は「固有名詞的」、2は「記号・番号的」と言えましょう。

呼び方としてはどちらも正当です。いずれも間違ってはいません。ただ両者の呼称には、単なる名目上のことでない、何か質的な差異を感じるのです。それは何なんでしょうか。

注)厳密には、これらはインスタンスではなく、クラスに付けられた名称だと言えます。量産が前提だったと考えられるからです。

前から引っかかっていること

また、前に「新幹線のネーミングに秩序がない? そんなものいりません」(2013/08/24)という記事を書いたときに知ったこのエピソードにも、ずっと引っかかっています。再掲します(下線引用者)。

計画時には列車名は設定せずに個々の列車を航空機のように列車番号だけで区別する予定だったが、「名前が欲しい」という要望が多数来たために列車名を付けることになった。(Wikipedia ひかり(列車)

面白いです。列車番号も「名前」に違いないのに。

つまり「名前が欲しい」と要望を出した人は、それを「名前」と認めていなかったわけです。本稿での用語を使うと、「記号・番号的」なインスタンスではイヤだというわけです。

それで、インスタンスに対して「ひかり」という「固有名詞的」な要素が加えられた、という話です。

ここにはいったい、どのような人間の心理が潜んでいるのでしょうか。折に触れて考えをめぐらせていますが、堂々めぐり気味です。

まとめ

という具合なことを、追究していきたいわけです。

喜んでいただけましたでしょうか?

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