この時期休んでいるのに「ゴールデンウィーク」なんて言っちゃう人って

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こんにちは。
ゴールデンウィークですね。皆さんいかがお過ごしですか。

連休を迎えた方がこのように述べていると、私は軽くいらいらします。
あまりものを考えない人なんだなぁと、軽蔑すらしてしまいます。

なぜなら、「ゴールデンウィーク」というものいいは、「事実」ではなく「意見」だからです。そして、なぜ普通の勤め人が「ゴールデンウィーク」という“意見”に賛同できるのか、私には理解できないからです。
なお本稿で「普通の勤め人」とは、平日に働き、土日祝日が休みという勤務形態を取っている人を指すことにします。

以下、もう少しかみ砕いて説明します。

ゴールデンウィークは意見

前段で私は、「ゴールデンウィーク」は「意見」だと述べました。

なぜなら、「ゴールデン」の部分に、価値判断が含まれているからです。

ゴールデンという外来語由来の形容詞には、見た目を指す「黄金色の」ほかに、「特別」「すばらしい」「価値がある」という含みがあります。肯定的な価値判断・評価をしていますね。

価値判断が含まれていますから、その判断・評価に対して、賛否が分かれることも起こります。ですから賛否の分かれうる価値判断を含んだ表現を、何の留保もなく使っているということは、暗黙的にせよ、その価値判断を支持しているということになります。

では一体、「ゴールデンウィーク」の何がゴールデンなのでしょうか。どこが、「特別」で「すばらし」く「価値がある」のでしょうか。そこを確認していきます。

「ゴールデンウィーク」は生産者目線

そもそも「ゴールデンウィーク」というのは、第二次大戦後に映画会社が使い始めた語句です。

Wikipediaなどによれば、4月末から5月初めにかけてのこの時期に正月、盆を上回る興行収入を記録したことから付けられ、1952年(昭和27年)~1953年(昭和28年)頃から一般にも使用されるようになり、他の業界にも広まったということです。

つまり、通常よりも来客が増え、売上げが伸びた、年間でいちばんの書き入れ時だったことが、ゴールデンウィークの発祥であり、「ゴールデン」たる所以なわけです。

このような経緯からすれば、生産者・供給者の側が「ゴールデンウィーク」を使うのはまったく正しいです。
商業施設、娯楽施設、交通機関、あるいはこの時期にイベントを企画するような業界などが、集客と売上増を狙って「ゴールデンウィーク」をあおり立てることは、自らの利益にもつながります。

少し話はそれますが、NHKではゴールデンウィークではなく「大型連休」という表現を採用しています。同じくWikipediaの「ゴールデンウィーク」の項によれば、休めない人から「何がゴールデンだ」という抗議が来る、というのがその理由の1つとして述べられています。
しかし、ここで発祥と経緯を確認したとおり、そもそも「ゴールデンウィーク」とは、その時期に休まずに仕事をしなければならない人のための言葉です。
ですから、休めなくて「何がゴールデンだ」と抗議している人が本当にいるとすれば、その方は勘違いをしているか、ないしは価値観が倒錯しているといえます。

休んでいて何が「ゴールデン」か

では、同じ時期に事業活動から離れる人々にとって、「ゴールデン」ウィークのどこが、はたして「特別」で「すばらし」く「価値がある」のでしょうか。

生産者・供給者側の論理が当てはまらないのは明らかです。そのあいだ事業活動をしていないのですから。消費者なり、(たまたま労働していない)労働者なりの立場を想定して考えないといけません。

極論から徐々に検討してみましょう。

働かないでいいことが「ゴールデン」なのでしょうか。

だったら仕事を辞めてしまえばいいでしょう。毎週がゴールデンウィークになります。

そうじゃなくて、ふだんは忙しく働いているけれども、しばらく仕事を離れてリフレッシュできる貴重な期間だからこそ「ゴールデン」なのでしょうか。
骨休めも、普段おろそかになりがちな家族サービスもできる。給料も出るし、休みが終わったらまた戻れる仕事もある。そういう背景があってはじめて成り立つ、という理屈です。

それならお盆と年末年始も同じだから、同じように盆と正月も「ゴールデンウィーク」と呼べばいいのではないでしょうか。

そっちは「お盆休み」と「正月休み」でいい。

「お盆休み」「正月休み」という言い方に、特に価値判断は含まれていません。一方、「大型連休」という別な言い方もあるにもかかわらず、普通の勤め人がわざわざ「ゴールデンウィーク」と、価値判断を伴う言い方をしているからには、何かしらその価値判断を支持する理由があってしかるべきです。ではそれが一体何なのか、私にはわからないのです。

そこまで考えていない。

だから、あまりものを考えていないんだなぁと思ってしまうわけです。

正直、どうでもいい。

そうですね。

まとめ

生産者・供給者側でもなく、何か「特別」「すばらしい」「価値がある」こともないのに、なんでなんのためらいもなく「ゴールデンウィーク」と言えてしまうのでしょう。私には分かりません。

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